正さん日記

世の中思いにつれて

リビアのカダフィ政権は末期的症状か

2011-02-22 16:26:35 | 世界
 リビアの騒乱は、当初から危惧されていたように、強権カダフィ大佐(68)の反政府デモに対する無謀な殺戮が情け容赦なく行われている。びっくりしたのは、国民に対し、ヘリコプターによる空爆を行い、これには国連の潘基文事務総長も厳しく非難したとのことだ。 また、アフリカ人傭兵が無差別に銃撃を浴びせるなど、反政府デモの死傷者は300人を超したとの報道もある。
 
 このようなカダフィ政権の死に物狂いの防戦に対し、アメリカ、イギリス、フランスなど主要国家からいっせいに批判の声が上がっているが、リビア国内でも、一部軍組織や政府高官ら体制側からも離反の動きが報じられ、第2の都市、東部ベンガジが20日に反政府勢力に占拠されたとみられており、首都トリポリでも守勢に回っているようだ。

 そんな中で、カダフィ大佐が、ベネズエラに亡命したとの報が流れたが、カダフィ氏は自らトリポリにいると、写真で証明するほど必死の防戦ぶりだ。
 しかし、今まで、強権政権が崩壊した歴史と比べ、今のリビアの状況はその道を辿っているように思われ、カダフィ氏の亡命は近いのではなかろうか。
 
 カダフィ政権が、万が一、このまま存続できたとしても、最早、国際社会はリビア政権を何の咎めも無く受け入れないだろう。若し、政権が崩壊し、カダフィ氏が国内に止まったならば、多くの殺戮をした罪で、新政権によって制裁を受けなければならない。それを避けるならば、彼は国外亡命を図るしかない。今はその岐路にあり、結果が出るのは、それほど先のことではないと思う。「写真:自宅前で傘をさし存在を示すカダフィ大佐・読売」「関連:2月21日

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