ここ最近、自分の好きなロックミュージシャンが来日したら、欠かさず行くようにしています。
昨年は、4月にボブ・ディラン、11月にダリル・ホールとトッド・ラングレンのジョイントライヴ。
今年2月はボズ・スキャッグス、4月はジェームズ・テイラー。
とりあえず自分が一枚でもレコードを持っているような名の知れたミュージシャンは、
「見れるうちに見ておこう」というスタンスで、コンサート会場まで足を運びます。
モチロンこれには理由があります。ここ数年世界中で猛威を振るった「コロナ」です。
世界中が魔法にかかったような数年間の間に、もしかしたらコロナ禍で無ければ日本へ来日していたかもしれない、
そんな数多くのロックレジェンド達がこの世を去ってしまった。
「こんなことなら、前回日本に来た際に見に行っておけばよかった」
そんな後悔だけが残ったのですが、その経験が僕をライブ会場へ足を運ぶきっかけになったのです。
もちろん、そのミュージシャン達の事が「好きだから行く」のは確かですが、
僕が愛して止まないロックレジェンド達は、基本的に70代を超え、中にはポール・マッカートニーやボブ・ディランのように80歳を超えてもなお活躍し続けている人もいる。
当然、昔とはルックスも異なれば、全盛期のような力強いヴォーカルを聴く事は出来ませんが、
「老い」に抗い、今もなお昔と同じイメージを保ち、ファンを喜ばせる為に世界を駆け巡る彼らの姿はシンプルに格好良い。
こう書くとおこがましいですが、ある意味、自分は「ファン」ではなく、「ロックの伝道者」であり、
自分が多くのパワーをもらったロックミュージックに恩返しをする為に、次の世代にロックミュージックを伝える使命感から、ライブに足を運ぶ・・・そんな気がするのです。
ただ、昔から愛して止まないレジェンド達が老いていくのを間近で見る事に虚しさを感じる事もあります。
だから、僕は1月のビリージョエルの東京ドーム公演を見に行かなかった。
ボブ・ディランは別格としても、ここ最近見た多くのロックレジェンド達より、圧倒的に大好きなビリージョエルだったのにも関わずです。
長年ロックから遠ざかり(彼が最後にロックアルバムを発表したのは30年前!)。
半ば引退状態だった彼の老いた姿を、どうしても見たいとは思えなかったのです。後でその公演の音源を聴きましたが、ビリーの声は全盛期より弱々しく、曲によりキーを下げている。髪の毛は無くなり、身体もどこか重そうでした。
ただ、そう言いながらも公演自体は素晴らしく、ある程度の感動もしたのですが、実際に20000円近いお金を払い、東京ドームへと足を運んだ時に、同じ感動が得られたかどうか・・・は分かりません。
さて、ココからが本題です。
逆に、来日のニュースと同時に「這ってでも行く!」と決めたロックレジェンドが、「ロッド・スチュアート」なんです。
今年の3月20日、有明アリーナでの公演に行ってきました!
昔から大好きなミュージシャンであり、「ウルフカット」に「ベロアジャケット」「柄シャツ」「スカーフ」を組み合わせた王道ロックファッションは、高校生の頃に真似をしたものです。僕は彼のようなブロンドでなくべったり黒髪で、髪質も細いくせっ毛だったので「ツービートの頃のビートたけし師匠みたい」と言われてしまいましたが、実際「ビート師匠」も「ロッドの髪形を真似た」と後述していますので、当たらずとも遠からずと言った所でしょう。
そんなわけで、他のロックレジェンドのライブのような「後世に伝える使命感」ではなく、明らかに「ファン的なわくわく感」でライブに行った僕。
前置きは長くなりましたが、今回は、そういった「ファン的」な要素は排除し、正直な感想でレビューを書きたいと思います!
ロッドスチュアートはかれこれ13年振りの来日であり、今回は東京1公演のみ!しかも79歳という年齢なのですから、多くの人が「これが最後の来日になるかも」と思ったのでしょう。有明アリーナは超満員でした。
開演前にちょっとだけグッズ売り場を覗いたところ、いきなりロッドとロナルド・アイズレー(アイズレーブラザーズ)との共演曲「This old heart of mine」が大音量で流れ、テンションMAXの僕。
ただそんな中でも、Tシャツ6000円、パーカー10000円という高額な価格に幻滅し、さっさと立ち去ろうかと思ったところ、タワーレコードのブースで2月に発売された新譜「Swing Fever」のCDとレコードが販売されていた事に気付きました。会場の年齢層は当時のファンが多いのか50~70代が大半でしたが、ほとんどの人がCDを手に取り、その横でひっそり並んでいるレコードには見向きもされませんでした。
「自分より年上のくせに何でレコードを買わないんだよ!」
という怒りを込めて、あえて周りに聞こえるような声で
「すみません!レコードまだ在庫ありますか?」
と聞き、周りが不思議そうな顔で僕を見る中、このジョールズ・ホランドとの共演盤をGET!
