「Jerry's Mash」のアナログ人で悪いか! ~夕刊 ハード・パンチBLUES~

「Jerry'sギター」代表&編集長「MASH & ハードパンチ編集部」が贈る毎日更新の「痛快!WEB誌」

【ロックを貫く生き方とは?】アメリカの『ローリング・ストーン誌』と、日本の『ロッキング・オン誌』から読み解く

2024-03-14 13:03:02 | 編集長「MASH」の本棚(書籍紹介)

ロック・ミュージック『強烈な批評』『深さ』
そして『その生き方』までをも込め、気持ちだけで創刊した・・・

そんな両誌の共通点を知るには
これらの書物が熱い!
偶然にも日本タイトルは酷似しているのだが・・・

『ローリングストーン』の時代 / ジョー・ヘイガン

ロッキング・オンの時代 / 橘川(きつかわ)幸夫 著


前者はローリング・ストーン誌を創刊した伝説の男
『ヤン・ウェナー氏 (2024年現在78歳)』

『奇行を細かく細かく、特に大物ロッカーとの出来事など』
を、多岐に渡り
『とことん掘り下げた』
800ページオーバーの大作は絶品だ。

コレを読むと『ヤン』そして妻の『ジェーン』
野心的な経営者、編集者、批評家であり
同時に自らが『ロックスター』でもある。

多くは書かないが
この本でのヤンはハチャメチャだ。
(名が出てくるミュージシャンも!と言ったほうがイイが・・・)

とにかく全編
『Sex & Drug ,Rock n' Roll』
で埋め尽くされており、
ソコにはジョンとヨーコやポール。
ストーンズやボブ、デッド、サイモン&ガーファンクルなどなど・・・
無数の大物たちとのエピソードが赤裸々に書かれており、実に興味深い。

『一見して信じがたい・・・そんなクレイジーな出来事の数々が本当にエグイ!』
税込み6600円!買う価値はある!

一方の後者は
『ロッキング・オン』創刊時のドタバタやスピリットを
創刊時の4人衆のひとり『橘川幸夫 氏(2024年現在74歳)』が回想しながら書いた名著だ。

「ロックという音楽をどうやって発信していくか・・・」 
その下に集まったメンバーの言動から、出版に至る苦労、
そして『渋谷陽一 氏 (2024年現在72歳)』の経営プロセスまで・・・
今や『大企業』となった、そんな
『ロッキング・オンの原点と試行錯誤』
がココにある!

『起業家の野心と文学の香り』
その題材が
『あくまでもロック・ミュージックであった』
と言えるのだろうが
モチロン
『ロック・ミュージックが彼らをそのような行動に駆り立てた』
わけなのだ!

当時の表紙写真や記事も多数掲載され
モノクロながら丁寧な書籍に仕上がっている点も出色!

これからの『起業家志望』の君、
今や少なくなって来た『モーレツ・サラリーマン』の君、
そして、
「ロックを愛して止まない君!」
にも当然オススメだ!

税込み1760円!勇気と希望が沸いて来る!

さて、今回は『ロックな生き方』を知る絶好の2冊をご紹介した!

「ロックとは単なる音楽ではなく、生き方、その全般を指す言葉だ!」
と俺は認識している。
だからこそ
『Like a rolling stone』に憧れ
『Born to run』を教科書にし家を飛び出し
『All you need is love』を体現し、共有し合おうと人生の旅をする・・・

そう!
「君もロックできる!」
そう言い放ち筆を置くこととしよう。読め!
そして

Keep on Rockin'!

PS....『ロッキング・オン』創刊年の生まれであり、ある時期モーレツに愛読していたコトをココに記す。

《編集長「Mash」筆》

ご意見・ご感想・記事投稿・編集長の執筆、演奏、講演依頼などは『ハードパンチ編集部』までどうぞ!
https://hardp.crayonsite.com

(ハードパンチ編集部で検索!)


「ステイホームは読書をどうぞ!」 顧客はビートルズとボブ・ディラン!そんなノーマン・ハリス著『ビンテージギターをビジネスにした男』を「音楽ファン」なら絶対に読むべきだ!

2021-01-19 14:41:22 | 編集長「MASH」の本棚(書籍紹介)

先週の俺とハウリンメガネが書いた
「2連発ポール記事」
はもう読んで頂けたかな?
(まだの方は「以下 ↓」 をどうぞ!)

