今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

大悲山 三方石観世音堂(福井県三方上中郡若狭町三方)

2019年07月19日 | 神社・仏閣
大悲山 三方石観世音堂
曹洞宗の観音堂。本尊は花崗岩の表面に彫られた磨崖仏の聖観世音菩薩

「弘法大師 一夜御作 三方石観音御霊場」と彫られた石柱



観音立像
横にある石碑には、御詠歌「身のあだも ほどけてのりの 三方山 たが手にえりし 石の御姿」



美しい観音様だ



左手奥に小さな社が見える



弘法大師像
「ようこそ 石観音さまは もうすぐです 願いがかないます様に
  弘法大師と同行 ありがたや ありがたや」






万葉歌碑
若狭なる 三方の海の 浜清み い行き帰らひ 見れど飽かぬかも



緩やかに上る参道を歩いてきたが、まだ続くようだ(駐車場から本堂までの距離750m)



参道横の枯れ木。歩き疲れていたせいか、恐竜に見えた



ここまで歩いてきて、山号寺号の石碑。竹の杖があるということは、まだ上るということか



弘法大師修行僧



妙法石(鶏鳴石)
昔、元旦に村人が石観世音に参拝したとき、この石から鶏鳴を聞いたという
それ以来、観音様の不思議な力が働いているといわれ妙法石と名付けられている



目の前に鶏が現れたときには違和感があったが、早朝弘法大師に時を告げた鶏だという(後に、この話しがつながる)



地蔵尊



この地蔵群は北側の山斜面にあったものを、この場所に移し安置したもの



妙法滝
この日は気温が高かったが、この小さな滝を見ているだけでも涼しさを感じることができた



岩の奥には毘沙門天が置かれている
落ちる水の流れを見ながらしばし休憩する



さらに先に進むと、社殿が見えてくる
普段歩く習慣がないので、随分歩いたという印象だ



力を振り絞って階段を上る



本堂
鶏鳴石の話しが続く…
弘法大師が若狭に布教の際、三方五湖を一望できる雲谷山山麓の花崗岩に一夜で彫ろうとしたが、完成する前に一番鶏が鳴いた為、右手首が未完成のまま下山した
このことから「片手観音」とも呼ばれている



扁額には寺号の「石観世音」



予備知識もなく訪れていたため、住職が二人の女性参拝者に説明をしているのを少し離れた場所で聞いていた



その話を参考に本堂裏に回ってみる



弘法大師が一夜で彫ったという「磨崖仏の聖観世音菩薩」を本堂が覆っているということがわかる



自由にお入り下さいという本堂に入る



毘沙門天王尊



前立観世音菩薩
本尊は不動岩に彫られた「観世音菩薩」、別名「片手観音」
手足の不自由な人や諸病をかかえている人にご利益があるという



本尊は秘仏であり、開帳は33年に一度で、次回の開帳は2026年10月である
観たい気持ちもあるが、元気でいられるかが一番の問題だ



不動明王尊



弘法大師像



奉納額



奉納提灯






鐘楼



御手足堂






開山春山■道和尚禅師像



西国三十三観音



奥の院参拝を目指したが距離もわからず途中で断念する(本堂から1km先にあるようだ)



撮影 令和元年5月21日

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 白鬚神社(滋賀県高島市鵜川) | トップ | 棡山 明通寺(福井県小浜市... »

コメントを投稿

神社・仏閣」カテゴリの最新記事