こころを合わせてLet's Play ! (ギター)

三重県四日市市で活動しているギターサークル・サルビアのナビゲータ役Itouの個人発信ブログです。

ここちよいコンサート考 昨日のコンサートから

2009年01月19日 08時06分14秒 | つぶやき
昨日の≪吉川二郎コンサート フラメンコギターのひととき≫はステージコンサートとはひと味もふた味も違うものでした。
演奏家の方は演奏中の気分は同じかも知れませんが伝わり方がダイレクトで客席側に伝わってくる今回のイヴェントは大変心地良かったですね。
何と言っても楽器の音色が楽しめます。
吉川さんの使われた楽器の入手エピソードをお聴きして製作者の懸命な魂が込められていると想像しながらだったせいもあるのでしょうか。中低音のとても深みのある温かな音・バランスの取れている上品な高音が吉川さんの魔法の指から発せられているのを楽しませて戴きました。
2面をガラス窓で囲まれていて1面は広いレストラン空間に繋がっている。
会場としては決して最良のところではなかった気がするのですが、直接楽器からの音が届く距離に全参加者が居るんです。
細かなニュアンスが楽器本体から何の小細工もなく直接心に届くサロンスタイルと言うかライブスタイルと言うか、私はこの方がどちらかと言えば好きですね。
聴く側にとってはとても贅沢なコンサートです。

そして演奏者のお人柄にとても近く接することが出来てそれもとても幸せなひと時ですね。
時折発せられる吉川さんのジョーク、顔も心も柔らかくなりますね。
何度声を上げて笑わせていただいたことか。(*^_^*)
二重奏を組んでいらしたパートナーの野口久子さんは吉川さんのお弟子さんだそうです。
控えめに吉川さんアシスタント的イメージの方でしたが演奏はとてもしっかりされていて同じ製作者のギターをきれいな音色で弾かれていました。
ギターソロも良いですが二重奏になるとよりスペインの情景が浮かんでくるような気がしました。

レストランコンサートでも手抜きのないスタイル・明るいトークとサービス精神・聴衆を意識して選曲に馴染みのメロディを含めたり、プロ演奏家として姿勢が隅々まで届くのが≪足を運んで良かったなぁ~≫と思うコンサートです。
今回の『フラメンコギターのひととき』は自然に音楽を感じてとてもここちよいコンサートでした。