MASH編

https://blog.goo.ne.jp/12mash/e/f33cf24c7a0f9303e374d25ff2cfd9a4 

ハウリンメガネ編

https://blog.goo.ne.jp/12mash/c/da584f01ed3a37e306e2198f31480e77

ほぼ、ず~っと
「コロナ関連記事」
だったから、
少し「クッション的読み物」
になったのではなかろうか?

『夕刊ハードパンチ』
としてリニューアルしてからと云う物
やっぱり「時事ネタ」が多くなるワケで・・・。

しかも昨日から国会も始まったでしょ?
こりゃぁ「益々突っ込まなきゃならん事柄」
が多くなりますよ。
そーなると当然
「記事も奴らへのパンチ記事」
になっちゃうのよ。

だから今日は、その前に
「ステイホーム中は読書でもどうぞ!」
っていう
「お気軽に読める」そんな「書籍紹介」にしよう。
と思ってね。じゃぁ、行くぜ!

本日ご紹介する本は
『ビンテージギターをビジネスにした男』
ノーマン・ハリス著

まさに
「ビンテージ・ギター・ビジネス」
というものに、真っ先に目を付けた男。
それがノーマン・ハリス氏でR。

元々ミュージシャン(しかも鍵盤奏者)
である彼が、バンド活動の頓挫から
予想外に「ビンテージ・ギター」の道に
吸い寄せられ、魅了された後
「数々の大物アーティスト」と
「無数のディール」をこなした挙句
その道において「大成功を収めた」
そんな痛快本がコレだ。

どこかで聞いたようなお話だが(笑)
もちろん俺なんかは
元祖ノーマン氏の足元にも及ばんワケで、
オマケに自分がギター弾きだから、
「手放せないブツ」が多々あったりと・・・(苦笑)
まあ、スケールが大きく違うのは当然。

書籍の「細かい内容」は
ネタバレを避けたいので
そこは読んで頂くとして
先ず彼や俺が身を置く、そんな
「ビンテージ・ギター・ビジネス」
について少し記しておこう。

実際、コレが分からないと
この本はちっとも面白くないからね。

元々ノーマン氏が目を付けた70年代初頭・・・
まだギター、特にエレキ・ギターなんて
「薄汚い中古品」がイイトコロだったんだ。
58年製のレスポールSTDでさえね(苦笑)
今じゃぁ「3000万円」だぜ!
ホント、「化けちまった」ワケだよ(笑)。

さて、計らずとも俺がこの世界に入ったのも
バンド活動の傍ら
「中古ギターを次々と購入していた」
からに他ならない。
もうかれこれ「30年前」の話だ。

時は1990年、バブルの時期だよ。
あの時はまだ、「色々と面白いお店」が有ってね・・・
まだビンテージというよりもどれも中古品扱いでさぁ。

俺のバンドはコロナでは「夜の街」としてお馴染み
そう!新宿歌舞伎町をメインに活動していたんだ・・・
だから、そのお陰で「新宿界隈のお店」には
大変お世話になったもんなんだ。

まあ色々買ったよ。
70年代のUSA製「テレ」や「ストラト」
リッケンの「360(12弦)」や
「グレッチ」「カジノ」みたいな
「ハコモノ」そして「ギブソンのアコ」まで・・・
バイト代で買えるモノは全部ね。

その後、アメリカへ行く様になり
向こうでも購入して来てね・・・
まあ90年代は増えるばかりだったなぁ。
2000年くらいに俺が「ギターShop」を出した時も
まだまだ「それほど高価ではなかった」
様に記憶しているよ。

だから2005年くらいまでは、
随分と買い増していたんだよね。
その後、急に「値上がり始める時期」が来て
市場から名器が消え始めたんだ・・・。
レスポール、ストラト、テレキャス・・・・
なんかがね。

それから15年が経ち、今2021年か・・・。
この「ビンテージ・ギターの世界」は
いよいよ「成熟期に入った」
と言えるんじゃないかな。

さて、基本はお分かりになったと思うので
本書の大まかな内容に話を戻そう!
先ず目を引くページはノーマン氏が取引した
そんな名器の数々が
「美しいカラー写真」
にてご覧頂けるところ!
「ギター好きな人」なら
もうこれだけで十分じゃないかね!

また、内容の見所は
「大物ミュージシャンとのバトル(?)」
などが
「愉快痛快に語られ」
実に興味深いんだよね。

「ビートルズ」の「ジョージ・ハリスン」や
我らが大師匠「ボブ・ディラン」
そして「我が永遠のアイドル」
「ポール・マッカートニー」

「彼のレフティ・レスポール」
にまつわるお話・・・。
おっとこれ以上は、言っちゃあいけねぇ!

