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★子宮筋腫:日帰り可能、FUS療法とは?

2006年02月08日 | 健康情報
腹部を切らずに、子宮筋腫を超音波で焼き切る「FUS」(集束超音波治療)と呼ばれる新しい治療法が普及し始め、注目されている。日帰りでできるのが最大の魅力で、仕事や子育てで長期間の入院ができない女性を中心に受診者が増えている。

子宮に良性の腫瘍(しゅよう)ができる子宮筋腫は、成人女性の4~5人に1人の割合で見られる。原因は分からないが、女性ホルモンの影響で腫瘍ができるといわれる。特に自覚症状がなければ、治療の必要はない。だが、月経時の痛みがひどかったり、大量の出血があるなど日常生活に支障が出る場合には治療が必要となる。

 これまでの主な治療法は
(1)筋腫だけを切り取る手術
(2)子宮全体を取る全摘手術
(3)足のつけ根からカテーテルを血管に入れて、薬剤で血管を詰まらせて筋腫を縮小させる子宮動脈塞栓(そくせん)術
(4)女性ホルモンの働きを抑えるホルモン療法--などがある。

子宮を切除する手術が行われることが多いが、体への負担が大きく、1~2週間の入院と腹部に傷が残るのが難点だ。

 新しく登場したFUSは、超音波を束のように集めて一点に集中させると熱が発生することを利用し、その熱で筋腫を焼き切る治療法。医師や技師がMRI(磁気共鳴画像化装置)で病巣を確認しながら、ゆっくりと照射。患者は3~5時間、治療台の上でうつぶせになり寝ているだけだ。

2年前、日本の厚生労働省に当たる米国FDA(食品医薬品局)が子宮筋腫の治療法としてFUSを認可したため、日本でも導入する病院が出てきた。

◇場所や病巣で使えない例も

 福島県会津若松市の会津中央病院は昨年6月から取り入れ、これまでに30~50代の女性23人が受けた。FUS治療が可能かどうかは筋腫のでき具合で決まり、武市和之・同病院長(産婦人科)は「場所が背中に近いところにできた筋腫や膣(ちつ)に飛び出ていたり、病巣が軟らかい場合は適用できない」と説明し、「照射中に痛みはなく、体に傷がつかず、日帰りできるのが最大の特色だ。これまで再発した例はない」と成果を話す。

◇費用は75万円、健保が未適用
 費用は同病院の場合75万円と高い。

◆費用は病院によって異なる。

毎日新聞 2006年2月7日 東京朝刊より抜粋



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