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神鳴り(アメジストネックレス)

難聴ゆえに家居の好きな主婦です。過去、心臓弁膜症、大腸がんの手術を受けました。趣味は短歌です

川西市はまた昔のように田舎になるのだろうか?

2016年01月15日 14時38分18秒 | 私の意見
昨夜、私たち川西市在住の難聴者のお世話をしてくださっている要約筆記グループのメンバーの方からメールをいただいた。

なんでも最近大阪府下のマンションに引越しされたとか。

引越しはされたが、引き続き、川西市の要約筆記のお世話は続けてくださるそうだ。

そのこと自体は有り難いのだが、しかし、引越しされたことは寂しい。

川西市は、バブルのころは、地価上昇率が全国一であった。

それだけ開発の余地があったということでもあったし、開発の価値もあったということだったのだろう。

何しろ、周辺隣市は高級住宅地として名高い宝塚市と池田市、伊丹市だし、大阪市にも比較的近い。

住宅はどんどん建てられ、山が住宅で埋まるほどだった。

が、住宅が増えて交通量が増えたのに、道路が間に合わなかった。

それで、開発の悪いお手本のようにも言われてきた。

そこで編み出されたのが川西方式だった。

その結果、近年は道路の整備も追いついて、かつてのような渋滞もなくなってきた。

しかし、そこへ今度は高齢化の波が押し寄せてきた。

山の斜面に建っている住宅は、若い頃はよかったかもしれないが、年とって車の運転もおぼつかなくなってくると、不便極まりなくなってくる。

バス便があるといっても、電車と違ってバスは時間の測れない不便さがある。

どこかに出かけても、電車代+バス代という出費が年金生活者には響くかもしれない。

その上、日本の総人口減で、わざわざバスを使わなければならない奥地(!)に住まなくても、電車の走る沿線の最寄り駅近くのマンションなどが買えるようになった。

子育てが終わって広い住宅のいらなくなった高齢者は、迷わずこうしたマンション等に引越すというケースが多くなる。

その証拠に私の住んでいる川西能勢口駅周辺はマンションラッシュである。

売り出せば即日完売とか聞くこともある。

かつて、開発の花だった奥地(!)は、だんだん元の田舎に戻っていくのではないかと私は心配するのである。

人口が減れば、バスの便数も減って、田舎化が促進されるかもしれない。

それは現在住んでいる住民の方々が一番心配することだろう。

過疎化とはいわないが、田舎化は進むだろう。

少子化対策とか過疎対策の問題は、何も都会から離れた地方だけの問題ではない。

都会に近いベッドタウンである、この川西市でも、じわじわと問題は進行しているのだ。

だから、少子化対策、過疎対策の問題は、対岸の問題ではなく、自分の今住んでいる地域の問題でもあるのだ。

  嫁ぎこしころは地上を奔りゐし電車は高架されて久しき  biko

  住宅は山の上まで建てられて住宅の山となりたる景色  biko

  駅前にマンションたくさん建ちたれば山の住民減りてゆくなり  biko

  人減りて住宅あまる日本をバブルのころは想像だにせず  biko

  ローン組み住宅買ひし人たちに残るローンの重さ思へり  biko

  住宅は買へば必ず価値を増す時代は過ぎてローンは残る biko

  親の住む家を巣立てば子は別に家を構へて家は残れり  biko

  苦労して手に入れし家一代で空き家になると誰おもひしか  biko

  周辺に空き家増ゆれば店は減りますます人は住まなくなりぬ  biko

  人気とは人の気配を指す言葉ひとの気配の失せゆく街よ  biko

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
孫が50歳になるころの日本 (ハイジ)
2016-01-15 23:04:40
48年後 ハイジ夫婦は 空の上 間違いなく。このまま少子高齢化が変わらなければ 日本中 空き家だらけに。家も土地も余りまくることでしょうね。ローンで買わないことです。家は財産になりません。東京の一部除いては。ハイジの息子夫婦は今のところ家は要らないそうです。会社からの家賃補助で借家快適。次女はローンなしで買える家で満足してます。次女夫婦はマンションは管理費がかかるので節約のため 小さな一軒家。場所だけは拘りました。身の丈の合った生活しないと 大変。空き家問題は 政府に頑張ってもらうしか 凡人のあがきでは 何も変わらず。田舎に 二軒も空き家問題 抱えてるハイジ家の考えでした。
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ハイジさんへ (biko)
2016-01-16 01:37:57
私達も大阪のマンションはローンで買いましたが、現在はローンを抱えていないのでよかったと思っています。が、当時マンションから一戸建ての住宅を買われた方々は、憶近いローンを組まれた方もいらっしゃいました。他人事ながら、今頃どうしていらっしゃるかと心配します。でも、いっときは、それほど大きな家でなくても異常な価格がついていましたし、ますます価格は上がって、無理してでも買わないとずっと買えないような空気でした。その頃は誰もこんな住宅余りがくるとは思っていなかったと思います。いえ、住宅だけでなく、土地そのものも暴落しましたね。我が家も高いときに買ってしまって、その後暴落して冷凍してしまった土地を所有しています。売るに売れずです。みな多かれ少なかれ、バブルの後遺症を抱えているのではないでしょうか?

ハイジさんところも、空き家を2軒も抱えていたら、大変ですね。
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