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★暑いときは、のどが渇いてなくても水分補給が肝心

2009年07月21日 | 健康情報
猛暑になると怖いのが「熱中症」。

実は、体がまだ暑さに慣れていない梅雨の時期から、熱中症になる人は増え始めるのです。

梅雨の合間の晴れの日や、梅雨明け直後には、気温が急上昇して湿度の高い真夏日になる

ことがよくあります。

そうした急激に蒸し暑くなった日には、熱中症による事故が増える傾向にあります。

熱中症は、体内で発生する熱と、気温や直射日光など外環境の熱とによって引き起こされる

さまざまな体の不調の総称で、症例としては、

脱水症状を起こして脱力感・けん怠感・めまい・頭痛・吐き気などに襲われる「熱疲労」

体の中枢機能に異常を起こして意識障害を招く「熱射病」

血中の塩分濃度が低下して筋肉にけいれんが起きる「熱けいれん」

などがあります。

このうち「熱疲労」と「熱けいれん」は、体内の水分量の減少が原因となって引き起こされるものです。

私たちは、暑いと大量に汗をかきます。人間の成人の体は約60%が水分ですが、そのうち約3%が

失われると運動能力や体温調節機能が低下したり、最悪の場合は命の危険を招いたりするおそれ

さえあります。

そんなとき、通常であればのどが渇いて水分を補給するのですが、適切なタイミングで水分が補給

されなかったり、あるいは補給する水分量が足りなかったりすると、脳は「アクアポリン」と呼ばれる

物質を使って、体内で水分を調達しようと働きかけます。

アクアポリンは、水の分子だけを通過させるチューブのような構造を持った特殊なたんぱく質です。

私たちの体内で、血液や細胞に水分を運ぶ重要な働きをしています。

水分の不足を察知すると、脳はこのアクアポリンを腎臓に集めて、尿から水分を取り出して補うように

指令を出します。しかし、年をとると腎機能が衰えるため、脳からの指令にすぐに応えられなくなる

ばかりか、アクアポリンの数も減ってきてしまいます。そのため、体内からも必要なだけの水分を

補給することができなくなり、体の中からは水分が失われて、脱水症状が進み、熱中症に陥って

しまうというわけです。

熱中症を予防するには、たとえのどの渇きは感じていなくても、こまめに一定時間ごとの水分補給を

怠らないことです。目安としては、特に気温の高いときや運動中は、15~30分ごとに

200~250mlほどの水分補給を心がけるとよいでしょう。

また、汗と一緒に塩分も失われることから「熱けいれん」などが引き起こされます。

水分補給と合わせて、塩分(ナトリウム)などミネラルの補給もお忘れなく。

ミネラルは、水道水を飲んでいるだけでは十分に補給できないので、汗をたくさんかくときは、

普通の水よりもミネラル成分を多く含んだスポーツドリンクなどを飲むようにするとよいでしょう。

ただし、体に疾患を抱えている方は、かかりつけの医師とよく相談して、自分に合った水分補給を

行うようにしてください。


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