「ビンテージ・ギターに興味がある人」は勿論
「ギタリスト」や「音楽ファン」」にも、
ぜひ一読願いたい。
なぜなら本書は「そのビジネス話」以上に
「ギター愛に溢れている」からだ。

そして、ビンテージ・ギターが奏でる
「そのサウンドが、どれほど素晴らしいものなのか!」
と云うコトを的確に文章で表現している点こそ
とても印象的で興味深い。

この類の本は一見
「趣味的な書籍」
と思われガチなんだ・・・。
しかし
「時代を先取りしたパイオニア」
が綴る物には、いつだって
「人生における大きなヒント」
が隠されている・・・。

俺はそう思っているよ。

多くの人に読まれるべき書籍だね!

《 編集長「MASH」筆 》
https://hardp.crayonsite.com/


いよいよ「アメリカ大統領選挙」だ。その前に今一度、読む!名著《ヒラリー・クリントン著『困難な選択』》で「アメリカの価値観」を知ろう!

2020-10-23 20:53:00 | 編集長「MASH」の本棚(書籍紹介)

始めに断っておくが
本作はトランプ氏との大統領選挙後に思いを吐露し
「ベストセラーとなったあの書籍」
(ヒラリー・クリントン著『何が起きたの?』)
とは全く違う。

書かれた内容は、それ以前・・・
オバマ大統領との「民主党氏名争い」の後(のち)
オバマ氏の要請に応え
「国務長官」として仕事に当たった
その時期を描いた『彼女の奮闘記』なのだ。

もちろん本書は
熾烈な「大統領指名争いのお話」から始まり
国務長官としての「世界での裏話」
そして、各国要人
(プーチン、中国共産党指導部やEU首脳など多数)
とのエピソード、そして「彼らとの駆け引き」までもが、
刻銘に描かれている点がコトのほか面白い!

これこそ、世界情勢を知る上では
『もってこいの教科書』であり、
アジアやアラブ・中東問題、戦争、人権問題まで
それこそ「0(ゼロ)」から、
我々に楽しく、しかも分かり易く教えてくれるゾ。

なにより本書では、
『ユーモラスに語ること』を忘れないヒラリー
そのお陰で「上下巻・2冊組み」という
脅威の大ボリュームを、あなたも
一気に読んでしまうであろう。

ココで本書にある『面白いエピソード』を語る事は
次なる読者様の妨げになってしまうので控えるが、
私は数多ある「トランプの暴露本」
(ヒラリーの物も含め)
よりも、ずっと面白いと思い、
今のタイミングで読み返してみた。

やはり、元々持っていた
『アメリカの価値観』というものが
今のトランプによって
「完全に崩れた」と分かる点が
本当に新鮮であり、興味深い。

『人権や人種、女性・子供たちを大切にして来た』
そんなアメリカは今や遠くへ行ってしまった様に思う。
「本当に同じ国なのか?」
とさえ思えて、改めて私はハッとした。

日本でも「利己主義が覆う」そんな現在・・・
「生き難さ」を感じる人も多いはずだ。
『理想と現実は違う』と人は言うが
ヒラリーが持つ『理想的社会』を実現出来たら
どんなに良い世界になることか!

前回の大統領選挙で
「ヒラリーが勝っていたらなぁ・・・・」
って今読んでも思い、大きな喪失感が甦る。
ちなみに本書では今回の民主党候補
「ジョー・バイデン元副大統領」
も、当たり前だが頻繁に登場しているので、
『彼の行い』を知るにも、
今こそ読むタイミングとして、最適だ。
「『ジョーバイデン』に勝ってもらわないと!」
と思えちゃうハズよ(笑)!

「世界は複雑に動いている・・・・」
しかし、今のトランプ下ではコレが単純化され
『自国第一主義』に陥ってしまった・・・・
アメリカ国民だけでなく、全ての人間が
『大いなる反省』を持ちながら読むべき書であろう。

本書は決して『政治』だけの話に終始するわけではなく
大きくは『愛』『平和』そして『生きる哲学』
という大きな題材たちが
いとも簡単にユーモアと共に混ざり合った
傑出した名書籍である。

きっとあなたの本棚にも
『欠かせない一冊』
となるであろう。

《編集長「Mash」筆》


そもそも、「石破」しかいないだろ?「自民党総裁選挙」での、「リリーフ菅」という茶番劇・・・ 国民よ、コレを読んで目を覚ませ!

