9月を迎えるやいなや、日中はまだまだ暑いものの夕刻ともなると気の早い秋の風もそよ吹き始めています。ウチの工房での作陶・陶芸教室の作業は暑さとの戦いから解放されて快適な陶芸環境となっています。
この工房の一角に8月半ばにオープンした「カフェ チー坊ノワール」も、約2週間の「充電期間」を経てこの15日の土曜日から営業を再開いたします。9月の営業日の詳細は
こちらから。
カフェを取り仕切るウチの同居人ともども、よりいっそうゆったりしたひと時をお過ごしいただける場になれば…との想いを新たに、皆さまのお越しを心よりお待ちしています。
そして、佐助の我が家から広く世間に目を向けてみると、大坂なおみ選手のUSオープン初制覇のビッグニュースが世の中を席巻しています。ワタシは特段のテニス好きというワケではありませんがそれでも、大坂なおみ選手と決勝戦を戦った「女王」セリーナ・ウイリアムズ選手のそれぞれの準決勝の戦いぶりを見比べて、「大坂が優勝しちゃう。カラダのキレが違う!」と公言していました。その発言への責任もあるのでリアルタイムで観戦したかったのですが、事情があって10時間遅れで「ちょっと微妙な、そして結果知ってる決勝戦」をテレビ観戦。「たぶん、観てても気合が入らないよなぁ…」と思っていたのですが、これがこれが自らの予想に反してテレビに釘付けに…。野球やサッカーは結果を知っているゲームを録画視聴しても、興味半減の傾向があるのですが、このたびのテニスの大坂選手の戦いぶりは「あたかもリアルタイム!?」のように引き込まれてしまっていました。なんとも不思議な感覚です…。
それにつけても決勝戦のテレビ中継をナビゲートしていたダバディ氏は、サッカー日本代表監督トルシエ氏の通訳時代の強烈キャラはだいぶマイルドになっていましたがそこかしこにキレ味の鋭い質問を投げかけて、やっぱり「ダバディここにあり」な感じがとても愉快。そしてコメンテーターを務める元プロテニスプレーヤーの村上武資、松岡修造両氏ともにどことなく貴公子の雰囲気を漂わせて、なんともスガタが良い感じです。やはり、テニスは上流階級のスポーツなのかと、思わずにはいられません。
この注目の試合をリアルタイムで観ることのできなかった「ある事情」とは、きわめて極めて私事ながらもとっても重要な、今は亡き父の13回忌。つい先頃の土曜日曜の2日間、親族揃って福島県会津・喜多方市郊外にある倉田家の菩提寺・曹洞宗・示現寺に詣でる亡き父のお墓詣りの旅に。今から40年以上前に祖父の納骨に訪れて以来、かれこれこのお寺には毎年お墓詣りに来ています。
母は「今年の13回忌でひと区切り。もう私は来れないね」としみじみと呟き。
そして、法要をすませて向かった先は会津から約120キロ南へ下った栃木県日光市にある日光金谷ホテル。
今回のお墓参りに際し、母の「昔、お墓参りの帰りに宿泊したことのある金谷ホテルにもう一度泊まってみたい」というひと言で、日本を代表するクラシックホテルの一夜となりました、ルンルン。お母さん、ありがとう…!?。
宿泊した別館は、箱根宮ノ下にある富士屋ホテルにある花御殿と兄弟関係にある建物なのだとか。獅子や尾長鳥の彫刻や凝った意匠の照明が迎えてくれます。
この別館には、昭和天皇・皇后やヘレン・ケラーをはじめ多くの著名な方々が宿泊されたのだとか。
宿泊する部屋に一歩案内された瞬間、窓の向こうに趣のある白壁の建物と深い緑が迎えてくれます。
かつて約30年ほど前にこのホテルを取材で訪れたことのあるウチの同居人さんは「あの頃と変わっていない。思うに、ワタシのインテリアの原点はこのホテルだったのかも。この部屋の照明器具もウチの部屋と同じ…」と、感慨深げな表情を浮かべていました。
ちなみに、その照明は我が家ではこのようなカタチで収まっています。
夕食はこの「本日のオードブル」から始まって
スープ、メイン料理、サラダ、デザート、コーヒーまで、質量ともに、一同「オナカもココロも満タン」…です。
翌朝、窓越しに緑いっぱいの景色を眺めながら、朝食を済ませ
帰路に就く前にホテルからほど近い二荒山神社(ふたらさんじんじゃ)に参拝。隣接する日光東照宮とともにこの地を代表する名所とあって、朝から参詣の人で引きも切らず。
同行した叔母の教えに従って、拝殿はもとより大国殿、弁財天を丁寧にお参りを済ませた頃には、朝から時おり降っていた雨も止み、境内を囲む杉の大木のはるか上にすっきりと晴れわたった秋空が広がっていました。
今回の亡き父13回忌に赴いた親族一同、あらためて「呑気なオジチャン、ありがとう…」