落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

ティーチイン三昧若者篇

2005年10月28日 | movie
『呪い』 『この一刻』

タイトルは『呪い』だし各方面にはホラーとして紹介されてるけど正確にはサイコサスペンスというべきストーリーで、監督自身はそのつもりでいるそうだ。“外面”がホラーっぽいのは映画会社の意向らしい。
だがぐりが観た印象ではこれはこれでホラーと呼んでも差し支えない気もした。全編同時録音(吹替えの部分もあるが非常に自然でほとんど違いがわからない)、フレーミングやライティングも含めカメラワークがオシャレっぽくて、いかにもホラー風な編集と効果音・音楽など、最近流行りのジャパニーズホラーに雰囲気がとても似ていて、そういう面でのクオリティは高い。舞台もほとんどの場面で劇場と登場人物の自宅に限定されてるし、むしろ出演者が中国人で台詞が中国語という点を除けば中国映画らしさのようなものはカケラも見受けられない。
制作会社は香港の超大手メーカー。クオリティといい内容といい確かにどこへ出しても通用しそうな作品には仕上がってはいるが、そのソツのなさがあだになっているような印象もうけた。どこかで見たような演出があまりにも多くしかも何度も繰り返すので観客の緊張感が途中でダレてしまうし、サイコサスペンスでありながら心理描写が概念的で深みが足りていない。
監督はお若いようなのでまだまだこれからに期待、とゆーところでしょーか。
『この一刻』の方はぐり的には完全に「ハズレ」。監督と脚本はそれぞれ違うのにスタッフが全作品ほとんど同じメンバーなのでそれぞれの画面のトーンが似てしまって見分けがつかない(爆)。
この企画で一体何がやりたかったのだろう。謎。

ティーチイン三昧若者篇

2005年10月28日 | movie
『ドラゴン・プロジェクト 精武家庭』
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=htsmknm-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000I0RE8S&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>

ぐりは馮徳倫(スティーブン・フォン)の監督作を観るのはコレが初めて。監督作としては2作めだけど、この『ドラゴン〜』も含め2本とも日本公開はこれからのよーです。
ステくんは今年やっと31歳。俳優として映画に出始めてちょうど10年。全然若手です。それなのにこんなオールスターキャストの大作を監督してるってスゴイ。演出家としての個性はさておき、まったくソツがない。話もよくまとまってるし、演出の流れにも迷いがない。袁和平(ユェン・ウーピン)が指導したというアクションシーンも大迫力だし、バカバカしいシーンもいっぱいあって、とっても楽しめました。非常に香港映画らしい娯楽映画です。
ステっちの親友呉彦祖(ダニエル・ウー)がそれほど活躍しなかったのが意外(爆)。逆に鍾欣桐(ジリアン・チュン)の天晴れなアクション女優ぶりには驚きました。すんごい頑張ってたよ。あいかわらずかわいい♪
香港や大陸でもなかなか成績よかったみたいだし、もしかしたら続編なんかも期待出来るのかな?是非ともシリーズで観てみたい気がしました。