2020-09-13 17:21:24 | 編集長「MASH」の本棚(書籍紹介)

各世論調査でも派閥的にも
安倍をリリーフする「菅」という
この安易なシナリオで
又も私たち国民を嘲笑う自民党・・・

だいたいにおいて「我が国の民」が
もう少し政治に興味を持っていれば
こんな「馬鹿馬鹿しいシナリオ」を
いとも簡単に描かせないで済んだハズ・・・
ホント、情けないよ。

で、なぜ私がこうまで言うかというと
そもそも「日本という国を憂いでいる」から
に他ならないワケでね・・・
「具体性に欠ける政権を長続きさせて何になる?」
って国民に問いたいのよ!

さて、長年筆者を知る人たちには
「急な話」でもなんでもないんだろうけれど
今日から私の「書評」コーナーを
新連載として設けるコトとした。

コレは「日本国民の底上げには読書が必要」
と常々私が考えていたからであり、
丁度この機会にオススメしたい本でもある。
まさにそんな「タイムリーさ」からの
堂々、新連載なのだ。

今日のこの記事におけるタイトルで
「石破しかいない!」と私は書いた。
勿論、自民党内で「総理になるべき人」は
この人を置いて他に存在しないからだ。

そもそも今回の総裁選でも
分かり易いビジョンを語っている人は
「石破氏のみ」でしょ?
あっ、そもそも興味ないので知らないって?
オマケに
「Mashは音楽やギターの話をしてりゃイイんだ!」
って言いたいんだろ?

悪いがそんな「マニアにしか意味の無いこと」に
「残された時間」を全て使いたかねぇんだよ、俺。
だから続けるぜ!(笑)
で、そもそも
「政治は国民に近くあるべきモノ」なんだよ。
「みんなの生活が直結しているモノ」
それが政治だからね!

で、いかにその「政治家」や「官僚」が
腐り切って、「自分のキャリア」だけを考え
変革を怖がって、この国が堕落しているか・・・
それが全て詰まった本が、今回ご紹介する
『日本の戦争と平和』小川和久・石破茂 著

なんだ。

日本初の軍事アナリストである「小川氏」
と、
軍事に詳しい元防衛大臣「石破氏」
による
「とても読み易い対談形式の書籍」
であることが入門編としてGood!

読み進めて「コント集か?」
と勘違いしてしまうほど
「堕落しきった政治家・官僚・自衛隊の姿」を
石破元防衛大臣が
「この国、何か変でしょ?」
ってグイグイ押して来る(笑)
この「本音トーク」が最高にクールなんだ!

2009年に出た本だけれど
最初に読んだ時にはビックリしたのよ。
「ええっ~!コレはマズイでしょ!」
って。そして
「石破さん、こんなコト言って大丈夫なの?」
って、同時に心配もしたしね(笑)

まあ、今回の総裁選でも
「冷や飯を食わされる理由」だって
コレを読めば分かっちゃう!

この本で彼は、あっけらかんと
「『票になる』『カネになる』というのが国会議員の行動原理」
と吐き捨て
「だから誰も防衛みたいな『票にならない』ことは真剣に考えない!」
と笑うワケ!
「私が着て始めて大臣室での『酒盛りを一切禁止』したんです!」
って言い放つ始末(笑)!
「それまでは、やってたんですか!」
って、ホント突っ込みどころ満載なのよ!

今回の総裁選で彼は
「グレイト・リセット」
と言い
「この国を創り変える」
本気で、そんな意気込みだが
「変化を嫌う多くの日本国民」
には届かないだろう・・・

そんな所を自民党派閥が見越し
「流れのままに~」
って感じで、今の利権を守る為
「そのままのリリーフ菅」
作戦を打ったワケ。
まあ「菅氏」を利用しているワケですね。
「コロナ対策で変えちゃダメでしょ!」
ってロジックで国民を丸め込んでさ。

今回も
「国民の『納得』と『共感』がなければイカン」
と当たり前のコトを言い続ける「石破氏」。
そんな「石破さん」が総理になるとしたら
この「リリーフ菅」の次こそがベストであり
ラストチャンスであろう。

読者の皆様にはその前に
ぜひ本書を読んで貰いたいものだ。
「日本の戦争を知る機会」
としての入門書にもなる本書。
無論「マジメに笑いたい人」にも最適だ。

《 編集長「Mash」筆 》