神鳴り(アメジストネックレス)

難聴ゆえに家居の好きな主婦です。過去、心臓弁膜症、大腸がんの手術を受けました。趣味は短歌です

老いても急に生き方は変えられない

2015年06月17日 13時57分31秒 | 老い
けさ兄嫁から私のケイタイにメールが入った。

5月に帰省したときに、今夏、母の母(私の祖母)の画家であった従弟の遺作展が高知市で開催されることを聞いた。

その画家は抽象画では世界的にも名のある画家なのだが、しかし抽象画という範疇に属するため、誰にでも見ていただくわけにはいかない。

が、その開催に合わせて、母は、その祖母の親戚の者を集めて”いとこ会”を目論んでいる。

そのこと自体は悪いことではないのだが、もうすぐ90歳になろうとする老女の献立てることだから、誰かの助けを借りなければ遂行できない。

それで、いろんな人に(お願いならいいのだが)命令して、迷惑をかけているらしい。

しかも、100人規模の会を遂行しようとしているのだ。

母は先月、私には40人の会を執り行うよう、すでにホテルに予約してあると書いてきていた。

私は、それほど人が集まってくれることは考えられないから反対と書き送ったのだが、いつのまにやら、話がもっと大きくなって、100人になっているらしい。

どうも母には認知症も入ってきたようだ。

それは5月に帰省したときにも感じたことだったが、先日の次男の結婚式に際しては、きちんとした文面でお祝いも送ってきてくれていたから、杞憂だったかと思っていたのだが・・・。

母は、もともと家でじっとしている人ではなかった。

それが若い頃は母の利点でもあった。

少なくとも活け花界で君臨していたころは、それが利点になっていた。

しかし体も頭も十分には働かなくなった現在、それは時に人を振り回す暴力にもなる。

かと言って、急に生き方が変えられるわけでもないのが、人の哀しさである。

  かつてその権力をもて号令をしてきし人の晩年あはれ  biko

  身体も頭も弱りゐし人の号令だれも聞かなくなりて  biko

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