5月5日、今日は生駒大社の御田祭(オンダマツリ)に遭遇しました。
生駒も古い、ニギハヤヒ(物部の祖先)の聖地です。
古代の神々は、出雲から奈良に入る前にこの生駒に降りたとされています。
生駒大社は、滋賀の勝部神社と同じく火祭りでも有名な神社です。
奈良は今、「遷都くん」平城遷都1300年祭でえらい事になっています。
久々の賑わいでしょうが、私には関係ありません(笑)。
その賑わいとは関係なく、その御田祭(オンダマツリ)は素朴にひっそりと執り行われていました。
たまたま、その場所に車で遭遇しました。
ここを訪ねたのは何十年振りの事でしょう。
牛や鍬(すき)や鍬(くわ)の、古代民族の農耕の生活の祀りです。
これに偶然遭遇させていただいた事に不思議なご縁を感じます。
生駒聖天(歓喜天)へ。
ここを訪れるのもどれくらい振りでしょう。
「歓喜」
これ以上の喜びの言葉はないでしょう!
背景には、今も行が行われる断崖絶壁。
今日はたまたま大般若会で、
着くまでは知りませんでしたが、
普段拝観する事の出来ない、
聖天(歓喜天)の厨子のまん前にまで行ける日でした。
回廊を渡り歩いて辿り着くと、
左右に配置された黄金のエレファントの真ん中、
黄金の厨子がありました!
その中には、
「だきにてん」インドから伝えられた、
抱き合った象(ガネーシャ)がいるはずです。
これは完全秘仏なので、滅多に観る事はできません。
以前、NHKのBSの特番で観ました。
特別な時に、油を注いで供養します。
ガネーシャは、他の神仏には頼れないような下世話な願い事でも聞き届けてくれる、あらゆる障害を排除して富と繁栄をもたらす、あらゆる分野に精通した智慧の霊験あらたかな神。
私もガネーシャとはご縁が深く、家にもいっぱいます。
あれだけひんしゅくをかっていた「遷都くん」の旗・幟が、至る所に掲げられていました。後続のゆるキャラぶっちぎりの勝利!坊さんの頭から角が生えていようがなんでも、インパクトがあったらいいのです!
結果的にはそれでよかったのです。
それが私たちの生きるこの世界の価値観(笑)。あのマスコットキャラを批判した坊さん達も、今やこれに便乗している事でしょう。
おそるべし!
滋賀の「ひこにゃん」と「せんとくん」に敵なし。