鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

ひさかたぶりの着物の集い。「伊と彦」好江さん、ありがとうございます

2023-08-30 19:14:06 | 日記
毎年8月の暑い最中に開催される大好きな高校野球甲子園大会の半ばを過ぎる頃になると、中継するNHKテレビでは試合のイニングの合間に外野の芝生を飛び交う赤とんぼの姿が映し出されてきていました。されど今年にかぎっては、甲子園の赤とんぼの様子を映す映像を見た記憶がありません。あまりの暑さに、赤とんぼも様子見を決め込んでいるのでしょうか。

とはいうものの慶応高校が107年ぶりの優勝を飾った決勝戦当日の23日 の水曜日、陶芸教室を開講していた工房には、夏の終わりを告げるツクツクボウシの鳴き声が響いてきました。まだまだ当分の間、炎暑の日々が続きそうではありますが、季節は確実に夏から秋に向かいつつあるようです。

そして、毎週日曜日の午後、陶芸教室の時にも工房に流れているTOKYO-FM「サンデーソングブック」で夏の恒例企画:達郎 まりあの夫婦納涼放談」を聴いてさらに「秋近し」を感じ入った先日の週末、小町通りの呉服のお店「京都伊と彦 鎌倉」さん主催の「夏の終わりに浴衣でワイン」という催しに仲間入りさせていただきました。会場は「伊と彦」のすぐお隣りのイタリア料理の名店「コマチーナ」さん。

お庭に植えられた木々の間から差し込む夕方の木漏れ陽が、お店の入り口やテラス席を優しく包見込んでいるようでした…。

などとちっぽけな感傷に浸る間もなく、店内ではイベントオープンの前からウエルカムドリンクが供されて、にぎやかな雰囲気に包まれています。


「伊と彦」の女将・好江さんのオープニングコールに続いて、なんだかよくわからないのですが今回も私が「乾杯」へ向けての挨拶とコールの大役。友人のみつえさんが送ってきてくれたその時の様子は…

「隠し撮り!」とのことですので、ちっちゃくアップしてみました…!?

パーティー開始前には友人ともども「外のテラスの端っこでしっぽり飲もう」と話していたのですが、なぜかお店のテーブル席でビールやワインを思う存分飲まされる恐ろしいことに。


ソプラノ歌手の蛇目泰子さんの見事な歌声やマジシャンのモッチーさんのマジックがパーティーのボルテージをより一層盛り上げてくれます。久しぶりに目の前で繰り広げられるマジックを見ましたが

モッチーさんはトークも絶妙でマジックを終えると惜しげもなく「たねあかし」の連発。マジックの楽しさと奥の深さを実感するとともに、かつてシンガーソングライターの中島みゆきさんが作詞作曲した楽曲「永遠の嘘をついてくれ」の一節である ♪「いつまでもたねあかしをしないでくれ~ 」と ♪「今日もまだこの街で酔っている」というフレーズを思い出して、一人でクスクス笑ってしまいました。

宴もたけなわ、オープンエアのお庭の一角で「伊と彦」好江さんが師事する京都の囃子方(はやしかた)曽和鼓堂先生と記念の一枚。

曽和先生とはじめてお会いしたのは今から3年半前のこちらのイベント。

間もなく立春。2月如月の幕開けは「小町 de 集う着物の宴」から… - 鎌倉 佐助の風街便り

以来、鎌倉での一門の合同舞台でお目にかかっています。はじめてお目にかかった時にくらべて、語り口と体形が心持ちソフトになっています。これぞ、円熟の境地といえましょう…。

イベントの最終盤、「伊と彦」の好江さんとともに。

ふりかえれば「伊と彦」のこのような集いは今から4年以上前の2019年2月の北鎌倉「航」さんから始まり、その後は小町の「ステレオ」さん、そしてコロナが流行り始めた2020年2月に小町の「楠の木亭」でのイベント以来。この間、世の中が大きく変わり、たとえばイベントを開催したお店の中で現在も営業しているのは北鎌倉の「航」さんのみになっています。そして、身の回りでもお亡くなりになったり病魔に悩まされている方々も散見しています。

そのような中、好江さんにお会いした時に折にふれて「またあのような着物のイベントを…」と、お願いし続けてきました。着物にあまり縁がない私がそのように思うのですから、当日ステキな浴衣でお集りのご婦人方の喜びの想いは幾ばくかと、感じています。

あらためてお集りの皆さん、そして楽しい集いをコーディネイトしてくれた「伊と彦」の皆さんに感謝しながら8月末の夜が過ぎてゆきました…。








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「処暑」の午後、聖地・甲子園に想いを馳せて 祝・慶応全国制覇!