さて、いよいよライブ本番です。
僕の席は、会場からほぼ真横の2F席でした。正面では無いものの、逆にステージから近く、「当たり」の席でした。開演時刻とほぼ同じ17:00に照明が落ち、デペッシュモードの「Just can't get enough」のSEが会場内に響き渡る。その時はなぜこの曲だったのか分からなかったのですが、後で調べてみるとこの曲、彼が熱烈なサポーターである、スコットランドのサッカーチーム「セルティックFC」の応援歌だったようです。
さすが若い頃プロサッカー選手だっただけありますね。この後も、彼のルーツであるスコットランドへの愛やサッカーへの愛が随所に込められています。
SEの後は、バグパイプ(これも彼のルーツであるスコットランドの民族楽器)の生演奏から強烈なドラム&ベースのビートが刻まれる。バックバンドの前には二人の金髪ブロンド女性のフィドル奏者二人と、同じく金髪ブロンドのコーラス隊3人が登場!彼の大ヒットアルバムの邦題が「スーパースターはブロンドがお好き」なのでも分かるように、ロッドは昔から、数多くの金髪ブロンド女性との浮名を流してきた!彼の本当の気持ちがどうかは分かりませんが、あえて演者の女性をすべて「金髪ブロンド」で統一した所に、彼の「ロックスターとしてのイメージ」を忠実に守ろうとする、「ロッド・スチュアート」のプロ根性を感じました。そして、ついに本人登場!
79歳にしてなおキープし続けるブロンドヘアーに、ロックなゼブラ柄ジャケット、ぴっちりした黒のパンツに身を包み、「あの頃と同じ」雰囲気のロッドスチュアートが登場!
最初を飾るのは、1.「Infatuation」
1984年作「カモフラージュ」の最初を飾る曲。正直「なんで最初がこの曲なんだろう?」という知名度の曲ですが、すぐ、この曲のリードギターを今は亡き盟友ジェフ・ベックが弾いていた事を思い出し、ロッドの追悼の想い、ジェフ・ベックという人間を後世に伝えようという彼なりの意図に気付き、早くも感動の極地の僕。
彼は2000年に甲状腺癌の手術をし、高音が出なくなり、それと同時期から「ロックシンガー」から、「アメリカの古い曲を歌うおじさん」に変貌していったのですが、この一曲目のロックナンバーで、彼の中の「ロック」が健在である事を証明しました。時折見せる全力のシャウトからは「なんだ!まだロッド歌えるじゃん!」と心から嬉しくなりました。
金髪ブロンドのフィドル隊を中心に、ここでぐっと「ケルト民謡」感たっぷりアコースティックアレンジで、フェイセズ時代の名曲2.「Ohh lala」を歌います。ちなみにオリジナル盤では、ロッドでなく、後にストーンズで活躍するロニーウッドが歌っています。2曲目でこの曲を持ってくるあたり、ロッドのフェイセズメンバーへのリスペクトや自分のルーツであるスコットランドへの愛を感じます。
このフィドル隊の女性二人は、今回のライブでかなり重要な役割を占めており、途中、どこか違うケルト民謡のバンドのコンサートに迷い込んだような本格的な演奏を聴かせてくれます。
続く、3.「This Old Heart of Mine (Is Weak for You)」
グッズ売り場で流れていた曲が早くも登場!オリジナルよりキーを落とし、どこか不安定なボーカルの印象。さすがに79歳では厳しいか?と思いましたがこの後はどうだ?
