山田洋二監督の第3作目の時代劇映画、そして原作はこの度も藤沢周平です。藤沢周平を読破した私にとっては藤沢周平の文章がそのまま画像に移った感じを受けました。下級の武士の生活をうまく描き、そして人(武士)としての生きる道を映像にした、確かに感動の作品でした。軽く見ることも、深くそして重く見ることも鑑賞する人のとり方ですが、私にとっては深く考えさせられたモノでした。盲目になっても武士としての一分を全うする、凄い執念があればこそでしょう。そしてもう一つ考えさせられたのが、既に映画界が世代交代をしたという事実でしょう。キムタクを主役に採用した山田監督の見事な采配でした。誰にでも人としての一分を暫くは考えて見る機会のようです。
Bob Evansと言う名前を聞いて、よだれが出てくる人は相当の食いしん坊です。オハイオで生まれた実業家で”ボブエバンス”と言うレストランチェーンの創設者です。この彼が先週89歳(1918年~2007年)で他界したのです。各チェーン店の国旗は、ハーフポストで弔意を表しています。一部のアメリカ人に言わせれば、このお店に行くのは年寄りが多いと言います。私は決して若い部類ではないのですが、そう言われるとちょっと行くのを躊躇するのは、悪あがきの性でしょうか?でも、ここの”ワイルドフィアーチキンサラダ”が、私は好きです。ディナータイムに行くと、値段が跳ね上がるので、心して昼食時に行くようにしています。それでも量がたいがいあるので、スモールサイズ(セイバーサイズ)にしています。一度皆さんも試して見て下さい。偉大な創設者に合掌です。
藤沢周平原作、山田洋二次監督作の「隠れ剣鬼の爪」の英語版で鑑賞しました。私は、当たり前のことでしょうが、日本で見たと同じ感動を覚え大変懐かしくおもいました。生活、風景描写の優れた藤沢作品ですから一緒に見たアメリカ人に、それを聞いて見ましたが江戸時代幕末の生活様式(蒔きの割り方、鶏を庭で飼う、便所、雑巾がけ、洗濯、洗濯モノの干し方など)について、アメリカもその頃の昔は多分同じような形で生活をしていたと言っていました。おそらくアメリカ人も同様の感動を受けた事でしょう。物語の筋は人としての善悪を問うものでしたから、それは普遍のモノとしてアメリカ人に受け入れられたようです。こんな良い日本の時代映画がアメリカに居ながらにして見れるのですから、いい時代なのでしょうか?
イラン、イラク合同製作の”Turtles Can Fly”をDVDで見ました。お話はアメリカがイラクを軍事攻撃する以前に作られた映画ですが、何かそれを予見していた映画です。主演はイラクの子供ですが、両腕をなくした男の子、目の不自由な幼児、片足を無くし松葉杖で走る子供、ちょっとした衛星テレビの知識があり重宝がられ子供たちの尊敬を集めるサテライトと呼ばれる男の子などです。子供と言えども日々の生きて行くことに毎日を全力で過ごしているということが、画面より伝わってきます。地雷を子供たちが探し、それを闇市場で売り武器やテレビのアンテナに換えて生活をしています。幼い10代に満たない兄弟が何処で遭遇したのか、3歳位の目の不自由な子供を拾い生活してゆく、毎日が命を賭けた日々で、彼らなりに思い悩み苦しみ、命をなくして行く子供たちの現実が見る人を不思議な感動に誘っていきます。日本の10代の子供たちに機会が見ることをお勧めする映画です。
6月に入ったら、アメリカは学校はお休みです。そこらじゅうで子供の姿を見るようになりました。街角をスケボーをしているやら、スーパーの空き地で自転車に乗っているやら、プールで泳いでいるやら。やはり子供が楽しく遊んでいるのを見るのは、明るい社会の一面でしょう。イランやイラクにはこんな光景はあるのでしょうか?8月の中旬までの長い間一体何をどうして過ごすのか不思議な思いもあります。大学の最終年度の人は卒業そして就職となります。私の職場にも今度そんなぴかぴかの社会人が入って来ることになりました。回りの先輩に習ってどんなに育って行くかが楽しみです。一見すると日本の大学卒業生よりはずーっと頼りになる感じがしますが、どうなることやらです。
今度の新しい会社は業績が順調なのと、東証1部上場ですから、海外出張もビジネスクラスです。このクラスの料金は、エコノミークラスのおよそ10倍の相場です。そんなものですから、機内食も違えば、待遇は抜群に違います。待合所は特別のラウンジで、あらゆる飲み物、食べ物があります。搭乗、降機も優先してくれます。預けた荷物も早く出てきます。席に座ると接客乗務員が名前を呼んでサービスしてくれます。スリッパ、歯磨き、アイマスク、テレビは個人用画面と、至れり尽せりと言ってもいいのでしょう。でも、エコノミーの約10倍のお値段を聞くと、皆さん個人の旅行のときに本当にビジネスを使われますか?幾ら接客を丁寧にされても、私は10倍の価値があるとはおもいませんから、個人旅行はやっぱりエコノミーにしますね。ビジネスも、ひょっとするとファーストも、会社払いということではないでしょうか?社用族万歳!!??
なんと人の多いことでしょう。レストランに入っても日本の倍のウェイトレスが要る感じです。人件費が安いからでしょうか?工場もそんな感じです。町の中の路上にも人が多く見うけられます。日差しが強いので日陰に腰を下ろして何かを待っているのです。農耕トラクターが引っ張るタクシーも交差点で待機しています。3人や4人乗りのスクターも至る所で見うけます。日本では見なくなった自転車の引っ張るリヤカーも健在です。荷台の両側に荷物をぶら下げて走る二輪車も現役で活躍しています。レジャーを楽しんで走っているような車は見られず、すべての車は生活や運送の手段で走っています。竹ほうきを持った人が路上の彼方此方で見られ、ゴミや土を道路はしに掃き出しています。警察かガードマンか分かりませんが、何かを警備している人も多く見うけられます。人、人、人です。