2023-08-23 14:28:28 | 日記
今月初旬に大好きな高校野球・甲子園大会が始まって以来、ほぼ連日のように作陶の傍らで球児たちのプレイをテレビ観戦し続けてきました。この夏は外に出かける機会が心持ち少なかったからか、例年にも増して試合を注視する時間が多かったように思います。そして気が付けば、本日は栄えある決勝戦。連覇を狙う仙台育英と107年ぶりの優勝を目指す慶応のカードを前に、テレビ、ラジオ、新聞その他、各メディアも多くのスペースを使って報道合戦を繰り広げているようです。

ウチの工房でも若い女性会員さんたちが「これまで神奈川の代表は横浜や東海大相模という感じだったけど、慶応、ステキです…」と、慶応の話題で持ち切りです。こちらの女性は野球はあまり詳しくないそうですが

それでも、「地元神奈川の慶応が強いみたいで嬉しいです…」と、トレンドには敏感です。

かたや、仙台育英は昨年の決勝戦前に「深紅の優勝旗は白河の関を越えるか」と東北勢初の優勝へ向けて大いに注目されて、見事に全国制覇を成し遂げたことは今だ記憶に新しいところです。しかしながら連覇のかかる今年の決勝戦前において、ここ関東地方ではマスコミ報道がほぼ慶応に集中してしまっているからか、その存在が少々薄まってしまっている感もあります。

慶応の主軸・一塁手の延末選手の打撃をはじめとするノビノビとしたプレイを見たいし、須江監督率いる仙台育英の気迫とスピード感あふれる試合運びも目が離せそうにもありません。

その上で、アタマの片隅でこちらの二人が

気になっています。

西武ライオンズや巨人でプレイした清原和博さんは今を去ること38年前の夏の甲子園、PL学園の4番打者として大活躍して全国制覇を成し遂げました。あらためて説明する必要はないと思いますが、清原さんの次男・勝児さんが今大会で慶応の選手として出場しています。今大会で慶応が勝利するたびに清原さんがスタンドで応援する様子も報道されています。そしてその映像を見るたびにワタシは38年前の野球雑誌編集部員当時のPL学園と宇部商業の決勝戦でPL学園が勝利した時の編集部の様子がよみがえってきます。

PL学園が9回裏、3番打者・松山選手のサヨナラ安打で4対3のスコアで優勝した後、ピッチャーマウンド付近でPLナインが歓喜の輪を作って喜び合っていました。その時、4番打者でウエーティングサークルで控えていた清原選手は手にしていたバットを高々と天に掲げて喜びを爆発させていました。その姿がテレビに映された時、編集部では一斉に「良かったなぁ、清原…」との声が響きました。編集部員は特に清原ファンということではないのですが、その声は、桑田真澄投手とともに1年生当時から名門PL学園を支えてきた清原選手への祝福の想いが込められていたように思います。

あの時に制作した甲子園大会総集編をもう一度読み返そう…と思い立って、本棚の前に立ってみたのですが、、なんと見当たりません。あの特集号はワタシにとって数少ない「お宝」のひとつなのに…。決勝戦が終わったら、大捜索の羽目になりそうです、トホホ。

そして、いよいよプレイボール。

もし慶応が後攻となった時にひょっとして9回裏攻撃時まで同点で迎え、代打・清原君が優勝を決める打撃を披露してゲームセット…なんてことがあるかなぁと思っていたのですが、慶応は先攻であっさり2点を先行。それでも、ワタシとしては清原勝児選手が勝敗のカギを握る…なんて深読みしながら試合の行方に目を凝らしてしまう、なんとも不思議な決勝戦!?です…。

追記:第105回目の夏の甲子園大会は慶応が8対2で仙台育英に勝利し、第2回大会以来107年ぶり2回目の優勝を遂げました。今大会優勝の慶応・清原勝児選手、ならびに父の和博さんはPL学園当時の1983、85年に優勝しており、父子での甲子園優勝は、戦前の一部の記録が不明ながらも、これまで例のない快挙、とのことです。


「処暑」の午後、戦い終わると夏もジ・エンド…
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お盆休みがやって来て、楽しい時も心配事も支えてくれるラジオな時間…

