幕末気象台

おりにふれて、幕末の日々の天気やエピソードを紹介します。

黒船とジョーズ

2009-05-01 19:19:28 | Weblog
 黒船来航と言うとペリー提督の嘉永6年7年の来航が、あまりにも有名なため他の異国船来航は目だたないのですが、たしか「紀州田辺御用留」に書かれているように、日本を何百艘もの黒船がぐるぐると回っているイメージがぴったり合っているようにおもわれます。

 先日、歯医者に行ったら若い見習の先生が、「はい、麻酔を打ちますので痛みます。」と何回も言いました。不意打ちも困りますが、何回も言われますと恐怖が大きくなって来ました。
 同じことがジョーズにも言えると思います。画面の最初からジョーズが出てきたのでは、ビックリはしますが、恐怖は増幅されません。やはり「でるぞ、でるぞ」が続いている内に恐怖が強くなるのっだと思います。
 黒船もこれと同じで何回も何回も「来るぞ、来るぞ」が重なって日本国民の恐怖は次第に増幅して行ったのだと思います。
 前回、紹介いたしました田中政之助日記ほほとんど日常生活の記事で、派手な記録はあまりありませんが、異国船の記事は三箇所ほどあります。
年代順に上げますと、

 ①津軽藩の平館へ異国船の来航

 ②薩摩藩が赤十字旗をつけたイギリス軍艦を討ち取るはなし。

 ③ペリー浦賀来航

 です。
②の話しは、川路としあきらの日記にもでています。川路も本当だろうか?と疑っています。田中日記には大変詳しくこの事件に関する記録の写しが載っています。
内容は、赤十字の旗のような旗を付けたイギリス軍艦を大破させ、分捕ったと言う内容です。嘘だと思いますが、もし本当でしたら日本史上の一大事件です。史料は勿論隠滅されているかもしれません。
次はこの記事を載せたいと思いますので、御期待下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする