「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

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コラム⑥ ブラック・コンテンポラリーという「自然保護区」

2009-02-17 10:16:04 | Music Life
80年代の黒人音楽には当時の俺
つまりMASH少年は「うんざり」していた

だってブラック・コンテポラリー(ブラコン)っていう
実~に甘ったるいサウンドしか無く、
それがまた売れていたんだよねぇ。

勿論実力の有る歌い手さんばかりだったんだけれど、
当時は「打ち込み中心の音」自体がチープでダメだったからね。
そりゃ、Rockの方が分かりやすく、カッコ良かったよ
「ア~メリカ生まれさ」ってな感じで。

そう言えば昨夜「打ち込み」に関して
俺の古くからの友人「ブート山口」と何時間も電話で話しちゃってね。
今でこそ彼は獣医さんなんだけれど、10年前はただのZEPマニアでした。
そんな彼も「打ち込み肯定派」になっていたね。

俺も若い頃は黒人音楽の凄さってクラシック・ソウルやブルース、
要は「ルーツ・ミュージックに有る」と思っていたからね。
もちろん今は「固定概念が無い」分、なんでもOKだけれど、
当時の俺の天敵って間違いなくブラコン。
こいつは厳しかったよなぁ。

そんな中MTVで見たSurfaceの「shower me with your love」
こいつにやられた時があった。
歌の上手さと絶妙な泣きのバラッド
ブラコンの入り口になってくれたよね。

その後ブラコンは俺にとって
「ゆったりしたい時」のBGMになったんだけれど、
正直、ジャンル的には「聴く人なんていない音楽」になってしまいましたなぁ。
その理由も分かるけれどね。
今では「Sweet Soul」って呼ばれてたりするくらい
「甘~い大人なサウンド」だもの

音楽って「若い人」が聴かなければ、確実に廃れて行く・・・
ブラコンってあんなに一世を風靡したのに、
今じゃぁ「音楽の自然保護区域」みたいになっちゃった。

「破壊された自然」は二度と同じようには戻らないように、
「ブラコン」はもう戻っては来ない。
だからって保護するかどうかは「リスナー次第」なんだけれどね。

写真は故ルーサー・ヴァンドロスの名作「Songs」
新旧織り混ぜた名曲をルーサーらしくカバーした「カバー集」だけれど、
さすがのルーサー、生バンドにロンドン・シンフォニーという、
特別待遇による本物の「自然保護区的サウンド」に仕上がっています。
こういうのはちゃ~んと「保護」していかないといけません

夜のお供にぜひ一枚

<2/17 Mash>
★湘南の中古楽器専門店Jerry'sのオーナーです。
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