正さん日記

世の中思いにつれて

NZの地震で、日本人不明者26名に

2011-02-24 16:35:54 | 世界
 2月22日午前、ニュージーランドで起きたM6.3の大地震から2日以上経った。日本から66人もの救助隊が現地に赴き、夜を徹して懸命な救助作業を行っているが、余震が度々来るため、救助活動は思うようにはかどっていないとのことだ。そんな中で、富山の語学専門校生らが学んでいた「キングス・エデュケーション」の入る倒壊したビルで、日本時間の午後3時ごろ23人の遺体が見つかったが、国籍などははっきりしていないとのことだ。それだけ建物の壊れ方が凄まじかったのだろう。
 現在、日本人の不明者は26人になっているが、遺体が発見され、生存率が著しく低下するとされる72時間の分岐点も迫っているだけに、家族の心配は募るばかりだろう。
 
 今まで、救出された語学生の中で、19歳の青年は足を切断せざるを得なかった。命が助かっただけ運が良かったとも言えるが、将来ある若者だけに何とも気の毒である。しかし、不明の人の家族からすれば、何とか命だけは救いたいと思うだろう。一人でも多くの人が救助されるよう願うばかりだ。
 
 ニュージーランドは我が国同様の地震国で、災害対策は先進的なようだが、被災した富山の語学専門校生が学んでいた語学学校「キングス・エデュケーション」の入るビル(6階建て)は、素人目でも壊れやすい安普請に見える。しかし、今度の地震は、建物の耐震基準を上回る強い地震波を含んでいたことが、同国のカンタベリー大学の調査でわかった。
 震源が近かったうえ、軟らかい地盤によって地震波が増幅され、強い揺れになったと日本の専門家はみている。
 
 「キングス・エデュケーション」の入るビル近いハグレー公園付近で観測された様々な地震波のうち、0・3~0・7秒周期の揺れの強さ(加速度)は、耐震基準を上回る1Gに達したとのことだ。1Gは地球の重力に相当し、倒壊などの被害が拡大する強さとのことである。正に、自然の脅威は、常識的な災害対策では測れない形で襲ってくる。
「写真:キングス・エデュケーションが倒壊した現場で活動する各国のレスキュー隊員ら=読売」「関連:2月23日
 
コメント
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