まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

グーグルヴューで草加松原交番に再会

2017-01-29 19:44:10 | 公共建築 Public architecture

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松原交番とグーグルストリートヴューでうれしい再会です。

東武伊勢崎線「松原団地駅」前の松原交番を設計したのは96年ですのでもう

20年前になります。もともと、駅前の再開発により移転が必要となり新築した

ものですが、その後再開発が団地全体に広がるときに

取り壊して移築することになるとききました。私の頭の中ではもうこわされた

ものと思っていたので、最近近くにお住まいの方から健在だと聞いたときにも

リアリティがあまり感じられませんでした。

上の写真 は2015年のグーグルの写真です。

廻りは建て替わっていますが、交番はそれほど改築されたようにも見えません。

設計のチャンスをくれた住宅都市整備公団(現在のUR)のK課長は、設計経験が豊富で

視野も広い方で、将来周囲が再開発されるとみちが広くなるとともに路盤自体が上がる

だろう。それを想定してやっておこうとアドバイスしてくれました。その読み通りになったようです。

(写真:小川泰祐氏)

小さい建物ですが、小ささを生かして、叩くとカチンと音がしそうで掌に載せると

固くて重い、鉱物的な触感のモニュメントをつくろうと思いました。

その通りに存在してくれていることが設計者にとっての何よりの励みです。

昔の自分から手紙をもらったような気がしています・・・。

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高谷時彦記 Tokihiko Takatani