今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

2023年放浪の旅 思い出の情景 その15<最終回>

2024年05月10日 | 旅日記
2023年放浪の旅 思い出の情景 その15<最終回>

71 土門拳記念館(山形県酒田市飯森山二丁目13)訪問日 令和5年10月18日
昭和49年(1974年)酒田市名誉市民第1号となった土門拳は、自分の全作品を郷里酒田市に贈りたいと語った
酒田市はそれに応え、昭和58年(1983年)写真専門の美術館「土門拳記念館」を開館した

記念館には、土門拳の写真を約13万5千点を収蔵している
ライフワークであった「古寺巡礼」をはじめ、「室生寺」「ヒロシマ」「筑豊のこどもたち」「文楽」「風貌」などの作品を順次公開している



記念館で観た写真に感動し訪れた寺院の写真
展示している作品を撮っているのだが、立体感が凄い



実物の前に立つと動けなくなるほど美しく感動する






思わずカメラを向けて注意された十一面観音像












毎年のように訪れている、一番美しいといわれている十一面観音像



私がこれまで観た仏像のなかでは、一番美しく魅力的なのがこの十一面観音像だ
お堂の内陣で拝観していたとき、偶々目線が合い「探していた物が見つかった」と心で叫んだ



72 山居倉庫(山形県酒田市山居町1丁目)訪問日 令和5年10月18日
山居倉庫(国指定史跡)
明治26年(1893年)旧藩主 酒井家によって建てられた米保管倉庫
NHK朝の連続テレビ小説「おしん」のロケーション舞台にもなった



平成30年(2018年)時点で12棟が残り、このうち9棟は現役の米蔵として使用されていた
山居倉庫は令和3年(2021年)国の史跡に指定され、米倉庫としての使用は2022年度末で終えた



東宮殿下行啓記念館
東宮(後の昭和天皇)の山居倉庫行啓を記念して建てられた
昭和元年(1926年)に建てられた米穀貯蔵の研究施設
東宮は皇太子の居所、転じて、皇太子そのものを意味する言葉
大正時代は皇太子ではなく東宮が一般的だったのか



欅並木
倉庫の西側には41本の欅が植えられ、陽射しを遮ると同時に冬の強い季節風から建物を守っている



欅並木は、様々なCM撮影等でも活用されている
酒田で一番人気のフォトスポットになっている
写真家 土門拳氏も冬の山居倉庫の作品を残している



人形作家 大滝博子
物産館「酒田夢の倶楽」では人形作家 大滝博子さんが、明治・大正・昭和と激動の時代を力強く生き抜いた女一代記を表現している






「我々は、おしんに忍耐を学ぶのではない、心の美しさと、その持ち方を学ぶのだ」



73 鳥海山大物忌神社(山形県飽海郡遊佐町吹浦布倉1)訪問日令和5年10月18日
前回訪れた時には、疲れもあったこともあり、この石段を見て直ぐに「諦めてしまった」
その事が頭の片隅にあり、ずっと気になっていた



三の鳥居
百数十段のあるという石段も覚悟を決めて上ると、それほど苦労することはなかった



拝殿



離れた場所から見ると二つの屋根を確認することができる



手前にあるのが摂社 月山神社本殿(登録有形文化財)
奥にあるのが、大物忌神社本殿(登録有形文化財)祭神:大物忌神



摂社 月山神社本殿(登録有形文化財)
祭神:月山神(つきやまのかみ)






74 皇宮山 蚶満寺・九十九島(秋田県にかほ市象潟町象潟島)訪問日 令和5年10月19日
松尾芭蕉像
元禄2年(1689年) 俳人・松尾芭蕉が「おくのほそ道」の旅で訪れた最北の地として広く知られている
芭蕉は、西行ゆかりの桜の老木、神功皇后のお墓などを訪ねている



西施像
西施(せいし)は、古代中国の四大美女の一人(他の3人は王昭君・貂蝉・楊貴妃)
芭蕉は、「九十九島(つくもじま)」と呼ばれた当時の象潟の景観を絶賛している
ここで芭蕉は、中国の悲劇の美女西施を思い浮かべ、「ねぶ」を「ねむの花」と「眠る」にかけて
「象潟や 雨に西施が ねぶの花」と詠んでいる



九十九島巡り






奥に見える山が鳥海山



坩満寺参道



坩満寺山門



75 萬固山 天徳寺(秋田県秋田市泉三嶽根10-1)訪問日 令和5年10月19日
寛正3年(1462年)当時の佐竹家当主佐竹義人が夫人を弔うため、常陸国久慈郡太田村(茨城県常陸太田市)に創建
佐竹氏の秋田への国替えに伴って秋田に移された



総門(重要文化財)
切妻造瓦葺きの四脚門
延宝4年(1676年)の火災をまぬがれ、現在地に移築された



山門(重要文化財)
宝永6年(1709年)の建立
久保田藩主(秋田藩主)佐竹家の菩提寺
秋田県知事の佐竹 敬久氏は、佐竹北家の末裔で21代目にあたる



仁王像(秋田市指定文化財)



本堂(重要文化財)
貞享4年(1687年)の建立
入母屋造、茅葺き、間口約30メートルの大建築



小降りだった雨も豪雨に
この先、数日間、東北地方は雨予報ということもあり旅を終え、自宅に戻ることにした



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