落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

夏休みなのでホラーでも

2007年08月12日 | movie
『リング』
『らせん』
『リング2』
『リング0 バースデイ』
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ぐりは怪談は好きだが(最近は落語で怪談を聞くのがマイブーム)、ホラー映画ってあんまり観ない。決してキライではないんだけど、どーも入りこめないというか、入りこんで能動的に「怖がる」ことを楽しめないんだよね。結局怖がりだからかなあ。
この『リング』シリーズだと『リング』だけはビデオが出たばっかりのころに一度観てます。原作も読んだ。けど他のシリーズは観てなかったし、その後、邦画の一大ジャンルと化したモダンホラー系の映画もほとんどまったく観てないです。なんかいろいろありすぎて、どれ観りゃいーのかよーわからんって感じで。

『リング』はおもしろいよね。今みても古くささは感じないし、やっぱり低予算なりにディテールでめちゃめちゃ頑張って、恐怖を感じる人の心理をとことんまで追求してる。物語自体はとくに新鮮でもなんでもないし台本にもぎくしゃくしたとこはいっぱいあるけど、「怖さ」という感情がいったいどこから来るのか、というものすごく感覚的な末端部分での表現にはほんとうに徹底して凝ってて、「恐怖」テクという面では真面目に賞賛に値すると思う。

原作はぐりは正直ぜんぜんおもろなかったです。え?これが?ベストセラー?なんで?みたいな。
他のシリーズもそうだけど、「恐怖」って感覚・感情だから、理屈で説明しようとしちゃうとどーしても観てる方はさめてしまう。「そーなの?それでそのどこがそんな怖いの?」となってしまう。原作も説明系でしょ。
シリーズだからオリジナルで使った恐怖表現を踏襲しようとしてるシーンもそれぞれあるけど、もう完全に「型」にはまっちゃってて半ばギャグになっちゃってるのがまたイタイ。同じ中田秀夫監督の『2』ですらそうなんだから、別の監督の2本に至っては何をかいわんやである。セリフでどれだけしつこく恐怖を説明されても、恐怖って強制されて感じるものじゃないんだってばさ。

とはいえ、中田監督作でも他に『仄暗い水の底から』と『ガラスの脳』は観たことあるけど、どっちも激しく「????」だったなー。『2』もそーだけど、頑張ってるのはよくわかるんだけどもうひとつ響いてこないっちゅーかねー。空回りなのよ。今公開してる『怪談』っておもろいのかな?
頑張ってるといえば『2』の深田恭子と『0』の仲間由紀恵はめちゃめちゃ熱演だったね。やってて楽しそうに思えてくるくらいハマッてました。そして真田広之。今となってはハリウッドに進出してめちゃめちゃ大物になっちゃってますけど、こんな時代もあったのね~とついしみじみしてしまいましたですー。