今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

堂山王子神社(福島県田村市船引町門沢東ノ前)

2024年04月10日 | 神社・仏閣
訪問日 令和5年10月15日

堂山王子神社
堂山王子神社は大同2年(807年)に坂上田村麻呂が創建したと伝わる神社

朝からの強い雨が降り止まず、駐車場にて待機する
終日雨予報ということもあり、あきらめて目の前にある石段を駆け上がる



坂上田村麻呂伝説
東北の寺社巡りをしていて気付くことだが「坂上田村麻呂」という名をよく目にする
各寺社の創建に係わり、大同2年(807年)が共通する年号になる



平安時代この一帯には修験僧が宿泊する施設が13カ所あった
本殿はそれらをまとめる大きな寺院、「龍頭山 堂山寺」の観音堂として建てられたものと伝えられている



鐘楼
明治初期に全国で起こった神仏分離による廃仏毀釈運動から逃れるために「堂山王子神社」と改称した



山門(旧仁王門)
旧仁王門と思われる神社山門
文化2年(1805年)に再建した棟札あり



内部には青色に塗られた仁王像と木造神馬が安置されている



仁王像
雨脚が強くなってきたので雨宿りをしながら、仁王像を眺める



これまで多くの像を観てきたが、これほど青いのは初めてだ



歌舞伎役者の隈取りのような顔面



宝暦11年(1761年)の棟札があるということから長い歴史を持つ






東北地方の仁王像は個性がある



参道の階段を上がる



本殿(重要文化財)
本殿は別当寺院だった「堂山寺の観音堂」だった建物
室町時代中期の御堂建築の遺構として大変貴重な事から国指定重要文化財に指定されている



カメラ本体はコンビニの袋で覆っているが、カメラを上に向けると傘をさしてもレンズに雫がつく程の強い雨






扁額には「観世音」
本殿は「観音堂」にもなっていて、仙道三十三観音霊場第7番礼所



神仏分離による廃仏毀釈運動から逃れるために観音堂に国挟槌之命と稚産霊之命を勧請
明治3年(1870年)に社号を「堂山王子神社」と改称した






五龍地神社



さらに参道が続く



白山比咩神社(はくさんひめじんじゃ)






この奥に「奥の院」があるようだが、足元が悪いため断念した



白山比咩神社からの眺め



木々に囲まれている本殿の姿が美しい



境内には多くの碑が点在している



本堂から仁王門へ降りる



最後に神馬にお別れして車に戻る
強い雨の影響でこの日の観光はここだけで終わった



撮影 令和5年10月15日

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