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★気象の変化が病を起こす

2007年11月02日 | 健康情報
ストレスが原因で病気になることはよく知られています。それでは、何がストレス

になるかというと、真っ先に思い浮かぶのは、仕事や対人関係ではないでしょうか。

しかし、ストレスの原因はそれだけではなく、実に多様です。

その中で、すべての人が受け続けているのが、気象の変化によるストレスです。

気温、湿度、気圧は日々変化します。誰一人として、この変化からは逃れられ

ません。しかも、台風や寒冷前線、低気圧が通過する際には、ごく短い時間で

気圧、気温、湿度が非常に大きく変化します。

これらの要素が同時に、しかも短時間で変化するのは、寒冷前線が通過するとき

と台風が通過する場合です。

多くの気象病(関節炎やぜんそく発作)は、気温が急に低下することによって

起こります。台風が通過するときは、気圧の変化は激しいものの、気温はあまり

変化しません。その意味で、最も注意が必要なのは、寒冷前線が通過するとき

だといえるでしょう。

急激な気象の変化は、私たちにとって大きなストレスとなり、病気につながって

いきます。なぜなら、気象が急激に変化すると、その変化に体が追いつかず、

体内のリズムが乱れるからです。

どうして、季節の変わり目には体調を崩しやすいのか?

その原因は、季節の変わり目に訪れる雨の降りやすい期間にあります。

雨の降りやすい期間といえば、およそ40日間続く春と夏の間の梅雨、ほかに、

夏から秋へと変わる9月半ばから10月上旬にかけて“秋の長雨”があり、

秋と冬の間には11月半ばから12月上旬の“サザンカ梅雨”、冬と春の間には

“ナタネ梅雨”があります。

この期間に日本付近を低気圧や前線が通過しやすく、雨が降りやすくなるのです。

天気や気温の変化が激しく、こうした気象の大きな変化が、体にストレスを与え、

体調を崩す原因になるのです。

健康との関係で重要なのは、寒冷前線の通過、気温の変化、湿度の変化に関する

情報です。気温の変化は、朝より昼のほうが低いとか、前日よりもかなり下がる

場合です。また、湿度は高くても問題ですが、低い場合は呼吸器系に影響を与え

ます。

こうした情報は、テレビやラジオなど、ほとんどの気象情報で知ることができます。

もし見逃しても、インターネットで詳しい情報を調べることができるので、利用され

るとよいでしょう。

(「暮しと健康」2007年10月号)

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