2020年に新潮社より出版された『アガワ家の危ない食卓』が文庫化されたものです。
単行本は『クロワッサン』に連載されたエッセイ「残るは食欲」と新潮社のPR誌『波』に引き継がれた「やっぱり残るは食欲」をまとめて出版されました。
『波』での連載はいまだに続いていて、食にまつわる話題は普遍性があって、時の古さ新しさを感じさせません。
この本の中でも話題にあがっている、阿川さんは身につけたブラジャーを3週間は洗わない伝説^^や汚れの少ないラップは洗って再度使う伝説^^が調理においても出現してしまうのです。
まさに危うい。
とは言っても、本来お料理上手、食べるの大好き阿川さんの日常はほほえましくて、気分が明るくなります。
阿川佐和子さんは作家の阿川弘之の長女ですね。確固たる作家の長女ですが、さっぱりと性格の方のわうに見えます。
阿川さんは認知症になった母親を看取り、佐藤愛子さんの娘さんも
現在は認知症の愛子さんのお世話をしているようですね。
身につまされます。