4.「It's a Heartache」(Bonnie Tyler cover)
2006年発表のアルバムでカバーしたボニー・タイラーの一曲。ロッドお得意のカントリーロックアレンジ。歌いっぷりも今の彼のキーに合っており、素晴らしい歌いっぷりですが、さすがにこの辺りは知っているお客も少ないのか、やや控えめな盛り上がりでライブは進行していきます。今のところ超代表曲を外し、低空飛行を続ける会場。。。。。
ここでついに彼の代表曲が登場!5.「Forever Young」
「永久に若く」彼の代名詞とも言えるこの曲。あえてボブ・ディランの名曲と同じタイトルで歌詞もメロディも異なる物をぶつけてくる所から、ロッドのこの曲への愛と自信を感じます。ようやく来た「代表曲」に会場は大盛り上がり!ただここで、途中まで歌い上げたと同時にロッドがバックステージへ下がります。さすがに1公演まるまる歌い続けることは無理で、途中でバックコーラスが歌う休憩タイムがある事は覚悟していましたが、あまりにも早い。
会場全体が困惑する中、ステージに映し出されたのは、ロッドのルーツであるスコットランドの風景や、民族衣装を纏ったマーチングバンドの姿。そしてその直後、金髪ブロンド女性によるフィドル&大太鼓の演奏。この瞬間、ロッド・スチュアートのライブである事を忘れさせるような、美しいケルト民謡のステージへと変貌しました。気付いたら僕の頬を涙がつたう・・・。「永久に若くありますように」と歌うロッド。でも、人生の後半、「心はスコットランドへ帰っていく」という彼の想いが込められた演出でした。バックバンドとフィドルの演奏が最高潮に達したと同時にロッドが再登場!もちろん衣装を変え「ロックショウ」としてお客さんを楽しませる演出がふんだんに盛り込まれています。
6.Have You Ever Seen the Rain?(Creedence Clearwater Revival cover)
「ジョン・フォガティが書いた曲だよ!」のMCと共にロックの大名曲が登場。曲の知名度が高いこともあり、会場は大盛り上がり。
続く7.「Baby Jane」、8「The First Cut Is the Deepest」(Cat Stevens cover)は、時折不安定なボーカルになっていたが、それを補うようにフィドル隊が強烈なソロを披露。この辺りで、ロッド・スチュアートの今回のライブのコンセプトが明確になってきます。今のロッドではショウの中で歌える曲数に限界があるのは事実。その上で、いかにショウとしてのクォリティを上げていくか。ロッドだけにスポットライトを当てるのではなく、バックバンド、バックシンガーを含め「トータルのショウ」として考えているんですね。どちらかと言えば、ジェイムズ・ブラウンやレイ・チャールズ等のソウルシンガーのライブに近い。その証拠に、ロッドは会場の盛り上がりに合わせ、「今のところもう一回」というような指示をバンドに出しているのが見えた。「やっぱりロッドってミュージシャンなんだな」と、今まで見た事のないプロ意識に感動したのも事実です。
さて、安定の9.Maggie Mayを余裕で歌い上げ、80年代のアルバム「パンドラの箱」より選曲のマニアックな10.「Passion」で不意を突かれる。この曲に関しては観客の多くも知らないんじゃないか、と思うようなリアクションでしたが、予想外すぎる選曲にテンションMAXの僕。
ここでこの日の一つのハイライトが訪れる。昨年亡くなったフリートウッド・マックのメンバー「クリスティン・マクヴィー」の写真がスクリーンに映し出される。
「彼女が60年代に録音した曲を歌うよ」のMCと共に、フェイセズ時代から彼自身お気に入りのレパートリーとしている
11.「I'd Rather Go Blind」を熱唱。
ここで、このライブでのもう一つのコンセプトに気付く。ロッドは自分のライブを通じ、自分が影響を受けた音楽や、惜しくもこの世を去った仲間たちの曲を伝えようといている事だったのだ。それが生き残った人間の役割だと言わんばかりに、淡々と、時に激しく歌い上げるロッド。時折見せるアドリブの歌いまわしわ明らかにサム・クックを意識しているし、最後、バンドと共にシャウトを繰り返す歌いっぷりは、完全に彼の愛する偉大なソウルマン達になりきっている。
圧倒的な感動い包まれながら、12.「Young Turks」が歌われる。ロッド自身が思い入れがあるのか、今ではどちらかというと「当時の音」として軽く見られている80年代の曲を、あえて積極的い取り上げていました。この曲も、アルバムでは80年代特有のデジタルサウンドなのですが、ライブでは迫力あるロックサウンドに仕上げ直していました。
トム・ウェイツのカバー13.「Downtown Train」のあと、ロッドは一度バックステージに下がり、ブロンドコーラス隊3人による、ポインターシスターズの14.「I'm So Excited」が歌われる。ここでのこのコーラス隊の歌いっぷりが非常に黒く、3人によるコーラスもソウルフルで、純粋に「良い音楽」を聞いている印象。それは会場全体にも伝わっており、ロッドがいないにも関わらず、会場は大盛り上がりでした。この辺り、ロッドが自分に甘えず、しっかりバンドメンバーを厳選いているこだわりが見て取れます。
続く15.I Don't Want to Talk About Itでは、途中観客いマイクを向け合唱を促す。「えっこの曲で?」と思いきや、さすがは往年のファン。ロッドの誘いに答え、会場中が大熱唱をしていました。本当に好きな人が揃っている、と感じる、非常に愛のある瞬間でした。
次の16.「You're in My Heart」はロッドのサッカー愛が溢れる曲で、「君はまるでセルティック。君は今まで観てきたなかで最高のチーム」という無理やりサッカーねじ込んだようなの愛情表現が有名な一曲です。バックスクリーンにはセルティックのオールドユニフォームを来たロッドや、現在、セルティックで活躍する古橋選手の試合映像が映し出される演出でした。
17.Have I Told You Latelyは言わずと知れたヴァン・モリソンのカバー。アンプラグドを彷彿とさせるしっかりとした歌いこみ。長いライブになれば、時折不安定あったり、声が出ない時があるものの、この曲のように「決めるところはしっかり決めてくる」というロッドのプロ意識を感じます。
そして、次はラベルの大ヒット曲のカバーの、18.「Lady Marmalade」でブロンドコーラス隊にバトンタッチし、再びコスチュームチェンジのため、バックステージへ下がる。通常ならロッドを見に来たファンは物足りなく感じるかもしれませんが、ロッドがヴォーカルのクォリティを維持するために必要な時間なのかもしれません。しかし、このブレイクタイムを、そう感じさせない程、素晴らしい歌いっぷり&ハモリを披露。
その勢いのまま、ステージに戻ったロッドは、故ティナ・ターナーとのデュエットでおなじみ19.「It Takes Two」を熱唱!スクリーンには、ティナの写真が映し出され「彼女の事を覚えておいてくれ!」というメッセージが伝わります。今回のライブに共通しているのですが、静かめなバラード曲では声が不安定になるのに対し、ロックナンバーでは非常に強烈なシャウトを決める!
