まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

大阪めぐり2015(その7)

2015-07-28 17:54:46 | 建築まち巡礼近畿 Osaka, Kansai

大阪めぐりの最後はあべのハルカスを目指します。まずは通天閣に向かおうと思ったら、にぎわう界隈の中にひっそりとしたたたずまいの終着駅がありました。阪堺電軌阪堺線の恵美須町駅です。地方都市の風情です。通天閣のイメージとの対比がなんともいえない雰囲気です。

この後は、「大阪らしい」としか言いようのない風景が続きます

狭い商店街のなかにはくしかつ屋や将棋の会所・・・。なにやら昔映画で見た「なにわ」の風景。昔ながらの荷物預かりという商売も成立するようです。

天王寺、阿倍野に向かう大通りに出るとハルカスが見えます。しかし、人がいっぱいで展望台はあきらめました。

最後はモノレールで伊丹空港に向かいます。北は梅田から南は阿倍野まで、また地上だけではなく水上からも、いろんな表情の大阪を体験できた大阪めぐりでした。

 

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大阪めぐり2015(その6)

2015-07-28 17:40:31 | 建築まち巡礼近畿 Osaka, Kansai

最寄り駅の阿波座駅からひとまず難波駅。まずは戎橋商店街から心斎橋方面へ。TVなどではおなじみの風景です。それにしても暑い・・・また人が多い・・・。しかも海外の人が多いのは東京の街と変わりません。

先ほどは船で通った道頓堀川を渡り、千日前のほうから南方向へUターン。

法善寺横町を探しました。

いかにも大阪と思わせる黒門市場の商店街を通って、高島屋東別館。

日本橋でんでんタウンのとおりを天王寺方面に向かいます。でんでんタウンは秋葉原のような町。やはり外国人が多い。バスで乗り付けるんですね。

 

 


大阪めぐり2015(その5)

2015-07-28 17:12:19 | 建築まち巡礼近畿 Osaka, Kansai

木津川と土佐堀川の合流する地点にある「ぽんぽん船船着場」に上陸。お昼は中之島漁港へ。中之島漁港は旧税関の場所を暫定利用した海鮮市場です。入り口には昭和初期と推定される事務所建築。中に入ると楽しい市場の雰囲気です。対岸には中央卸売市場が見えます。

此処で漁師丼とビール。食事風景を写せばよかったですね。あまりの暑さでビールに気持ちが集中してしまったようです。

JUDIのエクスカーションは此処で解散。ご案内いただいたJUDI関西の皆様ありがとうございました。近くの駅に向かっていると川口居留地の教会に再会しました。中もすばらしい。れんが積みの壁に木の小屋組みが乗っています。

その対面にも事務所兼住宅として使われている面白い建物があります。これは明治の居留地時代よりも後の建物だと思いますがどうでしょうか?

 

 


大阪めぐり2015(その4)

2015-07-28 12:05:08 | 建築まち巡礼近畿 Osaka, Kansai

いよいよ「水都大阪・水の回廊めぐり」です。JUDI関西の皆さんがガイドしてくれます。出発はほたるまち港。ABCホール前。福沢諭吉誕生の地、ということは中津藩のお屋敷跡でもあります。いきなり阪神高速のお出迎え。

次は渡辺橋? すでに記憶が怪しい。

大阪でも河川敷を積極的に活用しようという取り組みがなされています。右の写真は難波橋(ライオン橋)。

なんていう乗り物でしょうか。水遊びを楽しんでいる人もいます。右の写真は「川の駅:はちけんや」。全体監修が安藤忠雄さんで、JUDI関西の高原さんが設計されました。一番右の写真は大林組の旧本店。武田五一の京大での教え子の方の設計。武田五一の影響力は大きいですね。

ここまでは大阪の市外を東西に流れる堂島川。ここからは南北方向の東掘割側を南に下ります。東掘割側は大阪城の外堀でもあり、堀の東は武家地、西は町人地だったとのことです。今でもその違いは人々の意識の中に残っているそうです。真ん中の写真は水門のゲートを上げ下げするアーム。此処で水位調整します。一番右の写真ではゲートが上がってきています。

左の写真ではだいぶ上までゲートが上がっています。(右写真の)下流側はゲートの方式が異なり、開き戸形式。

いくつかの橋をくぐると、運河は東西方向の道頓堀川に変わります(右の写真)。今まで南に走ってきた船は、此処で西方向に向かいます。

大阪の南の中心街を貫く道頓堀川は今までの運河と大きく表情を変えます。

いかにもゴテゴテの大阪の風景のそこを船が進みます。右に行くと心斎橋、左は難波です。

グリコ看板も健在です。

さらに進むと少し雰囲気が変わります。港町リバープレイスや、キャナルテラスなど若い人にも受けそうなスポットが続きます。右の写真には京セラドーム。

しばらく行くと南北方向の木津川と交差しますがその前に再び水門。木津川に入ると川幅も広く、広々とした爽快な雰囲気になります。

左手(西側)には明治の外人居留地(川口居留地)に建てられた教会(1920)が見えています。私たちの船旅ももうすぐ終点です。

 

 

 


大阪めぐり2015(その3)

2015-07-28 10:01:47 | 建築まち巡礼近畿 Osaka, Kansai

翌2015.07.26は、JUDI関西メンバーの案内で「水都大阪・水の回廊めぐり」。

まずは淀屋橋に集合。武田五一がコンペ審査員かつ設計者として関わった淀屋橋。そこから見える御堂筋のまち並み。このあたりには100尺高さ制限があったころの軒のラインがそろったまち並みが残っています。現在は軒の高さをそろえつつ、上空をセットバックすれば、どこまでも高くしてよいということになっているそうです。ただし、伊丹空港の航路制限でこのあたりだと100数十mになるとのこと。南へ行くほど(伊丹から遠ざかるほど)高くしてよくなります。

三度、錦橋。正面にはフェスティバルタワーのレリーフ。下右はフェスティバルホールのスーパーフレーム階です。

乗船場のすぐ近くにダイビル本館。渡辺節設計、担当は村野藤吾、構造は内藤多仲、1926。

乗船場の前はこんなストリート。大阪の皆さんも公共空間を上手に楽しんでいます。乗船した直後にメールが・・・。

なんと調布飛行場の前の住宅地に小型機が墜落!すぐに家に連絡・・・無事でした。我が家はさらに滑走路に近いところにあります。なくなった方には本当にお気の毒ですが、そのときはほっと一安心。クルーズに向かいます。