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ちよ散歩34碓氷峠鉄道文化むら

2011-06-10 00:42:53 | まち歩き

ちよ散歩、今回は群馬県まで遠出してまずは「碓氷峠鉄道文化むら」を見学します。

006JR信越本線横川駅から、スタートです。

1997(平成9年)長野新幹線が開業し、横川・軽井沢間は廃止されバス路線となりました。

横川と言ったら駅弁おぎのやの「峠の釜めし」で、さっそく昼飯用に買っておきます。

 

 

 

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「碓氷峠鉄道文化むら」は、横川駅からすぐの所にあります。(左上)

ここは、鉄道ファンにとって「懐かしさと感動」にあふれている場所です。   

園内を一周する、ディーゼル機関車の「DLあぷとくん」です。(右上) 

本格的蒸気機関車、愛称「あぷとくん」も交代で走ります。

012まず迎えてくれるのが、新幹線軌道確認車GA-100です。

新幹線の保線作業後、線路の異状の有無を確認する車両です。

自動運転機能を搭載し、新幹線の運行開始前に走行します。

1995(平成7年)製造で、現在同型の36両が活躍しています。

 

 

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アプト式鉄道とは、スイス人ローマン・アプト氏により考案された急勾配対応方式のひとつです。

レールの中央に、歯形軌条(ラックレール)を敷きます。(左上)

動力車の床下に設けた歯車(ピニオン)を、噛み合わせて登り降りします。(右上)

急勾配対応には、他にループ式スイッチバック式があります。

現在でもループ式は上越線で、スイッチバック式は箱根登山鉄道で見られます。

アプト式は、大井川鉄道井川線の一部区間でも使われています。

067西展示館には、国産アプト式電気機関車ED42-1が展示されています。

ピットから、ラックレールに噛み合う歯車を見ることが出来ます。

碓氷線のアプト式鉄道は、1893(明治26年)に開通しました。

それまでの信越本線は、碓氷峠だけが馬車鉄道で連絡していました。

1912(明治45年)碓氷線は日本初の幹線電化区間となり、ED42形が活躍しました。

アプト式は、山側に平行して走る新線に切り替わる1963(昭和38年)まで使用されました。

017特急あさま号と、鉄道展示館です。

この直流特急型電車189系は、電車の動力を駆動させEF63と協調運転方式に改良されたものです。

横川・軽井沢間の輸送力増強とスピードアップが、図られました。

同系は、今でも中央線特急あずさ号で活躍しています。

 

 

アプト式廃止後、主役に躍り出たのは碓氷峠の粘着運転用に開発されたEF63電気機関車でした。

電磁石でレールに吸いつける電磁吸着ブレーキを、備えていました。

また、制限速度オーバー空回りを検知する装置などがついていました。

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「峠の強力(ごうりき)」と言われたEF63電気機関車(左上)と、運転席の機器類(右上)です。

東展示館には、特急あさま・EF63のシミュレーター(有料)があり映像を見ながら運転体験が出来ます。

077奥へと進み、屋外展示スペースに向かいます。

ここには、旧国鉄時代に活躍した貴重な車両が常設展示されています。

 

 

 

 

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ディーゼル機関車DD51-1。(左上)

蒸気機関車の後継機として誕生し、大出力エンジンを搭載しています。

除雪用ディーゼル機関車DD53-1。(中上)

DD-51形の動力ユニットを使用していますので、こちらも大出力です。

交直流電気機関車EF-80-63。(右上)

常磐線用に造られ、電気暖房装置を搭載し特急ゆうづるなどを牽引しました。

040愛称「デゴイチ」の、蒸気機関車D51-96です。

D50形に変わって、軸重を軽減し誕生しました。

実に1,115両造られ、戦中・戦後を駆け抜けたベストセラー機でした。

Dは動軸数で4軸・51は形式番号でテンダ機関車(炭水車牽引)・96は製造番号です。

 

 

ここで、あの「峠の強力」が再び登場します。

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直流電気機関車EF63-1。(左上)

碓氷峠専用の補助機関車で、本線用EF62形や189系などと協調運転が出来ました。

総数25両が造られシェルパとして活躍しましたが、長野新幹線開業とともに任を終えました。

直流電気機関車EF53-2。(中上)

EF52形を基本に改良を重ね旅客列車として誕生し、当初は東海道本線で活躍しました。

一般型気動車キハ20-467。(右上)

従来に比べて、車体が大きく乗り心地や居住性が改善されました。

同形式で1,126両造られ、両側運転席など様々なバリエーションがありました。

キは気動車(ディーゼル)、ハは普通車両の意味です。

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交直流電気機関車EF30-20。(左上・左)

関門トンネル専用として造られ、海水による腐食防止のためステンレス車体が採用されました。

直流電気機関車EF58-172。(左上・右)

デッキ付から当時流行の流線形に変更し、はとつばめなどの旅客列車を牽引しました。

直流電気機関車EF62-1。(中上・左)

本線運転用で、碓氷峠では補助機関車EF63形と協調運転出来ました。

直流電気機関車EF15-165。(中上・右)

客車用EF58形とは、客貨の双璧となる貨物用として202両造られました。

鉄道展示館・東館にある、製造番号によると新しいEF62-54です。(右上)

178ここでは、本物の電気機関車が運転出来る「EF63形機関車」運転体験コースがあります。

希望する方は前日までに学科講習を受講し、当日は指導員に従い往復約30分の運転を体験出来ます。

画像は、運転体験の前に指導員から説明を受けている所です。

 

 

 

008さて、ぶんかむら駅からトロッコ列車「シェルパくん」が出ています。

廃線となった信越本線の下り軌道を、利用しています。

動力車は、碓氷線の線路を守っていたディーゼル機関車です。

残念ながら故障運休中で、年内の再開も厳しいとの事です。

 

 

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今日のおみやげは、直売店で買った文化むら限定のNゲージ「特急あさま号」です。(上)

-ちよ散歩34碓氷峠鉄道文化むら・おわり-

次回は、今回の続きで遊歩道「アプトの道」を歩きます。



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