まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

多摩市図書館は柔らかな光に包まれていました

2024-05-07 12:21:30 | 建築まち巡礼関東 Kanto

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多摩センター駅前のパルテノン多摩で多摩ニュータウン航空写真展を見た後、湖畔を歩いて図書館へ向かいます。

ベンチがいいですね。テーブルがついているのが新鮮です。

 

2層で周辺の公園環境に溶け込んでいます。

湖畔側から、2階に入りました。

明るい一室空間です。

 

相対する2つの外壁側からせり出してくる、柱と梁のL字型の構造で屋根・天井面がつくられ、2つの屋根・天井面のずれたスリット部がハイサイドライトになっています。下写真はL字型構造材の柱です。台形状にフランジが開いたビルトHです。構造システムと空間造形がうまく一致している印象です。

(下写真)軽やかな屋根・天井面、そして白い壁の2階にあって、その軽やかさとは対照的な重いレンガ状の壁が見えます。

1階の階の雰囲気が一部上に出てきて、誘っているようです。うまいですね。

 

誘われるままに下の階に降りてみます。

2階は一室で大きな明るい天井に覆われていますが、1階は落ち着いた雰囲気で、窓際のキャレルもあります。

再び2階です。公園に面した入り口付近にはカフェもありました。こうなっていると、気軽に入ってこれるということでしょう。心理的なバリアーをなくするというのは、本(だけ)が主役ではない、人が滞在する場所としての図書館をつくるうえでの基本的作法のようです。

高谷時彦

建築・都市デザイン

Tokihiko TAKATANI

architecture/urban design

設計計画高谷時彦事務所

 

 

 

 

 

 



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