続いて、ロバート・パーマーもカバーした20.「Some Guys Have All the Luck」で再び、R&Bの名曲を会場に紹介したのち、彼最大のヒット曲の一つ、21.Da Ya Think I'm Sexy?が歌われる。イントロのメロディを観客に歌わせる誘い掛けにバッチリ付いてくる観客。そしてそれに呼応するかのように、今回のライブ一番のシャウトを決めるロッド。
今回のライブは全体を通してロックナンバーの方がロッドの歌いっぷりもバンドの演奏もクオリティが高い。もしかすると、ブレイクタイムはいらないんじゃないかと期待をさせるような躍動ぶりでした。
その後、ステージからすべての演者が退き、アンコールを求める観客の手拍子が響き渡る。アンコールはこれしかないでしょう!とばかりに観客の期待通りの22.「Sailing」が演奏されます。現在のロッドが歌うと、当時のような華々しさではなく、シンプルなフォークミュージックとして、この曲の持つ普遍的な美しさが、より引き立つように感じられます。
「もうこれで大満足だ!」と思ったら、再びステージに登場し、次の曲の準備を始めるメンバー達。正直「Sailingの次にアンコールで演奏されるような曲が思いつかない。」個人的には、1stアルバム収録の「ハンドバッグと外出着」あたりを聞きたかったですが、とにかく次の曲が思いつかない。と思った瞬間、チャック・ベリーのギターイントロが演奏される。これはもしや・・・。
そう、フェイセズ時代からのレパートリー「Sweet Little Rock & Roller」が飛び出したのだ。2時間近いライブのラストとは思えない軽やかなステップを刻みながら、大熱唱をするロッド。腐るほど見た尻のUP映像でお馴染みの曲だ!「最後の最後はロックで締める」これはロッドが今なお現役である事を、観客に見せつけているようであり、それは、「ロックスターのロッド・スチュアート」という期待されるイメージを背負い続けるという決意表明のようにも感じました。
さて、予想外の「Sweet Little Rock & Roller」で終わった感動のライブの後、会場である有明アリーナから、編集長『MASH氏』から強引に買わされた赤い『愛車ポルシェ986ボクスター』を停めている駐車場までの1.3kmを全力疾走する僕。間違えて異様に高価な駐車場に停めてしまっていたので、1分でも早く出庫せねば!というのが本音でしたが、3月の夜の寒空の下、無機質なビル群の合間を走り抜けるのは純粋に気持ち良かった・・・、僕の頭の中は、79歳にして軽やかなステップで熱唱をするロッド・スチュアートで埋め尽くされていました。もちろん、今回のライブは、純粋な音楽的な感動もありましたが、それ以上に「今もなお元気にハードワークをするベテランがここにもいる」という、疑いようのない真実を見ることが出来た、という喜びに溢れていました。
「ロックな生き方」とは何か。
毎晩酒を飲み女をはべらし、ドラッグでトリップをし、自堕落な生活をすることなのでしょうか。いいえ、勿論違います。少なくとも昔はともかく、今のロッド・スチュアートは「ロックな生き方」とは何かを、僕らに示してくれたのだと思います。今の彼にあるのは、自分の愛する音楽を後世に伝えることや、期待されているイメージを全うしようという使命感であり、その姿を見たらこそ、自分も「相手が喜ぶために」行動できる人間になろうと思うのです。
「ロックな生き方とは何か?」
人それぞれ色々な答えがあると思いますが、僕は「自分ではなく、相手の事を一番に考え、ハードワークする事」だと思います。
僕は彼らの足元に及びませんが、僕は僕の与えられたスペースで、ハードワークしていこう。
そう、心から思わせてくれたライブでした。
《スターマン★アルチ筆》
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