今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

龍應山 西明寺(滋賀県犬上郡甲良町大字池寺)

2020年12月14日 | 神社・仏閣
訪問日 令和2年9月27日

龍應山 西明寺
金剛輪寺、百済寺とともに「湖東三山」の1つに数えられている
琵琶湖周辺の寺院は度々訪れていて、西明寺はその中でも好きな寺院の1つだ



境内図と縁起



受付の方から「不断桜」が咲いているので「どうぞ」と言われた
いつもなら二天門への参道を歩くのだが、「本坊」への門は初めて通る



寺院の庭は美しいのだが、残念なことに、私にはその良さが分からない






不断桜(滋賀県天然記念物)



高いところで部分的に桜が咲いている



名勝 本坊庭園(蓬莱庭)



薬師如来・日光・月光の三尊仏をあらわす立石、十二神将をあらわす石組みがあるという



心字池には折り鶴の形をした鶴島と亀の形をした亀島がある



庭園の中を歩くことができる



少し高いところから見ると、案内板の内容が分かるような気がする



このような鑑賞の仕方は初めてで、庭もいいもんだと思った



本堂へと続く参道は緑の苔に包まれている



途中にあった「瀧神社」



二天門(重要文化財)
室町時代初期の建立 入母屋造、杮葺きの八脚門



二天像(持国天・増長天)






甲良町指定文化財






手水鉢



三重塔(国宝)
総高23.7m 檜皮葺き 鎌倉時代後期の建立で釘が使われていない



相輪は銅製とすることが多いが、本塔は鉄製である






二天門側から見た塔が一番美しい



本堂(国宝)
西明寺を訪れる魅力の一つに本堂内での説明があげられる
特に、今回は歴史的発見があったと盛り上がった



広島大大学院の安嶋紀昭教授(美術学史)が、西明寺の本堂内陣の柱絵を調査・分析
絵は飛鳥時代(592-710)に描かれた菩薩立像で、描式から日本最古級の絵画とみられると発表
834年とされる同寺の創建前で、創建時期が大きくさかのぼる可能性があるとも指摘した



分析の結果、両柱(直径約45cm)には、菩薩立像が4体ずつ描かれていた
像は長身で細面で線が太い、隋代(581-618)の描法の特徴を表している
飛鳥時代に描かれた法隆寺の国宝・玉虫厨子の扉の菩薩像に酷似し、「絵画としては日本最古級」とした
寺周辺には東大寺の彩色を担当した渡来系の画工集団・簀秦画師(すのはたのえし)が居を構えていたことから、「彼らによる仕事では」とも推測した



鐘楼



稲荷社



石造宝塔(重要文化財)



場所が分からず随分探した記憶がよみがえる



嘉元2年(1304年)銘



宝塔とは、円筒形の軸部(塔身)に平面方形の屋根をもつ一重塔を指す
屋根の上には通常の層塔と同じく相輪を載せる



重文の二天門



コロナの影響で後陣の仏像が拝観できない代わりに、秘仏「刀八毘沙門天」が特別公開されていた
「勝運」の仏様とつい口車に乗せられ、御守りを購入してしまった(笑)



撮影 令和2年9月27日

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