私の人生(スワミ)19(1,998年のご講和)
メッカにいた時彼のマスターであるジーギア・ファクルディン・サハードが、彼に小さなニーム(強い薬効のある木)の枝を渡しました。現在でもニームの枝を使って歯を磨く人々がいます。
ある日の朝早く、マスターが歯を磨いている時にババ・ファクディンは尋ねました。「ああ、マスタ―。私は去るべきでしょうか?もう何年もここで奉仕しているのに、あなたは私に何も助言を与えてくださいません」
するとマスターは使っていたニームの枝を彼に渡して、こう言いました。「世界中を旅しなさい。毎晩どこに寝るにしても、この枝を地面に挿して、そこで寝なさい。もし翌朝このニームの枝から葉が出ていれば、その場所がお前のとどまるべき場所だ」
マスターは「インドに行きなさい」と言いました。こうしてババ・ファクディンはインドに来ました。当時の王はクリシュナデーヴァラーヤでした。
※(クリシュナデーヴァラーヤ王の帝国は500年前の最盛期、地球で一番裕福だった。彼の主な居住地ハンピの市場では籠に溢れかえったダイヤモンド、ルビー、エネラルド、黄金が列をなして無造作に陳列されているのを見たと、ポルトガルの探検家達が報告している。また何百万という軍隊や、当時のヨーロッパに見られた都市よりも大きな都市の数々を持つ王国を支える莫大な富についても報告している。しかし、クリシュナデーヴァラーヤ王は宮殿ではなく寺院を建てる為に、その富を捧げた。南インドに残るスピリチュアルな文化遺産の多くは彼によって建てられたものであり、その中には世界で一番人気のあるヒンドゥ寺院であるヴェンカテーシュワラ寺院も含まれる。クリシュナデーヴァラーヤの夏の宮殿はペヌコンダのアシュラムの直ぐ隣にある。)