2023-08-11 07:21:34 | 日記

猛暑に炎暑、そして台風の被害も伝わる中、早いもので8日の火曜日には暦の上では秋となる「立秋」を迎えました。「立秋」からの暑さは残暑ということになりますが、やはり、猛暑や炎暑といった響きが収まりがよいように感じてしまいます。おまけにこのところ、九州地方を通過している台風6号の影響による雨雲の影響で連日、東南アジアのスコールのような豪雨…。鶴岡八幡宮ではちょうど「立秋」と時を同じくして「ぼんぼり祭り」が開催されていました。最終日の9日に八幡宮に向かってみると、朝から断続的に降っていた雨のためか参道に飾られていたぼんぼりは片づけられて、なんとも妙な光景に。

ぼんぼり撤去の報は伝わってきていたので驚くことはなかったのですが、周りでは「あ~、ショック…」という声があちこちから聞こえてきて、さしずめ「しょんぼり祭り…⁉」の感もありました。

大平洋の南方、小笠原諸島の南では台風7号が静かに日本列島を目指して進んできています。この先、東海、関東地方あたりに進むとの予想も出ています。関東地方の西側に上陸すると甚大な被害が出るような気がして、なんとも憂鬱な思いに駆られるところですが、とにもかくにも夏のお盆休みが始まりました。

本日11日、連休初日の朝の各高速道路は6時前からさっそく大渋滞。

というか、じつは昨日から高速道路も一般道も仕事とレジャーの車で大混雑していました。茅ヶ崎での用事向かうために渋滞必至の海沿いの国道134号線を回避して鎌倉山経由で江の島から海に沿う道を選んだのですが、江の島近辺できっちりと大渋滞にはまってしまいました。

我が家から江の島まで海沿いの国道を選択していたら、いったいどのくらいの時間を要したか、考えただけでもゾッとするほどの道路状況です…。

そして昨日の午後、ちらっと鎌倉駅周辺に足を運んできた際、小町通りはひと足先にお盆休み…の風情でいつも以上にごった返していました。

コロナ防御のマスクをしている人はほとんど見かけません。特段、コロナを恐れているわけではないのですが、これほどまでにノーマスクが広まっていてはたしてよろしいのでしょうか、なんとも不思議です。

小町通りから脇に入って並行する道に入ると、そこはまさに別の街。人影はほとんどありません。

ふるい家並みを一軒一軒眺め歩きながら、酒場に向かう足取りは熱中症に気をつけながらも確実に速くなってしまいます。

連休中は作陶と陶芸教室の時間とともに、甲子園の高校野球、そして今宵は特にサッカー女子W杯準々決勝というスポーツシーンが待ち受けています。野球、サッカー、ともにもっぱらラジオよりもテレビで観戦が常となっていますが、作陶の時間はラジオがとても大切な心の友。

そこで今回はあらためて、お盆休みや年末年始の連休、そして日々の陶芸の時間で常に聴いているラジオ番組をふり返ってみました。常日頃、愛聴しているコンテンツを示すことは自らの思考回路や趣味嗜好をおおっぴらにするような感もあり、少々気恥ずかしいことではありますが…

平日は作陶を始めてペースに乗った午前11時に、わが心の友・野村邦丸さんの

番組では時折、邦丸さんがワタシやウチの同居人、ならびに陶芸や鎌倉スパイスの話もしてくれて、ほっこりしています。

続いて午後1時から同じく文化放送の

大竹まことさんやゲストのバラエティあふれるトークと舌鋒鋭い政府批判が聴きどころ満載です。

そして一日の作陶の仕上げの夕刻は

MCを務める若き評論家・荻上チキさんが今の国内、世界で巻き起こる様々な出来事を沈着冷静に分析し、伝えてくれます。

そしてこの夏からウチの陶芸教室に来てくれた青年が教えてくれて、つい最近から聴き始めたJ-WAVEの番組

クリス智子さんがナビゲートするこの番組は、今から40年ほど前くらいのワタシが若かった頃のFM放送の落ち着いたテイストを感じさせてくれるとても素敵な時間です。

おりしも本日は金曜日。毎週金曜日の朝はこちらの番組に耳を傾けています

番組MCの臼井ミトンさんが繰り広げる豊富な音楽知識には、驚くことや感動することばかり。毎週金曜日の朝は若いチカラの素晴らしさに脱帽しています。

楽しさとともに台風や地震をはじめとする緊急事態に身と心を支えてくれるラジオのチカラをお盆休みに再認識…。







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暑中お見舞い申し上げます 炎暑に気をつけながら楽しい夏の日を…

2023-08-01 13:04:28 | 日記
いやはやなんとも、テレビをはじめとする報道媒体から「危険な暑さ」と言い続けられた猛暑の7月を経て8月を迎えました。とはいっても、炎暑と闘う日々はまだまだこれから…。ウチの黒猫ノワールも暑さにやられて少々けだる気味…⁉


