まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

鶴岡駅前のアーバンデザイン

2012-03-23 11:19:08 | 大学院まちづくり TAK Lab

3月20日は大学院の「まちづくりデザインスタジオ」の発表会でした。「鶴岡ステーションフロントのアーバンデザイン-賑わいと鶴岡らしい駅前空間を目指して-」をテーマに社会人のスタジオ参加者の皆さんが半年間研究した成果を多くの市民の前で発表しました。

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大変実り多い半年間でしたし、またその成果発表会も充実したものになりました。この場を借りて、次の皆様に感謝の気持ちをお伝えさせていただきます。

  

 

スタジオに参加して下さった受講生の皆さん(恐らく鶴岡で最も忙しく活躍している、設計・建築界の中堅どころの皆さんです)

    

 

会場にお越し下さった皆さん(なんと千葉県幕張ベイタウンからも駆けつけてくださいました)

 

    

コメンテーターを務めてくださった地元でまちづくり・設計活動をリードしておられる皆さん(ボランティアで気持ちよくお引き受け下さいました)

    

 

研究科長を初めとする大学院の教員・スタッフの皆さん(企画から当日の準備までお世話になりました)

    

そして研究室の皆さん(これがみんなで集まる最後になりました)

    

皆さん有難うございました。

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参加者の皆さんにお送りしたメールにも書きましたが、ちょっと感想めいたことも記しておきます。

今回の提案でこれからの新しい駅の姿が浮かび上がってきたようにも思います。駅と駅前広場・周辺をデザインするという意識だけではなく、駅を一つの機能として包摂するシンボリックな空間を総合的に作り出すという発想が必要なことに気付かされました。19世紀にはバロック的都市空間のひとつのクライマックスとして壮麗な駅空間がつくられました。20世紀には、車と鉄道の結節点としての機能的な駅空間がつくられました。21世紀の駅前空間とは何なのか、ちょっと大げさに言うと今回の提案が示唆しているようにも思えました。


また会場に来てくれた建築を学ぶ高校生の「あたまが爆発しそうだ」発言が大変印象的でした。構想力豊かな提案に出会うことで彼はショックを受け、同時に建築の持っている可能性や今後学ぶべき膨大な領域の広がりに気付いたのだと思います。実はそれは私たち自身も考えないといけないことです。建築設計者は自ら領域を限定せず、都市空間の大きな構想にも関わっていくべきです。「大きな構想」というのは範囲が広いということではありません。敷地を越えた広い視野のもとでの「発想の大きさ」ということです。

 

建築士会でも地域の課題に取り組むコミュニティアーキテクトの育成に取り組むと聞いています。ワークショップの合意形成技術なども重要ですが、なにより私たち設計・建築に携わるものにとって一番大事なのは、空間的なデザイン力に支えられた大きな構想力だということが参加者、会場の皆さんで共有できたのではないでしょうか。


現在スタジオを運営したスタッフの皆さんが作品や発表会の記録をまとめてくれています。楽しみにしています。


この成果をこれからの鶴岡のまちづくりに活かしていくことが、私たちの役割だと思っています。

 

Tokihiko Takatani

Architect/Professor

Tokihiko Takatani and associates, architecture/urban design, Tokyo

Graduate school of Tohoku Koeki Univ. Tsuruoka city, Yamagata

高谷時彦/建築家・都市デザイナー

設計計画高谷時彦事務所/東京都文京区千石4-37-4

東北公益文科大学大学院/山形県鶴岡市馬場町14-1

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