まち・ひと・くらし-けんちくの風景-

建築設計を通してまち・ひと・くらしを考えます。また目に映るまち・人・くらしの風景から建築のあるべき姿を考えています。

まちキネでウディアレンのミッドナイトインパリを楽しみました

2012-10-21 22:54:38 | 建築・都市・あれこれ  Essay

今日は充実した一日でした。昼は毛呂農園の収穫祭にお邪魔してすばらしい環境とすばらしい人たちに囲まれて農園の恵をいただきました。庄内と論語の関係についてのお話も伺いました。夜は、ちょっと時間を見つけてまちキネへ。

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ミッドナイトインパリ-ウディアレンの映画の中ではもっとも興行的に成功した映画だそうです。パリを訪れた売れない脚本家が、夜ごとに1920年代のパリにタイムスリップして、ヘミングウェイやフィッツジェラルドたちと遊び、恋もするというコメディです。

冒頭から歴史の蓄積がつくった芸術都市(ここまでは私も心から同意します)としてのパリ賛歌が続きます。途中までは現状肯定的で後ろ向きのノスタルジックな映画だなあ、ウディアレンも「成熟した晩年」に向かっているのかな(なぜか黒澤明の「夢」を思い出しました)と思っていましたが、通して見てみると、こういうある種ペダンティックな映画のつくり方自体を批判するような会話も織り交ぜられ、また主人公の危うさも皮肉に浮かび上がらせるという(私の思う)ウディアレンらしい構図が随所にみられます。

大学院に帰ってくると日曜にもかかわらず1階にも明かりが・・・・よく見ると・・・私が研究室の照明を切り忘れて出かけたようです。反省、反省。

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小布施まちとしょテラソは光にあふれたまちの大きな居間

2012-10-21 22:05:51 | 建築まち巡礼中部 Chubu

ここ最近毎週末に大きく移動。昨日は土沢・盛岡、その前は飯山・小布施、その前は郡山・・・この間東京と鶴岡の往復はいつもどおり、そして今週末はなぜか北海道に行くことになりそう。

行く先々でお話を伺ったり見学をしたことが頭の中でごっちゃになりそうです。ともあれ、まず記憶に残ったことの一つ。小布施の図書館まちとしょテラソは完成度の高い美しい建物でした。光の変化、時間のうつろいが身近に感じられる居心地良い大きな居間です。さすがです。
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残念ながら中の写真はありません。でも屋根を見あげているだけで飽きません。

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町になった仮設住宅

2012-10-10 14:21:20 | 建築まち巡礼東北北海道 Tohoku, Hokkaido

郡山(近郊)のふたつの仮設住宅を見ました。
ひとつは、日大の浦部先生たちが取り組んだロハス計画による恵向公園仮設住宅(下の写真)。

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住んでる人たちの手で、愛着をもって手入れされていることが分かります。ひとつの町という雰囲気が出ています。

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お花の手入れをしている方にお話しも聞くことが出来ましたが、結露もないし、夏少し暑いこと以外には問題のない家だとのことです。住棟間のスケールも程よく、このままずっとあり続けていてもおかしくない雰囲気が出来ています。

一方、すぐ近くの高倉仮設住宅(下写真)。

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ここには「まち」がありません。大変申し訳ありませんがこれは収容「施設」です。浦部先生たちの試みの重要性そして建築の可能性にあらためて気付いた一日でした。