28年前、よくもここまでバイクで一人で辿り着けたものです・・・。
バトゥール山1717mは、今も強烈な磁場を発する火山!
何年か前にも大爆発した時の溶岩が、バトゥール湖周辺に広がっていました。
私たちは絶好の高台のレストランに案内される。
ここから眺めているだけでも、
その強烈な磁場に体が火照ってきます。
太古には、この湖全体を火口とする巨大な火山が存在していたことが窺わせられる。
それは考えられないような何千メートル級の山・・・、
たぶん陸地を引き裂くほどのすさまじい爆発であったことは間違いなく、その時に沈んた大陸と残った陸地で、インドネシアの無数の島々が誕生したことと察せられます。
バリとロンボクのように。
何百メートルも眼下には、熱帯のジャングルがひろがっていました。
そのころ・私の身体にも火山爆発の様な体調不良が起き始めていました!
再び浄化・・・
このうまそうなサティーとビールを前にして、
ここでは、殆ど口に入れる事ができませんでした。
ということは・・・演奏の場所が近づいたという事?・・・。
バリ到着直後の、前の女性のガイドさんとの打ち合わせでは、
バトゥール山に向けての奉納演奏が予定されていました。
べサキ寺院では音を出すのはまず無理だろうという事で、
このキンタマーニ周辺のどこかからなら可能と言ってくれていたのです。
でも・この時点で遥かに2時を過ぎ、そのガイドの彼女も姿を消していました。その代わりにこの地方出身のスーちゃん氏が現われていましたが、次のスケジュール、水の宮殿・ティルタエンプルや、ケチャックダンスのショウに間に合わないかもしれないと・ツアーのタイムスケジュールが、まきまきで調整されていきます。
私は、念願の28年ぶりのバリでの奉納演奏の可能性が、確実に薄れていくのを感じていました。
ああぁ・バリの神様・・・・・・