まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

何十年ぶり?高知城

2021-04-17 22:52:44 | 建築まち巡礼四国 Shikoku

高知の朝市。一面にたまねぎの濃い香り。いいですね。

高知城に登ってみます。

 

野中兼山のお屋敷跡。つい立ち止まってしまいます。兼山の事績に興味があるわけではありません。藩のためにと仕事をやりすぎた彼の失脚後、家族は宿毛に蟄居を命じられました。兼山の死後数十年を経て解放される娘の婉を描いたのが小説『婉という女』。感情を丹念にたどりながら、じっくりと読ませる味わい深い小説です。岩下志麻さんが主演した映画を見ていないのが残念です。そして作者の大原富枝は本山町の出身。今、そこで小さな公共施設をつくっています。

追手門。力強いですね。

一つ一つの部材も立派です。

高知城では、城だけでなく城郭の全体構造が残っています。意外と優美な曲線が使われています。

水抜きの樋です。コルビュジエの造形を思い出します。

やはり優美です。もともとこうなんでしょうか。

天守閣の足元には本殿が残っています。この欄間、独特です。やはり優美さを感じます。

格式の高い書院造。

本丸、二の丸、三の丸の構造が分かりやすく模型展示されています。

 

朝市をやっていたあたり、東の方をのぞんでいます。右下に見える、歴史博物館に向かいましょう。

中を見るためではなく、腹ごしらえです。高知はモーニングセットが充実していると聞きましたがその通りでした。お城を見ながら、トーストとコーヒー。

高谷時彦

建築/都市デザイン

 


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