正さん日記

世の中思いにつれて

河村市長再選、大村知事初当選は適ったが

2011-02-07 13:58:16 | 政治
 昨日行われた愛知県知事、名古屋市長、名古屋議会解散リコール投票は、知事に大村秀章氏(50)名古屋市長は河村たかし(62)そうして名古屋市議会リコール投票は議会解散、出直し選挙を行うという結果になった。
 大村氏は前自民党衆議院議員、河村氏は元民主党衆議院議員で、2人とも民主、自民の推薦する候補者を破って当選、2大政党の面目を丸つぶしにした。ことに、衆議院議員が24名もいると言う政権与党の民主党にとっては、正に痛さが倍になる大敗北と言える。河村氏の得票を見ると、民主支持票の8割近くを取ったと言うから、民主党支持者の不満票が河村氏に集まったことが考えられる。
 ただ、投票率が40%にも満たないと言うことは、考え方によれば、河村氏の手法にも飽きあきして、投票に行かなかったことも考えられるが、逆に考えれば、そういう土地柄だから、市民減税や市議会議員の給与半減を唱える河村市長や、彼が推した大村氏が大勝したと言えないことはない。
 
 河村氏は、市民に受ける公約を前面に出すとか、議会との対立をあおって、市民に面白おかしく見せる劇場型の政治で、拍手喝采を浴びた形となったが、問題は、政策実行段階に入ってからの政策実現力である。
 名古屋市や愛知県の財政の中味には詳しくないが、どこも財源が有り余っているわけではなかろうし、減税で緊縮財政になれば、市民サービスのどれかを減らしたり、薄くしたりせざるを得なくなる。また、議員や職員の歳費や給料を極端に減額すれば、当然、モチベーションが落ち、その結果は、県民、市民に跳ね返ってくる。問題は、減税や歳費削減と、市民サービスのバランスをどう取ることが出きるかだが、そのためには、議員や職員の知識や知恵が必要になる。
 河村氏の手法は、行けいけどんどんのようなので、もし、どこかで躓けば、今回の選挙で見せた勢いが、そのまま逆流して河村氏に襲い掛かることも考えられる。
 大風呂敷を引いて、意のままに勝利した河村市長の今後の活動は、厳しいものになるかも知れない。「関連:12月16日

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする