鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

なにかと揺れに揺れる世の中ですが、チョコをいただく幸せ新たに…

2021-02-14 13:18:33 | 日記

うららかな春の陽気に包まれて、落ち着いた意匠のパッケージの中にたたずむチョコの甘い香りがつたわってきそう…な思いがします。

思い起こせばそれは今から半世紀ほど前、1964年10月の東京五輪、そしてその4年後のメキシコ五輪を経て1970年の大阪万博に向けて国中が沸き立っていた年の春。当時、中学男子仲間の間では「おい、ウチのクラスの女たちが、バレたらチョコがなんとかかんとか言ってヒソヒソやってる。あれ、なんだぁ?」と話題になっていました。

とにもかくにも遥か昔のティーンエイジの頃にまだまだ一般的ではなかった「バレンタイン」に遭遇し、クラスの女子はそこそこに「嬉し恥ずかし告白モード」で、そして男子中学生は「心ひそかにチョコ待ち気分」でソワソワの数日間を過ごしたことが思い出されます。

あれから長い時を経て、今ではウチの同居人さんからの「義理チョコの極み」のかけらすらいただけない中、貴重な貴重な「選りすぐり⁉」の逸品を素敵なレディの皆さんからプレゼントされ、「感謝、感謝…」の気持ちでいっぱいです。あらためまして、ありがとうございます。

数日前にいただいたチョコはすでにパッケージを開けていただき始めていますが、ふと気がつくとワタシの感覚以上に減っているような気がします。「ウチの黒猫ノワールはチョコ食べないし、はて、誰が食べてるの?」などと、犯人捜しすることはご法度に…。

このバレンタインのほんの少し前のある日、ワタシは誕生日を迎え、なんとめでたく?高齢者の仲間入りをはたしました、トホホ。そのような節目ということもあってか、ウチの同居人さんからは思いもよらぬ豪華なプレゼント⁉

こんなことは今だかつて一度たりともありません。いくばくかの驚きとともにエッジの利いたタレと絶妙の焦げ味のうな重とともに誕生日を満喫。

そして更なるお祝い…というわけではないのでしょうが、ウチの二人を「鎌倉の父と母」と慕ってくれている陶芸教室会員さんが昨年生まれたチビッ子とともに訪ねてきてくれました。育児や仕事の話を楽しく交わし、あっという間に東京の自宅に戻る時間が迫り、駅までクルマでお見送り。

「なんだか里帰りした娘と孫が嫁ぎ先に戻る時のワンシーンみたいだなぁ」と感じたりしながら、改札口の向こうに消えていく二人の姿をいつまでも目で追ってしまうのでした。高齢者ですから…。

さてさて、同居人さんからうな重をごちそうになり、「普段してもらえないことに巡り合ったから、何か変わったことが起きるかも」などと思っていたある日の午後、ふと見上げた街の空にはくっきり一本の地震雲!?


そしてそれから数時間後には夕刻の南西方向の空一面に、旧くから「地震の前兆…」ともいわれるウロコ雲が広がっていました。ウロコ雲はときおり見かけますが、この時のような不気味な雲形はいまだかつて見たことがありません。当時、この雲はインスタ等でも「地震か…」と話題になっていたようです。

この雲が出現した夜遅く、南太平洋で大きな地震がありました。我が家では「この地震は、夕方のウロコ雲からは早過ぎる。日本はあと2,3日後から要注意」と話していた矢先、昨13日の夜遅くに福島・宮城で震度6強の大きな地震が…。被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

ちょうど10年前の3月に発生した東日本大震災の時のような壊滅的な被害はなんとか免れたものの、あらためていつ来るかも知れぬ地震に向けて普段からの準備の重要性を再認識させられたように思います。そして今回の大きな余震も、予知できませんでした…。かの大震災以来、地震予知の分野においては巨額の研究費を費やしてもほとんど進歩していないように思います。あらためて、地震予知の研究手法と方向に検討の「予知」ではなくて「余地」あり…。ただし、緊急地震速報の充実は、即時の身構えに有効のような気がします。

地震から一夜明け、朝刊の紙面にはさすがに数時間前の「震度6強」は、間に合っていません。このところ、こちらも揺れに揺れている五輪組織委員会会長問題やコロナ禍で、関係各方面が目いっぱいの様子が報じられています。

