マスタリングの終った完パケを聴いていての事です。
今回のアルバムの大きなテーマのひとつとして、
従来のピアノ曲の様なアタックによる音の並びだけを聴いてもらうのではなく、その振動音(残響音・余韻)にいかに耳を傾けてもらえるか・
という事がありました。
仕上がりの作品を聴いて、
確かに・音数の少ない静かな曲では、
その「キョイ~ン!」という余韻が、
ベーゼンのインペリアルならではの胴の共鳴により、強烈に浮かび上がって伸びているのが判ります。
とてもナチュラルな木の音がしています。
今回無理をしてインペリアルを選んだ事が間違いなかった事を確かめさせられます。
巨大な樹木が唄っている様に聴こえます
他の機種のグランドでも多かれ少なかれ、
それなりに余韻は伸びますが、これだけ自然の風景を感じさせるのはベーゼンならではです!
最初3曲、「宙(そら)」「このはなさくやひめ」「TAKAHARA」などは、車を走らせる中、自然界の鳥の啼き声が聞こえて来たりすると本当にマッチします。
そして、それとは異なる異常なヴァイブレーションが起きているのを見つけました!
「FUJI」と「3・11」でそれは顕著に顕れています。
どちらも予想外の比較的音数の多い賑やかなタイプの曲でした。
丁度ほぼ真ん中の基音のC音から1オクターブ下までの音がルート音に来る時、それは起きていました。
弦の振動が打弦以降、ある程度の時間で「ボワーン」と伸びるのが判りました。
それは、今まで自他共にピアノ演奏では聞いた事の無いそこそこの長さのもので、後になる程大きくなっていくのです。
ギタリストがアンプに楽器を近づけて、
わざとギターのピックアップ(マイク)とスピーカーをハウリングさせフィードバックさせる様に、そんな感じの音に似ています。
ベーゼンでは、弦楽器のチェロにあたる中低域の音が一番豊かに響くという事を聞いた事があります。
今回の異常な振動はたぶんその帯域で、
その時の私の演奏気分と・弦の振動と・胴の共鳴がベストマッチした時に出た、絶妙のタイミングで顕れた音の様な気がします。
「インペリアルのこの音域は誰が弾いてもこうなる!」
といわれては仕方ありませんが、
「FUJI」ではリハーサルと称して最高の演奏が出来、「3・11」に関しては、奇跡の無意識の入魂の曲。
今回、他の収録曲ではあまり気にはならないので、やはり何か特別な組み合わせが起こっていると思いたいです。
音の正常な振動は音楽の命です!
今回は、太古のリラやハープが心身のメンテをしていた頃のサウンドへの復活の挑戦という意味もありました。
私はギタリストのフィードバックの様に、
ピアノを弾く事無しに振動を起こさせる事を、これまで半分妄想で追い求めて目標にして来ました!
実際に、ペダルを踏んだり鍵盤を抑えたままの解放弦に、グランドピアノの蓋の中に向かって大声を出したり負荷を与える事で残響音が復活する事は試しています。
でも私の理想は何もしないでもその弦の振動がフィードバックを始め鳴り響き始める事なのです!
たぶん・音響物理学的にはありえない事なのでしょうが、私は演奏者の想念で電気に頼る事無くそれが実現出来る事と信じています。
一度弾いた音は止むこと無く、
解放弦は弾くことなく音が鳴り響き始めます!
何の負荷もない真空では起き得るヴァイブレーションでしょうが、
悲しいかな真空では音は伝わらないし、
聴く耳も一瞬にして血液が沸騰し赤い斑点ができ、
肉体は消滅してしまう事でしょう。
でも・私はそんな音を聴いたキオクがあります。
夢か幻か・・・
でも、はっきりとあるのです!
その音は人間の想念によりフィードバックされ少しずつ少しずつ次第に大きくなって止みません。
今、電力界でも一番必要とされている自然循環エネルギーの様なものと同じだと思います。
私は今回の録音で、本当にそれが夢ではなくいつか実現可能な事と確信を抱き始めさせられています。
「解放」!
これも今回の大きなテーマのひとつでした!
このアルバムを聴いて戴く事で、
多くの皆様の、
それぞれの様々な心が解放される事!
そして、それが「解放弦」の解放にも通じる事、
それが新たに判りました!
全ては音の振動、ヴァイブレーション!
(ここからはさらに妄想。)
太古の人類はそれを開発利用出来ていました。
だから病気も癒せば・物を動かす事も出来る。
ヒーリングピアノの原点です。
音の振動をエネルギーとして使っていた時代が在るのです。
音エネルギー!
究極のエコ。
誰にでも出来る発電。
遂最近、足踏みすれば電気が起こるマットを開発した若者がいました。
それよりももっと簡単に誰でも出来る発電!
唄えば良いのです!
喋れば良いのです!
面白いでしょう・・・?
もう既に、原子力発電などは最も時代遅に、
人々は語るでしょう・
「火力より・水力よりも、あんな野蛮な原子力発電を選択していた時代があった・・・」と。
そんな時代が一刻も早く現実に訪れます様、
私は、私が唯一出来る事の音楽で、
社会に貢献できればと、
収録が無事終わり、
そんな事を想う今日この頃です。
「mar-pa」でデビューした時の1st.以来の充実感を久々に想い出しています。
素晴らしい宝を授かりました!
感謝!
皆様、ありがとうございます。
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