昨夜、私たち川西市在住の難聴者のお世話をしてくださっている要約筆記グループのメンバーの方からメールをいただいた。
なんでも最近大阪府下のマンションに引越しされたとか。
引越しはされたが、引き続き、川西市の要約筆記のお世話は続けてくださるそうだ。
そのこと自体は有り難いのだが、しかし、引越しされたことは寂しい。
川西市は、バブルのころは、地価上昇率が全国一であった。
それだけ開発の余地があったということでもあったし、開発の価値もあったということだったのだろう。
何しろ、周辺隣市は高級住宅地として名高い宝塚市と池田市、伊丹市だし、大阪市にも比較的近い。
住宅はどんどん建てられ、山が住宅で埋まるほどだった。
が、住宅が増えて交通量が増えたのに、道路が間に合わなかった。
それで、開発の悪いお手本のようにも言われてきた。
そこで編み出されたのが川西方式だった。
その結果、近年は道路の整備も追いついて、かつてのような渋滞もなくなってきた。
しかし、そこへ今度は高齢化の波が押し寄せてきた。
山の斜面に建っている住宅は、若い頃はよかったかもしれないが、年とって車の運転もおぼつかなくなってくると、不便極まりなくなってくる。
バス便があるといっても、電車と違ってバスは時間の測れない不便さがある。
どこかに出かけても、電車代+バス代という出費が年金生活者には響くかもしれない。
その上、日本の総人口減で、わざわざバスを使わなければならない奥地(!)に住まなくても、電車の走る沿線の最寄り駅近くのマンションなどが買えるようになった。
子育てが終わって広い住宅のいらなくなった高齢者は、迷わずこうしたマンション等に引越すというケースが多くなる。
その証拠に私の住んでいる川西能勢口駅周辺はマンションラッシュである。
売り出せば即日完売とか聞くこともある。
かつて、開発の花だった奥地(!)は、だんだん元の田舎に戻っていくのではないかと私は心配するのである。
人口が減れば、バスの便数も減って、田舎化が促進されるかもしれない。
それは現在住んでいる住民の方々が一番心配することだろう。
過疎化とはいわないが、田舎化は進むだろう。
少子化対策とか過疎対策の問題は、何も都会から離れた地方だけの問題ではない。
都会に近いベッドタウンである、この川西市でも、じわじわと問題は進行しているのだ。
だから、少子化対策、過疎対策の問題は、対岸の問題ではなく、自分の今住んでいる地域の問題でもあるのだ。
嫁ぎこしころは地上を奔りゐし電車は高架されて久しき biko
住宅は山の上まで建てられて住宅の山となりたる景色 biko
駅前にマンションたくさん建ちたれば山の住民減りてゆくなり biko
人減りて住宅あまる日本をバブルのころは想像だにせず biko
ローン組み住宅買ひし人たちに残るローンの重さ思へり biko
住宅は買へば必ず価値を増す時代は過ぎてローンは残る biko
親の住む家を巣立てば子は別に家を構へて家は残れり biko
苦労して手に入れし家一代で空き家になると誰おもひしか biko
周辺に空き家増ゆれば店は減りますます人は住まなくなりぬ biko
人気とは人の気配を指す言葉ひとの気配の失せゆく街よ biko
なんでも最近大阪府下のマンションに引越しされたとか。
引越しはされたが、引き続き、川西市の要約筆記のお世話は続けてくださるそうだ。
そのこと自体は有り難いのだが、しかし、引越しされたことは寂しい。
川西市は、バブルのころは、地価上昇率が全国一であった。
それだけ開発の余地があったということでもあったし、開発の価値もあったということだったのだろう。
何しろ、周辺隣市は高級住宅地として名高い宝塚市と池田市、伊丹市だし、大阪市にも比較的近い。
住宅はどんどん建てられ、山が住宅で埋まるほどだった。
が、住宅が増えて交通量が増えたのに、道路が間に合わなかった。
それで、開発の悪いお手本のようにも言われてきた。
そこで編み出されたのが川西方式だった。
その結果、近年は道路の整備も追いついて、かつてのような渋滞もなくなってきた。
しかし、そこへ今度は高齢化の波が押し寄せてきた。
山の斜面に建っている住宅は、若い頃はよかったかもしれないが、年とって車の運転もおぼつかなくなってくると、不便極まりなくなってくる。
バス便があるといっても、電車と違ってバスは時間の測れない不便さがある。
どこかに出かけても、電車代+バス代という出費が年金生活者には響くかもしれない。
その上、日本の総人口減で、わざわざバスを使わなければならない奥地(!)に住まなくても、電車の走る沿線の最寄り駅近くのマンションなどが買えるようになった。
子育てが終わって広い住宅のいらなくなった高齢者は、迷わずこうしたマンション等に引越すというケースが多くなる。
その証拠に私の住んでいる川西能勢口駅周辺はマンションラッシュである。
売り出せば即日完売とか聞くこともある。
かつて、開発の花だった奥地(!)は、だんだん元の田舎に戻っていくのではないかと私は心配するのである。
人口が減れば、バスの便数も減って、田舎化が促進されるかもしれない。
それは現在住んでいる住民の方々が一番心配することだろう。
過疎化とはいわないが、田舎化は進むだろう。
少子化対策とか過疎対策の問題は、何も都会から離れた地方だけの問題ではない。
都会に近いベッドタウンである、この川西市でも、じわじわと問題は進行しているのだ。
だから、少子化対策、過疎対策の問題は、対岸の問題ではなく、自分の今住んでいる地域の問題でもあるのだ。
嫁ぎこしころは地上を奔りゐし電車は高架されて久しき biko
住宅は山の上まで建てられて住宅の山となりたる景色 biko
駅前にマンションたくさん建ちたれば山の住民減りてゆくなり biko
人減りて住宅あまる日本をバブルのころは想像だにせず biko
ローン組み住宅買ひし人たちに残るローンの重さ思へり biko
住宅は買へば必ず価値を増す時代は過ぎてローンは残る biko
親の住む家を巣立てば子は別に家を構へて家は残れり biko
苦労して手に入れし家一代で空き家になると誰おもひしか biko
周辺に空き家増ゆれば店は減りますます人は住まなくなりぬ biko
人気とは人の気配を指す言葉ひとの気配の失せゆく街よ biko
ハイジさんところも、空き家を2軒も抱えていたら、大変ですね。