正さん日記

世の中思いにつれて

大相撲は当然スポーツだ

2011-02-11 17:27:19 | スポーツ
 大相撲の八百長問題は、春場所を65年ぶりに中止させ、なお、夏場所の開催も危ぶまれている。相撲協会は全力士を対象に聞き取り調査をして、八百長の実態を徹底究明するとのことだが、携帯電話で証拠を残し、八百長をしたと認定された4力士以外、果たして、疑惑が残る10力士を含め、他の力士、親方などから八百長の事態をあぶり出すことができるのか、極めて難しいそうだ。
 そうなると、疑惑をうやむやにした中では、本場所の開催や、公益法人の認定も難しくなり、日本の国技大相撲は存亡の危機に陥る。相撲協会は、そんなことにならないよう、広く公論に徹するべきだ。
 
 さて、大相撲はスポーツなのかと言う議論が広がっているが、相撲そのものはもちろんスポーツだ。アマチュア相撲は、小中高大学と、多くの学校にクラブがあり、実業団を含めて、各段階の全国大会などが毎年開かれている。また、国際的にも相撲が広がり、世界大会なども行われている。また、最近では女子の公式戦も行われるようになっている。
 
 アマ相撲から大相撲へ転身する力士は大勢いるし、大相撲はアマ力士にとっては、最高峰の場所で、アマ力士の最強者が、大相撲に入る場合には、アマ相撲の成績優秀者でも幕下からスタートするほど、アマとプロである大相撲との力の差は歴然としている。つまり、大相撲は、スポーツとしての相撲の最高レベルにある。加えて、日本古来の伝統や神事も交えた文化にもなっている。
 
 従って、相撲がスポーツである以上、八百長などあってはならない筈だが、大相撲には、昔から八百長があると言われている。大相撲界が相撲部屋の集合体という一種のコミュニティになっているため、人情的にも無意識の内に、手を緩めて、相手に勝ちを譲ることはないとは言えない。いわゆる無気力相撲がそれに当たるが、はなから計画的に仕組まれる八百長とはやや異質のものと言える。これ事態も許されないが、今回、長い大相撲の歴史の中で、初めて携帯電話の書き込みで証拠が上がった八百長の存在は、やはり大相撲の伝統的な仕組み事態に問題を投げかけている。大相撲がスポーツか興行かと言えば、スポーツであることだけは間違いない。
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