愛車メガーヌを駆って街なかをドライブすると、停車時の外気温計はなんと、

メガーヌとは16年ほど生活をともにしていますが、「40℃」の表示はいまだかつて記憶にありません。

この異例とも思われる暑さのためか、ワタシが最も頻繁に使用しているパソコンのディスプレイの一部が暗くなる状況が頻繁に現れます。

昭和生まれのワタシとすれば、このような事態でまずはじめに行なうことは、「機械を叩いて故障を乗り切る」ことに他なりません。ということで当然の如く、画面の下部が暗くなってしまったパソコンを愛情込めてバシバシ叩くと、あら不思議、

画面はあっという間にフレッシュに甦ります。叩いて画面が活性化する状況がいつまで保たれるかはともかく、デジタル機器の命運を左右するのが結局は昭和の荒療治…という現実をなんと考えればよいのか。この暑さの中で、悶々とする想いがさらにヒートアップしそうです。

身の回りの機械とは不思議なものでパソコンに続いては、外気温計が「40℃」を表示した愛車メガーヌのウインドーウォッシャ―液がフロントウインドーにスムーズに出ないトラブルも発生しました。ボンネットを開けて原因を探ると、とっても小さなウインドーウォッシャ―液分岐パーツの不調が判明。合成樹脂製の分岐パーツを外してみると、新車時代から16年ほどの歳月とエンジンルームの熱でボロボロです。


メガーヌの主治医さんであるルノー厚木さんに問い合わせると、この数センチほどのパーツがなんと2,000円近くします。ルノーさんからも「1時間以上かけてクルマで来て、しかも小さなパーツが2,000円では、どうしますか‥」と、気遣ってくれます。いろいろ話し合って、近所のペット屋さんで金魚鉢の酸素を2方向に振り分ける部品を350円で買い求めて、DIY!

ウインドーウォッシャ―液が正常に噴出する状態になって、街なかを走行するたびに意味も無くウインドーウォッシャ―液をフロントガラスにピューピュー出してます、ほとんどバカです…。

愛車メガーヌの小さなトラブルを克服してホッとしていたら、今度はレコードプレーヤーのターンテーブルが暑さに音を上げたのか、ウンともスンとも回転しなくなってしまいました。先ごろ買ったばかりの山下達郎さんのデジタルリマスターのアナログレコード「Go Ahead!」が聴けなくなってしまいました。ということで、レコードプレーヤを分解して、各部位に接点復活スプレーをそっと吹きかけてトリートして、嬉しいことになんとか機能も復活。

このところ自らの思考回路が少々壊れ気味であることを自覚してるので、この接点復活スプレーによって夏負け気味の思考回路が回復できればなぁ…などとふと思ってしまう夏の午後…、かな。

閑話休題

それにつけても、炎暑とはいえそこかしこに秋の気配も。知り合いの方々がさまざまなSNSツールをとおして昨日の朝に現れた秋に向けて移り行く雲の写真をアップしていました。じつはワタシもふと魅入られるようにスマホのカメラでチャチャっとパチリ

大好きな夏の高校野球・甲子園の前なのに、秋の気配は少々早過ぎます。そしてこのような雲は、俗に地震の前触れ・・・などとも言い伝えられてもいます。そう言えばこのところ、関東では地震の発生具合が少々落ち着いています。こんな時こそ、要注意…

地震雲の一種たる、こんな筋状の雲も見受けられました。


炎暑と地震への畏怖を感じながら、このほど陶芸教室会員さんが手がけた絵付け作品の窯出しの時を迎えました。過日、絵付けされたこの作品は


会員さんの希望に従って縁のリム部分を水色にかけ分ける製法によって、ネコさんの絵がより引き立つ仕上がりとなりました。


こちらの細かい花柄を施した作品は薄いピンクの色合いを発色させるべく、花の部分をマスキングしてうわぐすりをかけ


そのあとに花柄の部分に透明釉をかけて淡い花柄が引き立つお皿の完成となりました。

お皿を見た方々からは中央の水色の帯がさながら、天の川のよう…と好評です。

8月はじめの本日は明け方からの雷雨も相まって、若干過ごしやすくなっています。されど明日からはまた、危険な暑さが戻ってくるとか。

大好きな高校野球甲子園大会とともに陶芸、飲み会、レコード三昧etc、暑さと上手くつき合って少しは充実した夏の日を…。





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