今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

能生白山神社(新潟県糸魚川市大字能生7239)

2024年09月04日 | 神社・仏閣
訪問日 令和6年6月5日

能生白山神社(のうはくさんじんじゃ)
令和3年6月に重要文化財の社殿があるということで訪れたことがある
この茅葺屋根の建物が「重要文化財の社殿」だと思い込み、夢中で写真を撮っていた

拝殿(糸魚川市指定文化財)
ところが、自宅に戻り写真の整理をしながら歴史などを調べていくうちに間違いに気づいた



しかも、重要文化財の本殿の写真が一枚も撮していなかった
その事が頭の中でモヤモヤしていて、3年後になったが、再訪してみた



歴史を少し
崇神天皇の11年11月初午の日に草創されたと伝えられている
元正天皇の時代には、泰澄大師が深く崇拝し、仏像を安置し、社号を「白山権現」とした
寛弘年間(11世紀初頭)には加賀白山神社より分霊して旧社に合祀した



個人的に茅葺屋根が好きで、その美しさに魅了されている



額には社号の「白山神社」
「能生白山神社」と記載しているが、正式名称は「白山神社」である



拝殿内の額には「白山社」というのもある



拝殿内の様子



遅い時間に訪れたため、本殿の存在を確認するため拝殿周辺を歩く

手水鉢



本殿(重要文化財)
永正12年(1515年)に建造され、室町時代の特色を残す
三間社流造杮葺、正面に一間の向拝を付ける



ここで地元の方に出会い、話しを聞くことができた
この神社は無人で「氏子」がお世話をしているそうだ
この男性も氏子の一人で、戸締まりをするために来たという



話しを聞いた中で記憶に残っているのは
重要文化財の本殿修復後、本殿後ろにある土砂が崩れ本殿が破損したという
(周辺の社業<通称:尾山>は国の天然記念物に指定されている)
重要文化財の修復は国や都道府県から補助金が出るのでいいが……



拝殿裏の見えない部分の茅葺屋根がこのような状態になっている
氏子の数も少なく修復には経済的負担も多く、悩んでいるという



祭神:奴奈川姫命(ヌナカワヒメ)
   <奴奈川姫命は、糸魚川市を中心とする地域一帯で信仰されてきた女神>
   伊佐奈岐命(イザナギ)
   大己貴命=大国主(オオクニヌシ)



秋葉神社









白山トンネル
北陸本線旧線の能生駅 - 筒石駅間の廃線トンネル







「恋する灯台」能生港灯台
国道8号線を走っていると、この赤い橋と島が目に入ってくる
いつかは行ってみたいと考えてはいたが、能生白山神社の近くに駐車場があった



「恋する灯台」の文字は、老人にとってこの先進むには恥ずかしい感じもする



能生港の中央に位置する小さな岩島の上に立つ灯台
陸から赤い橋が架けられている



岩島は「弁天岩」と呼ばれており、海底火山の噴火によって形成された



航路注意としての役割を終えた後も町民の要望で廃止されず、観光資源として再活用されている



灯台の近くには小さな厳島神社(白山神社末社)がある



余談になるが、以前発信した能生白山神社の写真を見て、元同僚が北海道からの旅で訪れた事を知った
彼は美食家で近くの道の駅で日本海のベニズワイガニをたらふく食べたという



道の駅「うみてらす名立」へ移動
夕陽の沈むのを眺めていると、傍に同じ匂いのする男性が来たので話し掛けてみた
これまで全国の山を登ってきたという
今回は、鳥取県の「大山登山」を終え、自宅のある福島県に戻る途中とのこと



話しの中でいつの間にかビールの事が話題になった
ビールの旨みが感じなくなるので、冷やして飲んだことがないと
この後、車内で常温のビールを飲むのが楽しみだと話してくれた



この場所で夕陽を眺めるのは3回目だが、今回は雲が多く一番条件が悪かった
夕陽が沈むと同時に話しも終わり、それぞれの車内へ
私は併設されている温泉へ
夕陽を見終わった時間帯から割引料金になるのも旅の楽しみ方の一つだ



撮影 令和6年6月5日

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