自遊空間、 ぶらぶら歩き。

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ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展

2009-02-25 | 展覧会
兵庫県立美術館で「ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展」を観てきました。
会期は3月29日(日)まで。



ウィーン美術史美術館はヨーロッパ最大の貴族、ハプスブルグ家の遺産を一堂に集めた美術館。そのぼう大なコレクションの中から、75点が展示されています。

昨年5月、ウィーンを訪れた日、美術史美術館は休館日でした。事前に分かってはいましたけどね。パックツアーでとれた時間はせいぜい1時間半ぐらいだったでしょうから、日本で、あるいはウィーン再訪時に観る機会があるだろうと、おあずけになっていました。

江戸の敵を長崎で・・・ではありませんが、意外に早くそのチャンスがきました。
兵庫県立美術館は金・土曜日は午後8時まで開館しています。あまり混みませんからゆっくり観られます。

さぁ、入館で~す。


常設館でのコレクション展、「東山嘉事さんの不夢不無(ふむふむ)ワールド」、親子で楽しむアート「現代美術の世界へようこそ」もなかなかのものでした。



静物画の秘密展の会場を出たところにパソコンが置かれていて、展示作品のうち6点の写真―オリジナル画像ではなく、印刷物のようですが―を自宅のパソコンに送ることができます。





今回の展示の目玉、ベラスケスの《薔薇色の衣裳のマルガリータ王女》も、こうして飛んで^^きました。


この3歳のマルガリータ王女の肖像は日本初公開(東京→仙台→神戸→青森を巡回)です。
スペインのハプスブルグ家に生まれ、幼いころからオーストリアのハプスブルグ家に嫁ぐことが決められていました。

お相手は母親の弟、つまり叔父にあたります。
マルガリータの成長に合わせて、肖像画がウィーンに送られたのだそう。
そして、マルガリータ王女は13歳で嫁ぎます。


展示室をつなぐ休憩コーナーでは絵画に登場しているヴィオラ・ダ・ガンバリュートの音色を聞けるコーナーもあります。

静物画が黄金期を迎えた17世紀。
ゆったり流れる時間の中で、画家たちは、巧みに自分の意志を細部に込めたのでしょう。
 
 
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