バリの朝陽を浴びながら、森の中でのあの時のガジュマル捜しは続く。
声がしたのでふと・見上げると、石段の上に人影が観えました。
「お前たちはチケットを買って入園したのか!」
「い・・・いえ。(NO・・・)」
「困るわぁ~・・・、もう一度園を出て入場料を払ってから入ってくれ。」
来た時には入園受付は閉まっていて、誰もいなかったので仕方ないとも思いながら、
「わかった・わかった・金は払う。」と、
あわてて早足で石橋の階段を駆け上がり再び最初に車を着けた所まで戻る事に。
昔の「白虎社」 のワールドツアーではこんな時、迅速に対処出来なかったら、銃殺されかねない事がどれだけあったか・・・。(笑)
いや・ほんま・・・。
その時の癖がこの長い期間を経て私の身体を動かす。
ジャワのボロブドゥール遺跡・フィリピンのマニラ・イスラエルのエルサレム・そして日本でも、銃口を向けられ何度命を落とすかもしれないと思った事か・・・。
入園窓口でもこの写真を係りの者に見せるが、やはりあそこのガジュマルだと言うのだが、何とも石橋の説明がつかない。
確かに若い彼達にはこの場所の28年前のキオクはなかったのでした。
自分探しの旅は、
再び振り出しに戻る事に。
さすが、モンキーフォレストというだけあって尻尾の長いお猿さん達が森を縦横無尽に飛び跳ねていました。
入口を入って正面、ここのガジュマルがこの公園の中央となっていました。
このガジュマルのプリミティヴアートには私も面影がありました。
たしか・・・・・・。
撮影:阿部 淳 氏
私はここでも、プリアタンのレゴンの子供たちとコラボしていました!
撮影:阿部 淳 氏
この場所も随分変わってしまっていましたが。
28年前のキオクが鮮明に蘇って来ました!
すると、さっきの監視員が現れ、
遂にこの、「自分探しの旅」の謎を解く答えを、私達に教えてくれたのでした。