★「夏に負けない」卵料理

この季節は紫外線や冷房により、お肌が乾燥しやすくなるのですが、

卵にはお肌を乾燥から守る「ビタミンＡ」や美容ビタミンと呼ばれる

「ビタミンＢ２」、「鉄分」が豊富に含まれています。

鉄分は赤血球・ヘモグロビンの成分で、酸素を全身に運ぶ働きがあります。

鉄分が不足すると貧血になるということはご存じの方も多いと思います。

しかし、貧血症状が出る前に

「頭がボーッとする。集中力がなくなる。アクビをする」といったサインが

表れます。これは鉄分が足りないことで充分な酸素が運ばれず、「脳」が

酸素不足・酸欠状態になるからです。

すると頭がボーッとして集中力がなくなり、なんとか酸素を取り入れようと

「アクビ」をするようになります。

また夏場は「鉄分」や「ビタミンＢ群」をとっていると思っていても、汗をかくと

汗と一緒に失われるので、暑い時期は不足しがちになります。

これらの栄養素を含む「卵」は手軽に調理でき、和風、洋風、中華風と

幅広く活用できる優れた食材です。

この季節のおすすめ和風メニューとしては、

うなぎと組み合わせた「うなぎの卵とじ」があります。

うなぎや卵は栄養価が高くスタミナをつけてくれるだけでなく、どちらも乾燥肌

対策に効果のある「ビタミンＡ」や、しっとりと潤いのあるみずみずしいお肌を

保つのに欠かせない「ヒアルロン酸」も含まれているので、美肌にも効果が

あります。

洋風としては、赤や緑のピーマンやじゃがいもを入れた「スペイン風オムレツ」、

中華風ではニラを入れた「ニラ玉」はいかがでしょうか。

卵は栄養価が高いのですが、「ビタミンＣ」は含まれていないので、「ビタミン

Ｃ」が豊富なピーマンやジャガイモ、ニラなどと一緒に調理すると栄養バランスが

よくなります。

また「鉄分」は吸収されにくいミネラルなのですが、「ビタミンＣ」と一緒にとると

吸収率がグーンとアップします。

卵は組み合わせる食材を変えるだけで、和・洋・中とさまざまなバリエーションが

広がります。

栄養満点の卵と元気にしてくれる食材を組み合わせて、暑い夏を乗り切ってくだ

さい。

（2007年7月9日　毎日新聞）　　

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