まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

ガラスワーク山本さんの個展

2008-08-30 23:08:22 | 建築まち巡礼近畿 Osaka, Kansai

●先輩建築家山本圭介さんの奥様幸子さんの個展「山本幸子-ガラスと遊ぶ-」を楽しんできました。山本さんはガラスを小さくきったチップを平面ガラスに貼り付け、きらきらと不思議に輝く造形をつくり出す方です。二子玉川高島屋の外光のたくさん入るルーフギャラリーの中でガラスワークが楽しそうに輝いていました。

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●また、会場ではワークショップも開かれていました。子供たちが集まって、小さくきらきらと輝く面白い素材と格闘しています。山本さんも 生き生きとして駆け回り、大変楽しそうでした。

●玉川高島屋は屋上を庭園としてうまく活用しています。屋上から見える国分寺崖線の緑がどんどんなくなっていく中で、高島屋という巨大な人工の小山が緑に覆われていることがせめてもの救いです。屋上庭園を望みながら例によってビールをいただきました。ご馳走様でした。

 

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高谷時彦記 Tokihiko Takatani


桜上水H邸は素敵に住まわれています

2008-08-29 00:58:07 | 住宅 Housing

●久しぶりに桜上水H邸を訪れました。奥様の手できれいに植栽が施されています。時間と共に住まい手の個性が外観にも表出していきます。この建物は、中央部2階ににルーフバルコニーがあり、南側の賃貸部分の前庭ともなっています。奥様の話では、次はこのルーフバルコニーに果樹が姿を現しそうです。次に訪れるのがさらに楽しみとなりました。

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高谷時彦記 Tokihiko Takatani

 

 

 

 

 

 

●この建物の外部は漆喰とガルバリウム鋼板、コンクリート打ち放しというシンプルな素材の組み合わせです。そこに生活観のある表情を加えるのはすみての役割なのかもしれません。今後とも見守っていきたいと思います。

 

高谷時彦 記 Tokihiko Takatani


ミッドタウン空中テラス

2008-08-24 00:30:34 | 建築まち巡礼近畿 Osaka, Kansai

●六本木東京ミッドタウンのサントリー美術館に行きました。小袖‐江戸のオートクチュール‐という展示ではきらびやかでそして粋な文様の数々が楽しめます。帰りがけに同じ階にあるIDEEのショールームにあるルーフテラスのカフェに立ち寄りました。

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●このルーフテラスは3階の屋上にあり買い物帰りの多くの人たちが飲んだり食べたりしながら会話を楽しんでいます。見下ろすと広場にもオープンカフェがありビールなどを飲む人の姿が見えます。お互いの姿を見ながらとくに話しかけるでもない、しかし一つの空間体験を共有している。あるいは一つの公共的な空間に共に在るという感覚を共有しているように感じられます。1階の広場と3階の広場を一体的に大きなガラスシェルターで覆っていることが、この感覚を強化しているように思われました。しかし残念なのは、シェルターを構成する構造要素が美しさとはかなり遠いところにあるということでした。

 

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高谷時彦記 Tokihiko Takatani


EU都市に見るサステイナブルシティの市街地像

2008-08-21 11:29:56 | 建築・都市・あれこれ  Essay

 

 

●国際長寿センター(ILC-Japan)発行の長寿社会グローバル・インフォメーションジャーナルに次のような文章を寄稿しました。

 

 

 「EU都市に見るサステイナブルシティの市街地像」

 

 

 

記事:「eutoshini.pdf」をダウンロード

目次:

 1. はじめに

 2. サステイナブルな市街地像としてのコンパクトシティ

 3. 公共交通による歩いて暮らせる中心部づくり-ストラスブール-

 4. 郊外との相互乗り入れで市民の足となったトラム-カールスルーエ-

 5. パブリックスペース再生を通した魅力づくり-ロンドン-

 6. 時間の蓄積されたまちづくり-オスロ-(EUではありませんが)

 7. まとめ-都市の中心部のもつ意味-

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内川再発見プロジェクトⅡ

2008-08-20 15:30:47 | 建築・都市・あれこれ  Essay

●8月16日、「内川再発見プロジェクトⅡ―明治の芝居小屋から―」が行われ、多くの市民がかつての芝居小屋で映画にまつわるイベントを愉しみました。内川再発見プロジェクトは鶴岡市の中心を流れる内川の魅力を「再発見」することを目的としたイベントで、東北公益文科大学大学院生や学部生、そして多くの市民の協働による実行委員会が主催しています。残念なことに前日15日に行われる予定であった内川での舟遊びは集中豪雨のため中止となりましたが、明治時代若木座という芝居小屋であった鶴岡魚市場を会場にした映画と音楽の催しには、多くの市民が集い楽しい時間を共有しました。

08082001 ●「いつもそこに映画館があった」というトークイベントでは、山形を拠点に活動するシネマパーソナリティ荒井幸博さんの司会進行で、鶴岡出身の映画監督冨樫森さん、酒田出身の活動弁士佐々木亜希子さん、そして映画とともに育った団塊世代の本学渋川智明教授が映画談義に花を咲かせました。このほか、本学和太鼓ウインドの会の太鼓演奏やギター・オカリナなどによる映画音楽演奏、日本バーテンダー協会のカクテル酒房、冨樫監督作品のポスター展示、手描き映画看板の展示、高谷研究室院生によるまちづくり研究パネルの展示など、多彩なプログラムが歴史的建造物の風格ある空間の中で実行されました。

08082002 ●内川再発見プロジェクトは公益総合研究所・公益ビジネス研究プロジェクト※の一環として、内川及びその沿道を「賑わい」のある市民の生活空間として再生し、中心部全体の魅力向上に繋げていくことを狙いとしています。しかし、「賑わい」を作り出すとしても、まったく新しいものを他からもってくるというのでは、各地にあるテーマパークと同じで地域に長く定着するものにはなりません。地域に埋もれている過去を発掘し、そしてそこにあるすばらしい歴史文化資産(今回の場合はかつて明治の芝居小屋があった鶴岡魚市場)を市民とともに「再発見」し活用していくことの中に、市街地再生・活性化の確実な道筋があるとわたしたちは考えています。長い時間の中で作り出され人々の記憶のよすがとなってきた歴史文化資産を継承し、それに新しい意味を加えていくという文化的な営為こそ、鶴岡らしいまちづくりの方法です。その一プロセスである内川再発見プロジェクトが、多くの市民の参加を得て成功裏に行われたことをここに報告するものです。

 

 

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高谷時彦記 Tokihiko Takatani

※文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業・社会連携研究推進事業