木村セツさんは2019年1月1日、元旦から新聞ちぎり絵を始めました。
「おとうさん」が前の年の11月30日に亡くなって、何もすることなくなった、からですって。
とても幸せなお2人だったんですね。
おとうさん、亡くなる前にセツさんに言ったそうです。
「いくつになっても勉強せなあかん」
ちぎり絵の材料は新聞のカラーページ、紙、フエキのり、水、綿棒など。
私もちぎり絵は何年か教えてもらっていたので、材料や手順は想像がつきます。
ただ、私の場合はデザインも含め全部キットになって揃っていて仕上げるちぎり絵でした。
セツさんの場合は貼ろうとする対象を見つけデッサンするところから始まる、完全にオリジナル作品です。
ちぎる色紙は新聞のカラーページ。単色のカラーページでは面白みが出ないので、カラー写真の部分をストックしているそうです。
セツさんが一番よくできたと思っているブロッコリーは山の景色の写真が使われています。
ところどころに文字が出現しているのがかえっていい味を出しています。
お孫さんがセツさんのツイッターを管理しています。
「90歳セツの新聞ちぎり絵」、今アクセスしてみたら、4.2万フォロワーとありました。
そこで、新作も見られます。
今年91歳、このお年で創造することに敬意を表するのはもちろんですが、何よりセツさんの作品が温かくて好きです。