9月6日に開催される、ダムの電力をダイレクトに使用しての演奏会下見に行って来ました。
和歌山みなべ町、
全国一の梅の産地です。
9月6日と言えば・・・昨年の紀伊半島豪雨災害からほぼ一年。
このダム周辺も被害を受け、ダムに向かう道では今も河の水に削り取られた片道信号規制の場所が残ります。
広い紀伊半島の中では、各地区で復興の度合いは今まだまちまちです。
そんなに大きくも無い様に観えますが、やはりダムはダムです、かなり高低差があります。
一昨年の勝浦・市野々での、水車発電によるシンセサイザーコンサートに次ぎ、
これも世界で2番目の小水力発電のみによるシンセサイザーコンサートとなります!
もちろん、ダムによる小水力発電のみのシンセサイザーコンサートとしては世界初!です!!!
電気にはピュアーなものがある事を前回の勝浦では実感しました!
那智の滝から流れ落ちる水流からの用水路の水車で発電された電気を使ったシンセサイザーの音はいつもとは何かが違いました。
以前熊野本宮の廃校で録音をした時に、その時も近所にはまばらな集落しかない様な山奥でしたがレコーディングエンジニアの方が、
「電柱から直接戴く電気はとてもピュアーだ」と仰っていました。
都会の様に幾つもの枝葉に分かれて辿り着く様な電気とは勢いも鮮度も違うみたいです。
電気自体が、自然界の物理現象・そして生き物である限り、
それは納得がいく話です。
何よりもスピーカーから発するシンセサイザーの音を聴くと一目瞭然なのです!
確かに音がクリアーに聴こえます。
嘘の様な話ですが、疑われる方は一度体験をお薦めします!
その勝浦では、私は丁度ロンボクの電気のない村に行って帰って来て直ぐの事で、
電気の事を改めて考えさせられました。
今回の演奏候補場所のひとつ、ダムの下。
ここからはダムの全景が眺められますが、太陽の陽射しを遮るものがありません。
9月初めといってもまだまだ残暑厳しい事でしょう。
排水溝に近づくに連れ水流の音が大きくなって来ます。
「じゃーん!」
これが心臓部・発電機!
ここも演奏候補地のひとつでしたが、水流とモーターの音が大きすぎて演奏を聴くには適していませんでした。
完成記念の式典はたぶんこの場所で行われます。
どうにか音を小さくするために良い方法はないかと・・・
水圧を下げてもらったりもしましたが、余計に負荷がかかりノイズは大きくなります。
このダムの発電機管理会社・行政の方・音響の澤田さんも交えて色々案を模索、
その結果、対岸の桜並木の中での演奏は・・・と、そこに向かう事に。
この場所は少し高台に在るのでダムがすぐ近くに観えます。
ちょっとした東屋もあるのでここなら突然の雨対策も万全です。
その東屋の前でダムをバックに。
これが全部桜並木で、花見の季節には大層賑うそうです。
陽射しは桜の木陰に遮られ、ダムの下に比べると静寂の森に鳥の囀りも聴こえます。
演奏には最適の場所です。
が・・・・ひとつ大きな問題、
どうやってここまで下から電気を引っ張るか・・・。
下に観えるさっきの発電機の場所からは200メートル以上の太いケーブルが必要となります。
普段電気は身の周りに当たり前にある物と思い込んでいて、それが何か・を改めて考えたりすることはまずありませんが、
物理現象としての電気を電流として流すには、
それなりのテクニックが要求されます。
これはもう、ここの発電機を管理する電気屋さんを信頼するしかありません。
でも非常に電気楽器の事とかにも理解のある皆さんで安心しました。
デジタル機器は少しでも電圧が不安定になるとダウンしてしまいます。
何卒宜しくお願い申し上げます!
最後に廻ったここがダムの上の管理棟。
ここも候補場所のひとつでした。
ここも何百メートルもケーブルを引っ張って来て、晴天であればこの駐車場でという事でしたが、ここにも屋根がなくてかなり暑そうです。
晴れでもテントが必要です。
最悪、激しい雨が降った時には管理棟屋内がありますが、残念な事に部屋が狭すぎて子供達100人を詰め込むには少々難がありました。
リアルに発電中の電量が見れる掲示板が設置されていました。
そこから遥かに観える東屋が、先ほどの一番候補の場所となります。
この様な山深い森のダムの小水力発電のみで行う演奏会!
上の清川小学校・下の高城小学校から大よそ100人の小学生たちが参加します。
子供たちはまず水力発電の施設見学をして説明を聞いて廻り、
その施設から発電された電気のみで行われる私の演奏会に最終的に参加します。
演奏会の時間は、
11:00~12:00が予定されています。
演奏会自体は参加自由で、車がないと来れない場所ですが興味のある方は大自然の中での再生可能エコエネルギーによる演奏会を体験されてはいかがでしょう。
(なお、台風・暴風雨・警報発令時は下の高城公民館で行われます。)
ほんのここ百年程の事、
私達はもう電気のない生活には戻れなくなってしまいました。
でもその頃を振り返る為にも、
もう一度根本を見直してみる・・・
こんな手法もアリかと思います!
企画して戴いた「南紀用水土地改良区」「みなべ町・田辺市・県」の皆様には心より感謝致します!
子供たちに、この小水力発電施設見学会と演奏会の体験を通して、
もう一度電気の大切さと、
大自然の素晴らしさを感じてもらえればと思います。
(本当は・たぶん私たち大人に、
一番今必要な事なのでしょうね・・・)
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