今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

姨綺耶山 長命寺 その2(滋賀県近江八幡市長命寺町157)

2022年07月28日 | 神社・仏閣
訪問日 令和4年5月23日

姨綺耶山(いきやさん)長命寺 その2

三仏堂(滋賀県指定文化財)
本堂のすぐ西側に建つ



本堂からは渡廊下で繋がっている



もとは元暦元年(1184年)に佐々木定綱が父秀義の菩提を弔うために建立
現在の建物は永禄年間(1558年 - 1570年)の再建と推定されるが、江戸時代の寛政5年(1793年)に改造されている






堂内の様子



<仏像部分を拡大>
左:薬師如来、中:阿弥陀如来、右:釈迦如来






入母屋造、檜皮葺き、丹塗の堂



護法権現社拝殿及び渡廊下(滋賀県指定文化財)






入母屋造檜皮葺。永禄8年(1565年)頃の建立と推定される



本殿
一間社流造で江戸時代後期の建立
長命寺の草創説話にかかわる武内宿禰を祀る



「太郎坊大権現の石柱」階段を上がってみる



太郎坊権現社の拝殿なのか



眼下には琵琶湖



太郎坊権現社
長命寺の総鎮守である
太郎坊とは大天狗の名で、寺の縁起によれば、後奈良天皇の時代に長命寺にいた普門坊なる超人的力をもった僧が
寺を守護するため大天狗に変じたものという



境内の中で最も琵琶湖の展望が良い場所だという



琵琶湖よりも三重塔が気になる



天尊堂
拕柷尼天尊(稲荷大明神)を祀る



屋根に違和感があり近づいてみると、1円玉が刺さっていた



三重塔が気になる



如法行堂
勝運将軍地蔵尊・智恵文殊菩薩・福徳庚申尊を祀る



鐘楼(重要文化財)
境内西方の高い位置にある



上棟式の際に用いられた木槌に慶長13年(1608年)の銘






入母屋造、檜皮葺き、重層、袴腰付






修多羅岩(竹内宿禰御神体)









手前から、護法権現社拝殿・三仏堂・本堂・三重塔






三重塔(重要文化財)
この日は朝から快晴で日差しが強く、ちょうど塔が逆光だったため最後になった



国宝・重要文化財の塔巡りも旅の目的でもあり楽しみにしていた



いつもなら周囲を歩いて撮影ポイントを探すのだが、歩き回る場所がない(笑)






高欄擬宝珠銘から慶長2年(1597年)の再建



近くで撮ると丹塗が鮮やかだ






閼伽井堂



護摩堂(重要文化財)
本堂と三重塔の間に建つ宝形造、檜皮葺き、方三間の小堂






帰る前に、三重塔を背にして撮ってみる

護摩堂(重要文化財)



本堂(重要文化財)



振り返って三重塔(重要文化財)



遠くにある鐘楼(重要文化財)



最後はやはり三重塔(重要文化財)



山上駐車場までの約100段の階段を下りる
「長命寺」の参拝者は高齢者が多く、808段の階段を上がり下りていく



脳梗塞で不自由になった脚を引きずりながら上がったきたという男性の話しも聞いた
この写真の女性も息を切らし、汗だくになりながら上って行く



恥ずかしながら私は自動車を利用した

朝、この駐車場で四国ナンバーの車のご夫婦に挨拶をし話しを聞くと寺社等の建築関係の研究者だった
全国の国宝・重要文化財の塔巡りをしていると告げると、それなら資料をメールで送りましょうと言ってくれた
2日後に自宅に戻った男性(大学教授)から「塔婆建築」の資料が送られてきた
専門家の資料は目次を見ただけでも私の思考回路とは別次元のものでとても参考になった
旅は人との出逢いが大切だと思っているが、また素晴らしい人に巡り会い刺激を受けた(感謝)



撮影日 令和4年5月23日

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