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★子供の毛染め、ご用心 弱い頭皮

2007年07月27日 | 健康情報
子供の髪の毛を染める親が増えている。

「かわいいから…」と軽い気持ちで染めてしまうケースが多いようだが、ご用心。

染毛剤に含まれる化学物質の一部には、皮膚炎やショック症状などのトラブルを

引き起こす恐れがあるという。

「まだ頭皮が弱い子供たちに使うのは避けてほしい」と、専門家は注意を呼びかけ

ている。

髪の毛を染めるには、ヘアスプレーなど「染毛料(化粧品)」で一時的に色を変える

か、色持ちが長期間続く「染毛剤(医薬部外品)」を使うかの、2種類の方法がある。

頭皮のトラブルは主に後者の染毛剤が引き起こすが、東京都の調査では染めた

経験のある子供の8割以上が染毛剤を使用していた。

染毛剤は、主にメラニン色素を壊す脱色剤と、脱色と化学染料の浸透を同時に行う

酸化染毛剤に分けられる。東京都生活安全課によると、脱色剤に含まれる過酸化

水素は皮膚や目に刺激が強く、酸化染毛剤に入っているパラフェニレンジアミンは

ぜんそくや腎臓障害、アナフィラキシー(急性アレルギー反応)を発生させる可能性

もあるという。

いずれも初回は問題なくても、繰り返し使うことでかぶれなどのアレルギー症状が

出ることがあり、症状が出れば以降はずっとアレルギー体質が続く恐れがある。

「子供は皮膚が弱く、免疫機能が完成されていないため、大人よりも肌のトラブル

が起きる危険性が高い」と全国で子供の毛染めや化粧によるトラブルについて

講演する都皮膚科医会会長の岡村理栄子さん(岡村皮フ科医院院長)。

「毛染めは化学物質を使うため、正しい知識が必要。でも親が染めれば、子供も

安易に自分で染め続けることになる」。かぶれて頭皮から浸透液が出たり、良く

振らずに脱色剤を使って皮膚にけがをしたりと、岡村さんのもとを訪れる子供たち

は後を絶たない。

また、国民生活センターにも「ブリーチを使ったら髪がすべて抜け、医者から

『今後生えてこないかもしれない』といわれた」(男子高校生)、

「カラーリング剤を使って腎臓を悪くした」(小学男児)などの

被害相談が寄せられている。

(2007/07/26 産経新聞)

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