高知の朝市。一面にたまねぎの濃い香り。いいですね。
高知城に登ってみます。
野中兼山のお屋敷跡。つい立ち止まってしまいます。兼山の事績に興味があるわけではありません。藩のためにと仕事をやりすぎた彼の失脚後、家族は宿毛に蟄居を命じられました。兼山の死後数十年を経て解放される娘の婉を描いたのが小説『婉という女』。感情を丹念にたどりながら、じっくりと読ませる味わい深い小説です。岩下志麻さんが主演した映画を見ていないのが残念です。そして作者の大原富枝は本山町の出身。今、そこで小さな公共施設をつくっています。
追手門。力強いですね。
一つ一つの部材も立派です。
高知城では、城だけでなく城郭の全体構造が残っています。意外と優美な曲線が使われています。
水抜きの樋です。コルビュジエの造形を思い出します。
やはり優美です。もともとこうなんでしょうか。
天守閣の足元には本殿が残っています。この欄間、独特です。やはり優美さを感じます。
格式の高い書院造。
本丸、二の丸、三の丸の構造が分かりやすく模型展示されています。
朝市をやっていたあたり、東の方をのぞんでいます。右下に見える、歴史博物館に向かいましょう。
中を見るためではなく、腹ごしらえです。高知はモーニングセットが充実していると聞きましたがその通りでした。お城を見ながら、トーストとコーヒー。
高谷時彦
建築/都市デザイン
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