ちよ馬券、今週は天皇賞・秋だ。
東京競馬場3歳上芝2000mで行われる。
今年は近代競馬150周年記念事業として開催されるため、天皇・皇后両陛下が来場する。
両陛下の観戦は、2005天皇賞・秋以来7年ぶりとなる。
その時勝ったのがヘヴンリーロマンスで、ヘヴンリーロマンスと松永幹騎手(現調教師)が両陛下に一礼している写真が今でも玄関に飾ってある。
さて、今年のレースは3歳馬VS古馬の構図だ。
強力な3歳馬が挑戦してきた、NHKマイルを逃げ切って優勝したカレンブラックヒルとダービーで勝ったディープブリランテにハナ差まで迫ったフェノーメノだ。
なおディープブリランテは屈腱炎を発症し、引退して種牡馬になることを表明している。
迎え撃つ古馬陣は、昨年のこのレースの覇者トーセンジョーダン・最強と言われた5歳世代のルーラーシップやダークシャドウなど。
本命は・・・。
3歳の怪物くん、16カレンブラックヒル(牡3)だ。
府中のマイルを逃げ切るのは至難の業で、それをNHKマイルでいとも簡単にやってのけた。
前走毎日王冠では古馬相手に、先行差し切りの横綱相撲で完勝した。
2シルポート(牡7)がいてハイペース必至、おまけに外枠。
距離の延長や相手が最強古馬陣、そんな心配を吹き飛ばす「スピードとパワー」を兼ね備える。
無敗の6連勝で天皇賞・秋を制し、これからの主役となる。
相手は・・・。
上がり馬の3歳馬が相手だ。
4フェノーメノ(牡3)は、日本ダービーではほとんど勝っていた。
前走セントライト記念で快勝して、菊花賞には行かず天皇賞・秋に挑んできた。
11ジャスタウェイ(牡3)も前走毎日王冠2着で、末脚は脅威。
古馬からは、昨年このレースの覇者で実績ではNO1の16トーセンジョーダン(牡6)。
しかし、中間順調さを欠いた6か月ぶりの休養明けは不利。
同じ休養明けでも6ルーラーシップ(牡5)は順調で、4月には香港でGⅠ勝ちして勝負強くなっている。
13ダークシャドウ(牡5)は昨年このレースの2着で、福永騎手は「天覧競馬なので日本人騎手が勝たないといけない」と意気込んでいる。
12エイシンフラッシュ(牡5)は前走惨敗も、ひと叩きして変わってくるはずだ。
あとは、夏を越しての上がり馬1ナカヤマナイト(牡4)と14トランスワープ(騸7)。
結論
三連複軸1頭流し 16-1・4・6・11・12・13・14・16 28点
結果追記
注文通り、2シルポートの逃げでレースは始まった。
外枠ながら持ち前のダッシュ力で、16カレンブラックヒルが2番手につける。
そのあとに、9ダイワファルコンと1番人気の4フェノーメノが続く。
昨年よりはやや劣るが、2シルポートはハイペースで飛ばす。
2シルポートは、そのまま10馬身以上の差をつけて直線に入る。
勝負どころでラチ沿いを鋭く伸びてくる馬がいて、あっという間に先頭に立つ。
何と、あっと驚くデムーロの12エイシンフラッシュだった。
2シルポートは力つき、4フェノーメノが伸びてくる。
2番手を先行した16カレンブラックヒルは、12エイシンフラッシュと4フェノーメノには抜かれたが粘っていた。
ゴールまであと100mをきり、「よっしゃ~出来たぁ~そのままだぁ~」。
そう叫んだ瞬間、外から馬群が迫って来て16カレンブラックヒルはゴール前で呑み込まれてしまった。
12エイシンフラッシュは、そのままインを鋭く伸び優勝。
内が伸びていたので、最内に潜り込んだマルコ・デムーロの勇気ある好騎乗と言える。
残念ながら、世界で戦う外国人騎手の技術にはかなわない。
12エイシンフラッシュは、2010ダービー以来約2年5か月ぶりの勝利を挙げた。
このハイペースを先行した3歳馬4フェノーメノが、後続を抑えて2着に入った。
12エイシンフラッシュにインをつかれ、完全に出し抜けをくらった感じだ。
16カレンブラックヒルを、呑み込んでいった馬たちは・・・。
まずは、優勝した馬と同じ上がりタイム33.1秒で猛追してきた3着の6ルーラーシップ。
昨年2着だった13ダークシャドウは、今年は伸び切れず4着。
もう1頭突っ込んできたのは3歳馬の11ジャスタウェイだったが、粘る16カレンブラックヒルを捕らえられず6着。
結局、本命の16カレンブラックヒルはあと100mのところでいつもの伸びがなく5着に沈んだ。
陣営は「距離か・・・」と言っているが、結論はまだ早いと思う。
デビューからの連勝は5で止まったが、これからの活躍が楽しみだ。
2番手を進んだ16カレンブラックヒルは5着・4番手の4フェノーメノが2着・5番手の11ジャスタウェイが6着と、ハイペースを先行して粘った今年の3歳馬のレベルは高い。
掲示板は1~5人気の馬で実力通りの結果だが、12エイシンフラッシュの優勝には正直驚いた。
馬券はもちろんハズレで、これで8連敗だ。
三連複 4-6-12 3,990円 ハズレ
次回は、11/11エリザベス女王杯だ。