時あたかも、菅総理大臣ご長男の総務省接待疑惑が発覚し、平時ならば政界、マスコミ、市井を挙げて大騒ぎとなってもおかしくない状態です。されど、この問題が思ったよりも霞んで見えること自体、今の世の中がある意味とても異常な状況であることを物語っているようにも思います。

おりしも先ごろの新聞紙上にて、「日本のいちばん長い日」の著者として、そして「歴史探偵」を自称し、昨年逝去された半藤一利さんを追悼する記事が掲載されていました。寄稿の主は、かの日本学術会議会員への任命を時の政権から拒否された6人のうちの一人である加藤陽子さんという点でも、とても興味をひく記事でした。

加藤さんは紙上に寄せた文の末尾を

全体として半藤は、日本人は「そんなに」悪くはないんだよ、と言い遺して逝ったのではなかったか。私はこう考える。

と結んでいます。

ワタシも同感です。そのうえで、

私たち一般の市井の人たちはね。ただし、世の中を動かす力を得たほんのひと握りの人々は悪知恵、浅知恵 何でもござれ…

などと感じる今日この頃…。

高齢者ですから、なんとなく見えてくることそこここに。春の息吹もはっきり見える…
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節分と立春によせて、あらためて振り返る昨年2月の着物の集い。良いひと時でした…

2021-02-03 19:27:22 | 日記
昨日は節分。伝え聞くところではなんと124年ぶりに2月2日の節分なのだそうです。たしかに漠然と「節分は2月3日…」と思い込んでいたような感もあります。ただし、なぜ124年ぶりの珍しいことに至ったかに関して、テレビやラジオで気象予報士さんたちが詳しく説明してくれてもイマイチ良く飲み込めません。ということで、せめて福豆だけでも上手く飲み込むことが出来るように注意しながら、「鬼は外、福は内」とか細く掛け声を発して、お豆をポリポリ。

母親が昼間に紀ノ国屋さんで買ってきた1袋200円なりの福豆ですが、これが思いのほか美味で、ついついもう一粒、もう一粒…。

そしてついついもう一本と手を伸ばしたビールは、つい先ごろ、ラベルのスペルミスが発覚して販売中止となる予定が「もったいない」という声に押されて急遽この節分の日に発売となったサッポロ赤星の「限定醸造」製品。


良く見ると、正しくは「LAGER」であるべき表示が「LAGAR」となっています。

「こんな小さなミスならご愛敬。もっと大きな誤植でも、ビールの味は変わらないからいいでしょっ!」なんて考えたりもしますが、この誤植が見つかった時の担当者の社員さんはさぞや身の毛が引くような数日間だったんだろうな…と思ったりもします。振り返ると、ワタシも野球雑誌編集に携わっていた折、「あたた、やっちゃったぁ…」というような誤植をしでかしたことがありました。今となっては、なんとも懐かしい思い出でもありますが…。

一夜明け、本日は立春。暦の上では春ということになります。昨夜、菅総理から緊急事態宣言延長が発せられましたが、節分、立春のこの2日間の春本番の暖かさもあって、行動抑制要請延長に伴う鬱々感が幾分和らいだようにも感じます。

数日前まで連日、夕暮れ時に西の空には火山の噴火を連想させるようなちょっとコワい感じの雲が広がっていました。

しかしながら、昨日今日と西の夕空はくっきりすっきり晴れ渡り、明日4日は「観測史上最速の春一番…」も予想される急速なる春の気配…。

閑話休題。

緊急事態宣言が延長となり、その人なりの窮屈な日々がここしばらく続くことになりそうです。ふと、「コロナの危機が伝わり始めた一年前、どのように過ごしていたのか」と振り返ってみると、ちょうど今から1年と2日前の2月1日の土曜日は、市内・小町の呉服店「伊と彦」さん主催の和服で集うひと時…

また、一日も早く皆さんと集まってたのしくお話し出来る時が来ることを祈っています。

ワタシも伊と彦の娘さんや姪っ子さんと記念のワンシーン

このカットは「冥途の土産」にします…

それにつけても、1年前はこんな感じでまだ正体の見えないコロナの影に少しばかり怯えながらもまだまだ余裕のある時を過ごしていました。時を経て、医療逼迫、ワクチン、五輪、その他コロナに関する問題山積ではありますが、

きっとまた、みんなで楽しい時間を過ごす 時が来るまでしばしの思案…。

つくづく、なにはなくとも 普通が一番、かな…。









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