落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

護憲はギャグで

2007年08月20日 | book
『憲法九条を世界遺産に』 太田光・中沢新一著
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読むぞ。読まねば。読もう。と思い続けてやっと読んだ。んなご大層な本でもないのに(爆)。
「憲法九条を世界遺産に」てイキナリ何ゆーねん、なタイトルだけど、ギャグなんだよね、半ば。半分はマジだけど。
改憲論議なんてもう正攻法じゃ語れない。じゃあギャグで、みたいなアプローチはぐりは好きです。内容の是非はおいといて(例によってめんどーなので)。

今の日本国憲法は日本人じゃなくてGHQ、とゆーかアメリカがつくったものだから改めて日本人がつくりなおすべき、という主張をもっともらしくする方々も世の中にはおられるそーですが、ぐりはぶっちゃけ「それの何がイカンの?」とか思っちゃう。れっきとした独立国が戦争する権利をもってないなんてヘンだ、と怒る方々もおられるけど、ぐりは「ヘンかもしんないけどべつにいいじゃん」とか思っちゃう。スイマセン馬鹿で。
この本では、九条が正しいとか正しくないとかそーゆーことは別として、国が国民に「戦争しません」と約束した九条の存在を、人類の究極の理想論と定義している。そんな約束を守るのが現実にどーゆーことかってのはおいといて、理想としては、誰だって戦争なんかない方がいいってことはわかっている(お金儲けのために戦争をしたい人もいるだろーけど、そーゆー人も混ぜると話がややこしくなるのでのけます)。それを法律にして国民に約束してくれてる国は、後にも先にも地球上には日本しか存在しない。そんでその憲法が60年も変わらず守られてる。
それってすげーじゃん。
だから世界遺産。なるほど。

読んでためになるほどではないと思うけど、護憲論の一側面としては興味深い本だとは思います。量も少ないしね。