正さん日記

世の中思いにつれて

デモによる死者が増え、緊迫するリビア

2011-02-21 15:26:58 | 世界
 チュニジアに始まり、エジプトのムバラク大統領を退陣に追い込んだ北アフリカ、中東の民衆による反政府デモは、終息する気配を見せないまま、この地域でもっとも崩れないと見られていたカダフィ大佐が統治するリビアで激しさを増している。
 デモは、当初、カダフィ大佐に対する反発の強い第2の都市、東部のベンガジなどで勃発したが、ついに首都トリポリの緑の広場でも、数千人の反体制デモ参加者がカダフィ大佐支持派と衝突、徐々に全国に広がっているようだ。

 リビアでは、15日から始まったデモで、民衆と治安部隊の衝突により、死者はベンガジだけで200人に達したとのことだ。悲劇的なのは、政府当局が体制維持に向け、弾圧を一層強める構えで、情勢は深刻さを増している。ベンガジでは弾圧の犠牲者の葬儀に集まった群衆が銃撃され、19日には機関銃やミサイルも使われ、負傷者は1000人近くに上った模様だ。
 
 民衆のデモに対し、軍隊が冷静な立場をとったエジプトと異なり、リビアでは、治安部隊がデモ隊と対峙していることだが、情報によれば、同国軍の部隊メンバーが、治安部隊から離脱し、ベンガジを解放したと報じた。軍の部隊の1つである「サンダーボルト」のメンバーが、数日にわたる衝突を受け、反体制派側に回ったとのことだ。
 この情報が事実とすれば、41年に亘りリビアを支配してきたカダフィ大佐も、チュニジア、エジプトの政権崩壊の波を受け、その後各国に広がっている政治・経済の改革を求めるデモに対し、強圧的な武力による排除に限界が来ているのか、ここ数日のリビア情勢から目が離せない。「関連:2月16日

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