『イザベラ』(中国語HP)
あんまおもろないかも?とゆー前評判を聞きかじっていたのですが、けっこう好きですコレ。ぐりはね。まともな映画だったよ。とりあえずマカオ行ってみたくなりましたよ。行ったことないから。次の海外旅行目的地候補にいれとこー。
多用されるラテン音楽、植民地風の色彩を強調したプロダクションデザインなど、確かに王家衛(ウォン・カーウァイ)っぽいテイストではある。でも脚本はかなりしっかり描きこんであるし、キャラクター描写のつくりこみ方なんかには彭浩翔(パン・ホーチョン)らしさが活かされている。逆に、まったく同じストーリーでもお得意のコメディがつくれそうなのにあえてそうはせず、父と娘のラブストーリーとでもいうようなシリアスな映画にしたのはなぜなのか、そこがすごく気になる。シリアスにしたことで、『ビヨンド・アワ・ケン』や『AV』にみられたような彭浩翔らしいテンポがハッキリと損なわれてしまっているからだ。とても丁寧にキチンとつくられた優れた映画だとは思うのだが。
いつもは脇役が多い杜[シ文]澤(チャップマン・トー)もおいしかったけど、ぐり的には初めて芝居してるとこをみた梁洛施(イザベラ・リョン)もチャーミングだと思いました。ガリガリなんだけど不思議と微妙に色っぽいとこもあったり、はすっぱなよーでどこかに気品が漂う。『天使の涙』のころの李嘉欣(ミシェル・リー)に感じが似ている。梁洛施の方がもっと野性的だけど。
ティーチインの登壇者は彭浩翔監督。
「返還直前のマカオを舞台にしたのは、400年も植民地だったマカオが母国に戻るという歴史的事実と、ずっと離れて暮した父娘がいっしょに歩みはじめるというストーリーを重ねあわせたかったから」
「タバコは男と女、母と娘、父と娘の関係の連続性の象徴。ヒロインの母親はシン(杜[シ文]澤)に捨てられてタバコを吸い始め、結局吸い過ぎて肺ガンで亡くなる。シンは『刑期が終わったらいっしょに禁煙しよう』とヤン(梁洛施)にいうが、タバコ?竄゚ることで、互いに離ればなれだった不幸を絶ちきろうという意志を表わしている」
「黄秋生(アンソニー・ウォン)の登場シーンは3箇所、4時間ですべてを撮影した。その間で実際に牛鍋2皿、麺4杯、ハンバーガーを7つ食べてもらったので、本人は決しておいしいとは思っていなかったはず。おいしそうにみえるのはひとえに演技力」
「キャスティングでいい俳優が決まれば、相手の実力に任せてとくに演出はしない」
「このストーリーは杜[シ文]澤が結婚前に『結婚したら娘が欲しい』といっていたことから思いついた。それまでにも彼はいろんな女性と交際していたから、自分が知らないだけで既にどこかに娘がいるかもしれない。男性なら誰でも30代を過ぎれば、過去に関係した女性が生んだ子どもが存在していて、街ですれちがってたりするのかも、と想像するものだ。そういう会話からこの物語が生まれた」
などなど。
あんまおもろないかも?とゆー前評判を聞きかじっていたのですが、けっこう好きですコレ。ぐりはね。まともな映画だったよ。とりあえずマカオ行ってみたくなりましたよ。行ったことないから。次の海外旅行目的地候補にいれとこー。
多用されるラテン音楽、植民地風の色彩を強調したプロダクションデザインなど、確かに王家衛(ウォン・カーウァイ)っぽいテイストではある。でも脚本はかなりしっかり描きこんであるし、キャラクター描写のつくりこみ方なんかには彭浩翔(パン・ホーチョン)らしさが活かされている。逆に、まったく同じストーリーでもお得意のコメディがつくれそうなのにあえてそうはせず、父と娘のラブストーリーとでもいうようなシリアスな映画にしたのはなぜなのか、そこがすごく気になる。シリアスにしたことで、『ビヨンド・アワ・ケン』や『AV』にみられたような彭浩翔らしいテンポがハッキリと損なわれてしまっているからだ。とても丁寧にキチンとつくられた優れた映画だとは思うのだが。
いつもは脇役が多い杜[シ文]澤(チャップマン・トー)もおいしかったけど、ぐり的には初めて芝居してるとこをみた梁洛施(イザベラ・リョン)もチャーミングだと思いました。ガリガリなんだけど不思議と微妙に色っぽいとこもあったり、はすっぱなよーでどこかに気品が漂う。『天使の涙』のころの李嘉欣(ミシェル・リー)に感じが似ている。梁洛施の方がもっと野性的だけど。
ティーチインの登壇者は彭浩翔監督。
「返還直前のマカオを舞台にしたのは、400年も植民地だったマカオが母国に戻るという歴史的事実と、ずっと離れて暮した父娘がいっしょに歩みはじめるというストーリーを重ねあわせたかったから」
「タバコは男と女、母と娘、父と娘の関係の連続性の象徴。ヒロインの母親はシン(杜[シ文]澤)に捨てられてタバコを吸い始め、結局吸い過ぎて肺ガンで亡くなる。シンは『刑期が終わったらいっしょに禁煙しよう』とヤン(梁洛施)にいうが、タバコ?竄゚ることで、互いに離ればなれだった不幸を絶ちきろうという意志を表わしている」
「黄秋生(アンソニー・ウォン)の登場シーンは3箇所、4時間ですべてを撮影した。その間で実際に牛鍋2皿、麺4杯、ハンバーガーを7つ食べてもらったので、本人は決しておいしいとは思っていなかったはず。おいしそうにみえるのはひとえに演技力」
「キャスティングでいい俳優が決まれば、相手の実力に任せてとくに演出はしない」
「このストーリーは杜[シ文]澤が結婚前に『結婚したら娘が欲しい』といっていたことから思いついた。それまでにも彼はいろんな女性と交際していたから、自分が知らないだけで既にどこかに娘がいるかもしれない。男性なら誰でも30代を過ぎれば、過去に関係した女性が生んだ子どもが存在していて、街ですれちがってたりするのかも、と想像するものだ。そういう会話からこの物語が生まれた」
などなど。